6月12日(金)東京・三ノ輪にある藤原ジムにて、同ジム所属の前田尚紀が公開練習を行った。前田は21日(日)全日本キックボクシング連盟GM・小林聡プロデュース『野良犬電撃作戦2009』のメインイベントで石川直生(青春塾)の保持する全日本スーパーフェザー級のベルトに挑戦する。
試合を9日後に控えた前田は同大会に出場する後輩の森井洋介と3分1Rのスパーリングを披露。前田はバチバチとパンチと蹴りを繰り出し、さらにはヒジ打ちも多用。思わず森井のヒジ打ちが前田の即頭部を捉える場面があるなど、藤原ジムらしい激しいスパーリングとなった。そしてスパーリング終了後、前田は師匠である藤原敏男代表と共に囲み取材に応じた。 「いつも通りの体調で調子はいいです。試合の1カ月前だとこうしよう、ああしようと考えてしまうのですが、試合の日が迫ってくると緊張が上がります。どんな試合でも落としていい試合はないし、この試合も全力を出して勝つだけです」と挨拶した前田。 今回は先輩である小林聡のプロデュース興行、石川との決着戦、タイトルマッチなど、様々なテーマがある試合となったが、前田はあくまで「試合が近づくとそういったことがそぎ落とされていきます。周りがどうこうではなく、自分の全力を出そうと。前の試合よりも全力を出す。それだけを考えています」と語る。 3年半前の石川との対戦では、石川のヒジ打ちで前田が負傷。ドクターストップという形で前田が敗れている。
→ここまで1勝1敗の前田と石川。最後の試合となった2006年1月4日は石川のTKO勝利だった。
前田は「あの試合の続きをやりたいという気持ちが半分。相手の攻撃をもらってしまって試合が終わったという気持ちが半分ですね」と振り返る。前田はその後の石川については「大体どんな試合の全部覚えています。常に第一線でやってきている選手という印象です」と印象を述べた。 そして「試合が決まった時点で相手のことは相手としか見ていません。それ以上でもそれ以下でもないです」と前田。「とにかく自分が一番いい状態を出す。そういうイメージを持って試合をします。今までで理想に近かった試合? どの試合というわけではなく、あの試合のどこという風にギザギザな感じですね。全ての面において今までの自分を越えたいと思います」と石川戦への思いを語った。 囲み取材に同席した藤原代表は「勝負は一寸先は闇。この試合は色々な因縁や意味があるものだけど、前田は100%の自分を出していい試合をしたいというのが本音でしょう」とコメント。 「石川VS上松戦を見た時にもっと打撃戦になると思っていました。でも石川は自分の長い手足とリーチを使った戦い方で、上松の良さを出させずに勝った。だから石川にとって自分の思った通りの攻防が出来た試合、絵に描いた試合だったと思います。 石川は大月(晴明)とやった試合は、序盤は自分のペースで戦っていたんだけど、3Rにインファイトを仕掛けてやられてしまった。でも上松戦では試合が進んでも我慢して、自分のペースを崩さずに試合をしました。もし前田と試合をした時に、そういう石川だったら前田も苦戦すると思う。 だからそこで前田が懐の中に入れるか。どっちが早く自分のペースを掴むが鍵になると思います。ただそれでも強引に懐に入っていくのが前田の良さ。それが感動を呼ぶような試合展開になる気がしますね」とこの一戦の展開を予想する。 囲み取材の最後には「どんな試合順であっても、自分の試合は最高の動きを見せたいと思います。楽しみにしてください」と前田。石川との激闘を誓った。 勢天株式会社PRESENTS 全日本キックボクシング連盟 小林聡プロデュース「野良犬電撃作戦2009」 2009年6月21日(日)東京・後楽園ホール 開場17:00 開始18:00 ※本戦開始前にオープニングファイトは17:10〜 <全対戦カード> ▼メインイベント(第9試合) 全日本スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R 石川直生(青春塾/同級王者) VS 前田尚紀(藤原/全日本フェザー級1位/挑戦者) ▼セミファイナル(第8試合) 日本VSタイ 55kg契約 3分5R 藤原あらし(S.V.G./WPMF世界バンタム級2位) VS ガンワンレック・ペッティンディー(タイ/タイ国プロムエタイ協会バンタム級王者) ▼第7試合 日本VSタイ 59kg契約 3分5R 山本元気(DTS/全日本スーパー・フェザー級1位・元全日本フェザー級王者) VS ジャウメーオ・プンパンムアン(タイ/ラジャダムナン・スーパーフェザー級8位) ▼第6試合 日本VSタイ 55kg契約 3分5R 寺戸伸近(青春塾/全日本バンタム級王者) VS ノラシン・ルークバンヤイ(タイ/ルンピニー・フライ級王者) ▼第5試合 スイスVSタイ 68kg契約 3分5R クリストフ・プルボー(スイス/スクランブル渋谷/全日本ウェルター級王者) VS ジャオチャラーム・シッカノックジム(タイ/WAKO-PRO世界ミドル級王者) ▼第4試合 60kg契約 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 水落洋祐(はまっこムエタイ/全日本フェザー級3位) VS 歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位) ▼第3試合 全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 森井洋介(藤原/同級8位) VS 九島 亮(AJ/同級10位) ▼第2試合 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 翔太(S.V.G./同級6位) VS 野間一暢(DTS/同級元9位) ▼第1試合 スーパーライト級(63.5kg) サドンデスマッチ 3分3R延長1R 渡部太基(藤原/全日本ライト級10位) VS 大石駿介(OISHI
GYM/J-NETWORKスーパーライト級2位) ▼オープニングファイト第4試合 フェザー級 3分3R 梅原ユウジ(REX JAPAN) VS 小山泰明(建武館) ▼オープニングファイト第3試合 85kg契約 3分3R MANABU(TEAM松富士) VS エド・リョーマ(ブラジル/バンゲリングベイ・スピリット) ▼オープニングファイト第2試合 ウェルター級 3分3R 小山佑介(STRUGGLE) VS 泰斗(GET
OVER) ▼オープニングファイト第1試合 バンタム級 3分3R 榊 克樹(韓道場) VS TARO(月心会) <チケット料金>
SRS席15,000円(完売) RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円
※当日券は各席500円増し。 <チケット販売所> チケットぴあ=TEL:0570−02−9999 イープラス=http://eplus.jp
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999 全日本キック=TEL:03−3365−1171 http://www.aj-kick.com <お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03-3365-1171 ●2009年全日本キック興行スケジュール
6月21日(日)後楽園ホール 7月24日(金)後楽園ホール 8月14日(金)後楽園ホール 9月22日(祝)後楽園ホール(※昼開催)
10月30日(金)後楽園ホール 12月11日(金)後楽園ホール
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