4月10日(木)東京・白金台にある八芳園にて、7月7日(月)東京・日本武道館で開催されるFEG主催『K-1
WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL8』の組み合わせ公開抽選会が行われた。
トーナメントシステムの変更に伴い、今大会から導入された組み合わせ抽選会。主な流れとしては最初に選手たちがナンバーボールを順番に引き、そのボールに書かれた番号順にトーナメントの枠のどこに入るかを自らが選択するというもの。K-1
WORLD GPシリーズで採用されている方法だ。
WORLD
GPでは8人でワンデイトーナメントを実施するが、MAXの場合は準々決勝を7月7日の武道館大会で行い、準決勝・決勝を10月の決勝大会で開催。さらにトーナメントの山組みはこの抽選会で決定したもので決勝戦までが行われる。
抽選会に先立ち、K-1谷川貞治イベントプロデューサー(以下、EP)は「これは選手の運と意志の混ざった面白い抽選方法です。
もちろん強い選手が王者になるのですが、この組み合わせに世界王者の行方は50%かかっていると思いますし、本当に重要な抽選会です。
今日はマッチメークを神様に任せて、神様がどんな組み合わせを決めてくれるか楽しみです」と挨拶。会場に集まった150人以上のファンが見守る中、抽選会はスタートした。
今回はMAX独自のルールとして、昨年度の優勝・準優勝者が自動的に1番と2番のボールを引くことになっており、まず最初にナンバーボールの順番で1番アンディ・サワー、2番魔裟斗が決定する。
しかしここでちょっとしたハプニングが発生。1番のボールを持ったサワーが突如、魔裟斗に対して「僕とボールを交換しないかい?
日本の文化を尊重して魔裟斗に最初に枠を選んでほしいんだ」と魔裟斗に交渉したのだ。もちろんルール違反になるために谷川EPはサワーの要求を却下。
魔裟斗も思わず苦笑いを浮かべてサワーとのやりとりを聞いていたのだが、早くも選手間の駆け引きは始まっているようだ。そして試合時間の短い順(同じタイムの場合は試合順がメインに近い順)で選手たちがそれぞれボールをピックアップ。
城戸康裕
ウォーレン・スティーブルマンズ
ドラゴ
佐藤嘉洋
ブアカーオ・ポー.プラムック
アルトゥール・キシェンコ
の順でボールを選んだ。
さてここからが運命の枠選び。まずは1番のボールを持ったサワーが第3試合の赤コーナーを選択。続く魔裟斗はいきなりサワーの隣に行く……
素振りを見せたものの、それは回避してサワーとは別ブロックになる第1試合の赤コーナーを選択。これにより魔裟斗VSサワーは決勝戦まで実現しないことになった。
そしてここから一気に抽選会は盛り上がりを見せる。まず3番のボールを持ったスティーブルマンズが迷うことなくサワーの隣へ! 3番目にしてサワーVSスティーブルマンズのカードが決定する。
続く4番のボールは手にしているのはドラゴ。するとここでドラゴは魔裟斗の隣へ直行!
ドラゴは事前に用意していたバラの花束をプレゼントするという粋なパフォーマンスを見せて会場を盛り上げ、魔裟斗VSドラゴの初対決が決定した。
5番のボールを持ったキシェンコはサワーと同ブロックを選択し、第4試合の青コーナーへ。
6番のボールを持った佐藤は対戦を希望する魔裟斗と同ブロックの第2試合の赤コーナーを選ぶ。
これで残った枠は佐藤の隣とキシェンコの隣。実質、全対戦カードの決定権を得る形になったのは、7番のボールを持っていた日本王者・城戸!
抽選会開始前からやたらと緊張しまくっていたにも関わらず、この大役を任された城戸はテンパりまくり。トーナメント表の前をウロウロしては立ち止まり、困惑した表情を見せる。
司会者がファンに、城戸に佐藤とキシェンコ、どちらを選んで欲しいか拍手で聞いてみるも、拍手の多さは五分五分。これでさらにテンパる城戸だったが谷川EPは「覚悟を決めなさい」と諭す。
すると城戸は「顔のタイプで選びます」と謎のコメントを残して、キシェンコの隣へ!
これにより自動的に残りの1カードは佐藤VSブアカーオの3度目の対戦に決定。今年の世界一を決める戦いの対戦カード、トーナメントの山組みがすべて決まった。
非常にドラマティックだった抽選会に、谷川EPも「いやあ思った通りにはなりませんね! 予想以上のことになりました」と興奮気味にコメント。「きっと抽選でがっかりした選手、喜んでいる選手がはっきり分かれたと思います。
トーナメントの山組みは決まりましたが、まずは7月7日の準々決勝の1試合。これに全力で勝たなければ10月の決勝大会には行けません。準々決勝に集中してもらいたいと思います」と、出場選手たちにエールを送っている。以下、各選手のコメント。
魔裟斗
「ここを選んだのはまあA(※第1試合の赤コーナー)がいいかなと思いました。隣に誰が来るのか、すごいドキドキしました。昨日も試合でドキドキして、心臓に悪い(笑)。
まあ(対戦相手がドラゴは)予想外の展開というか、こう来たかという感じです。(佐藤選手との試合を予想していた?)90%はそうなると思っていたんで。
相手は決まりましたけど、もう思い切り行くだけ。バチバチ打ち合って、今年は優勝するんで」
ドラゴ
「魔裟斗はすばらしいチャンピオンで、私は敬意を持っている。そういう選手と戦えることが本当にうれしいよ。あの薔薇は対戦相手への敬意をこめた薔薇さ」
佐藤嘉洋
「魔裟斗選手をドラゴにとられてしまって…でも次の試合に勝てば、10月1日にお互い無傷で試合できるんで。ブアカーオとはこれで3回目なんですが、3度目の正直。今まで以上に努力を重ねて勝利という結果を出して上に進みたいと思います」
ブアカーオ・ポー.プラムック
「ナンバーボールで8番を引いてしまって全く相手を選ぶ権利がありませんでした(苦笑)。また佐藤選手と戦うことをうれしく思います」
アンディ・サワー
「すごくエキサイトな展開になったと思う。自分は枠を選ぶことしか出来なかったけど、それは期待を背負っていることだと思う。ウォーレンが強い選手だということは、昨日の試合で皆さんに披露されたと思う。いい結果を出したい」
ウォーレン・スティーブルマンズ
「アンディを選んだのは彼が素晴らしい王者だからだ。彼と戦えるのは栄誉なことだからね。ベストな結果を出したいから、ベストな相手を選んだんだ」
城戸康裕
「本当はこのトーナメントを家で見たいくらいなんですけど…キシェンコを選んだのはこの中で唯一抱かれてもいいかなと思ったからです。試合では首相撲をいっぱいやろうと思います(笑)」
アルトゥール・キシェンコ
「(城戸の訳を聞くと、城戸から席を離しながら)本当に驚いて、何を言っていいか分からないよ…僕は城戸のことはあまり好きなタイプじゃないし、今まで生きてきて男性にそんな感情を抱いたことは一度もない。もし相手が男だったら、僕は喧嘩して別れるよ。
とにかくもう一度、皆さんと顔を合わせた時にはいい試合をしましょうと言いたい。今回のトーナメントに参加するにあたって怖い気持ちがあったけど、開幕戦で勝ってホッとした気持ちで国に帰れそうです」
FEG
「K-1 WORLD MAX 2008
World Championship Tournament FINAL8」
2008年7月7日(月)東京・日本武道館
開場16:30 開始18:00
<決定対戦カード>
▼K-1 WORLDMAX 2008
World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/2003年世界王者)
VS
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/2006世界3位)
▼K-1 WORLDMAX 2008
World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004・2006年世界王者)
VS
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2005・2006日本王者)
▼K-1 WORLDMAX 2008
World Championship Tournament準々決勝戦 3分3R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005・2007世界王者)
VS
ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボスジム/2008ヨーロッパ王者)
▼K-1 WORLDMAX 2008 World Championship
Tournament準々決勝戦 3分3R
城戸康裕(日本/谷山ジム/2008日本王者)
VS
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007年世界3位)
<チケット料金>
SRS席 23,000円/SS席 14,000円/魔裟斗応援シート 14,000円(特典つき)
S席 10,000円/A席 6,000円
<チケット発売>
デジタル先行発売中
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo! K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
一斉発売 5月24日(土)10:00〜
チケットぴあ 0570−02−9877【特電】
ローソンチケット 0570−084-635【特電】
CNプレイガイド 0570−08−9966【特電】
イープラス http://eplus.jp/
5月25日(日)10:00〜
チケットぴあ 0570−02−9999
ローソンチケット 0570−084−003【Lコード:39000】
CNプレイガイド 0570−08−9999
キョードー東京 03−3398−9999
イープラス http://eplus.jp/
<チケットに関するお問い合わせ>
株式会社キョードー東京 03−3498−9999
<大会に関するお問い合わせ>
FEG 03−3796−5060
●K-1
WORLD MAX 2008年間スケジュール(国内)
7月7日(月)東京・日本武道館「世界一決定トーナメント FINAL8(準々決勝)」
10月1日(水)東京・日本武道館「世界一決定トーナメント FINAL(決勝戦)」
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