8月27日(金)東京・東陽町にあるスカパー!東京メディアセンターにて、FIGHTING TV サムライの対談番組『Versus』の収録が行われ、UFCファイター五味隆典(久我山ラスカル)と元UFCファイター須藤元気(クリスタルナビゲーション)が顔を合わせた。
両選手は2001年の『ADCC世界サブミッションレスリング選手権』に日本代表として出場した際に意気投合し、それ以来の友人関係。以前は2日に一度、一緒に練習していたという。
番組内では最初にやったスパーリングで喧嘩になり、「セコイ技で一本獲った俺が勝った」(須藤)、「5分3Rやって元ちゃんは終わったら吐いていたから俺の勝ち」(五味)という言い合いから、五味の勝利で刺激を受けた須藤が現役復帰しようかと思ったというエピソード、「負けたら終わりだと思っていた」という五味の本音など、約1時間にわたりトークが繰り広げられた。五味は終始笑顔で、須藤のプライベート暴露話に爆笑する場面も。
最後にはUFCのゲームソフト「UFC Undisputed 2010」で両者が対戦。五味は自分のキャラクターを操り(※五味のキャラクターは対談用に特別に作成されたもので、「UFC Undisputed 2010」製品版には収録されていない)、須藤は最初にドレッドヘアとタトゥーが何となく自分に似ているクレイ・グイダを選んだが、スープレックスからの肩固めであえなく秒殺負け。
2度目は五味の宿敵であるBJ・ペンを選んで挑んだが、これも五味のヒザ蹴りで1RにKOされる完敗。五味は「本当にこうなるといいな」と笑い、須藤は「ぶっちゃけ、余裕で勝つと思ってた(笑)。本当はやったことあるんじゃないの?」と2連敗に悔しそうだった。(※撮影用の3度目の対戦では須藤が勝利)
両者は「(トークの内容が際どくて)これ使えるのかなって思いました(笑)。楽しかったですよ」(五味)、「日常会話と変わらなかったので面白かった。五味が楽しそうだったのでよかったですね」(須藤)と対談の感想を語る。
ゲームで対戦した感想は「凄くリアル。試合をしたような感じです。他のゲームと違って力が入ったせいで疲れました。自分もあそこで試合をしていましたからね」と須藤が言えば、「実際に選手がシミュレーション出来ますね。何試合でも出来るし、興味を持ちました」と五味。そのリアルさに驚いていた。
8月28日(現地時間)には、五味が最強最後のライバルと目しているBJ・ペンがライト級タイトル奪回を目指して元王者フランク・エドガーと対戦する。その予想を聞かれた五味は「楽しみです。BJが勝てば絶対王者誕生でしょうね。エドガーが勝てば新しいスタイルの時代に突入するかな。いい試合を期待しています」と、勝敗は予想しなかったが、番組内では「UFCのベルトを獲ることが最後のチャレンジ」と明言しており、勝敗の行方は気になるところだろう。
また、五味は「次の試合は年末か年明けになるといいですね」と次回UFC参戦について語り、「ラスベガスでやりたい。簡単に勝てる相手はいないし、どの選手もひとくせもふたくせもある。まあ、元ちゃんが一番くせがあるけれど(笑)」とラスベガス大会への出場を希望した。
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