パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年2月6日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30 ※第1部は15:00〜
※観衆=1,800人(満員)
▽本戦第2部
▼メインイベント(第12試合) ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○佐藤豪則(Laughter7/挑戦者・同級1位)
TKO 1R4分40秒 ※アームロックでレフェリーストップ
●URAKEN(Team ura-ken/王者)※宇良健吾から改名
※佐藤が第6代ウェルター級キング・オブ・パンクラスに就く。
URAKENは昨年6月5日に王座決定戦でKEI山宮を下し、第5代王者となって以来8カ月ぶりの試合が初防衛戦となる。対する佐藤はこれが3度目のパンクラス王座へのチャレンジ(1度目は2009年8月8日に竹内出に挑戦して引き分け、2度目は2010年2月7日に近藤有己に挑戦して判定負け=いずれもミドル級)。URAKENは打撃、佐藤は寝技で勝負すると試合前に語っている。
1R、サウスポーの佐藤に対し、URAKENは左へ回り込んでいく。軽快な動きでジャブを刺すURAKENに佐藤が片足タックル、テイクダウンを奪う。足を引き抜いてマウントになった佐藤は腕十字狙いからサイドへ移行。
ハーフガードに戻したURAKENが立ち上がろうとすると、すぐに抑え込んで上になる佐藤。下からの蹴り上げをかわし、またもサイドを奪った。
佐藤がアームロックを取りに行き、URAKENはブリッジで堪える。暴れるURAKENの頭を両足で挟み込み、アームロックで絞り上げる佐藤!
ここでレフェリーが試合をストップ! 佐藤が3度目のパンクラス王座挑戦でついにタイトルを獲得した。
ベルトを巻いた佐藤は目頭を押さえて男泣き。
「最後まで応援していただきありがとうございます。このベルトはずっと欲しくて、夢にまで出てきたので嬉しいです。みんなのおかげで取れたベルトです。これからベルトの価値を高めるので、ファンではない人も応援よろしくお願いします」とコメントした。
インタビュースペースでは「いつも桜庭(和志)さんに言われているんですが、最後の最後で極められるのが強い選手だ、と。そこを見せられたのが良かった」と試合を振り返り、「パンクラスのベルトはプロレスファンだった僕としては意味があるベルト。そして何より、桜庭さんにベルトを見せられるのが嬉しい。試合前に“耳が取れないように注意しろ”と言われたので、耳は取れませんでしたと報告したいです(笑)。これで恩返しがちょっとは出来たと思う」と、ベルト獲得に笑顔を見せていた。
▼セミファイナル(第11試合) ウェルター級 5分3R
○石川英司(GRABAKA)
判定2−0 ※30−29、30−29、29−29
●鳥生将大(パンクラスism/同級2位)
鳥生が7年ぶりにパンクラス参戦を果たす石川を迎え撃つ。昨年11月の窪田幸生、12月のKEI山宮に続き、パンクラスの歴史を彩ったファイターとの対戦になった。
1R、両者サウスポースタイルから鳥生が胴タックル。バックを奪いにきた石川からテイクダウンを奪う。ボディ、顔面と単発ながらパンチを出す鳥生に、石川も下からのパンチを放つ。立ち上がった石川のバックを奪った鳥生は持ち上げてのテイクダウンを仕掛けるが、故意か偶然か石川の腕がロープに引っ掛かって失敗。
逆に石川がバックを奪い、持ち上げてテイクダウンする。バックから殴りに行く石川。
2R、石川の右ハイに鳥生はテンカオを返し、石川がすぐに組み付いてテイクダウン。ガッチリと抑え込みながら、コツコツと殴り続ける石川。鳥生は完全に動きを封じ込められる。立ち上がった石川が蹴り、パウンドに行こうとすると、鳥生も下からの蹴り上げを見せる。石川が抑え込んだままこのRも終了。
3R、組み付く鳥生に腕を差し返してバックを奪う石川。バックマウントを奪った石川の腕をたぐり、向き合った鳥生はすぐに立ち上がる。しかし、石川は胴タックルでコーナーへ押し込み、バックを奪って寝技へ引きずり込む。またも石川がバックマウントを奪ったが、鳥生は向き合うことに成功。抑え込みながらコツコツと殴る鳥生に、石川も下からパンチを出す。鳥生が局面を打開できないまま時間が過ぎていき、石川が判定2-0でパンクラス復帰戦を勝利で飾った。
★第10試合(長岡弘樹VS近藤有己)〜第7試合(KEI山宮VS窪田幸生)はこちら
★第6試合(赤井太志朗VS佐藤将光)〜第1部第1試合はこちら
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