4月25日(日)東京・日本武道館でジェイロック『吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜』が開催され、全試合終了後に引退セレモニーが行われた。
引退セレモニーにはPRIDEで共に活躍してきた桜庭和志や藤田和之、そして今大会の出場選手が登場。マスクをかぶり「祝・卒業」と書かれた一升瓶を持ってきた桜庭は「吉田さん、今までファンの人や選手たちに元気を与えてくれてありがとうございます。これから違う世界に行きますが、お互い長生きしましょう」と話し、マスクと一升瓶を吉田にプレゼント。
藤田からは「(引退は)現役でいれば必ず訪れる通過点で、その時を迎えたんだと思います。その姿は目に焼きつきました。これまでトップを走って頑張ってきたと思いますが、新しい世界でもあの吉田秀彦のままで頑張ってください」という言葉が送られる。
選手からのメッセージをずっと笑顔で聞いていた吉田。しかし吉田の両親がリングに上がり、花束を渡すと思わず涙で顔がくしゃくしゃに。引退の10カウントゴングが鳴らされると、吉田は道場の子供たちが待つステージ(入場ゲート)まで歩き、総合格闘技用の柔道衣を脱ぐと、真っ白な柔道衣に着替え、ファン・関係者に最後の挨拶をした。
「今回はみなさん本当にありがとうございました。絶対に泣かないと決めていたんですが、両親の顔を見ていると涙が出てきました。この8年間、総合格闘技をやってきて、悔いはありません。腹いっぱい、総合格闘技をやりました。いい仲間と出会うことが出来ました。今日ここに来られているお客さん、本当にありがとうございます。
この武道館での大会をやるにあたって、色々なスポンサーさんに応援してもらい、スタッフ、お客さんの力があったからこそ大会が出来たと思います。これは本当に宝になり、一生の思い出になりました。この思い出を忘れずに、自分は柔道界に戻ります。そしてこのことを噛み締めながら、柔道に精進していきます。最後になりましたが8年前から総合格闘技に力を費やしてくれた國保尊弘。この場を借りてお礼を言いたいと思います。國保尊弘、最高! みなさん、ありがとうございました」
そして吉田は子供たちと共に正面に礼し、総合格闘家としての最後の舞台を後にした。
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