25日、大阪府立体育会館第1競技場で行われた「トリプル世界前哨戦」は、亀田兄弟&井岡一翔の3人全員が勝利した。
トップバッターで出場した大型ルーキーの井岡(WBC世界L・フライ級10位)はフィリピン・フライ級8位アルバート・アルコイに9回1分57秒TKO勝ち。過去4戦と比べて井岡はバランスに欠け、しつこくパンチを強振してくるアルコイに手を焼いたものの、6回にラッシュの場面をつくり相手を弱らせると、7回にはワンツーからの連打でのけぞらせ、8回にストップ寸前のチャンス。迎えた9回に右を当てたところで主審のストップを呼び込んだ。
続いて登場した亀田大毅(WBAフライ級王者)はロセンド・ベガ(メキシコ)からダウンを奪った末に10回判定勝ち。この日の大毅は相手を誘いながら左をつく戦い方。ガードを落としたスタイルから右ブローをよく決めたが、3回にダウンを奪った後は、ベガを攻め崩すことはできず。ジャッジ全員がフルマークをつける勝利で次戦の坂田健史(協栄)戦へとつないだ。
トリを務めた亀田興毅はセシリオ・サントス(メキシコ)を2度倒し4回49秒KO勝ち。右ジャブをよく突き、きびきびとした動きの興毅は2回に左ボディーフックをカウンターし最初のダウンをマーク。4回またもサントスのボディーにパンチをまとめて倒し、10カウントを効かせた。興毅は3月にポンサクレックに初黒星を喫して以来の再起戦を飾った。 |