パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年2月6日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30 ※第1部は15:00〜
※観衆=1,800人(満員)
▼第10試合 ウェルター級 5分2R
○長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/TRIBELATEウェルター級王者、ライジングオンウェルター級王者)
判定3−0 ※20−17、20−17、20−18
●近藤有己(パンクラスism)
藤井陸平に敗れてミドル級王座を失った近藤がパンクラス70戦目にしてウェルター級への転向を決意。11月21日に大阪で開催された『RISING ON 4』でウェルター級チャンピオンになった長岡と対戦する。近藤が新階級で復活を遂げるのか、注目の一戦となった。
1R、サウスポーの両者がフックを交錯させると、長岡が飛び込みながら放った右フックがヒット!
近藤が後方へ倒れ込み、長岡が上に乗ってパンチのラッシュ! この大ピンチをガードポジションで凌ぐ近藤に、長岡はバックを奪う。後方から殴る長岡。近藤は腕を差しながら立ち上がり、組んだままの長岡はコーナーへ押し込む。
ブレイク後、長岡の左フックがクリーンヒット! 組んでコーナーへ押し込んでいく長岡だが、これはブレイクに。
再び左右フックで近藤を追い込んでいき、長岡優勢のまま初回が終了した。
2R、左ハイ、右ミドルを蹴る近藤に長岡はフックで襲い掛かる。近藤の右ミドルに右ジャブを合わせて転倒させると、立ち上がろうとする近藤に胴タックル。離れるとまたも長岡の右フックを喰らう近藤。顔が真っ赤に腫れあがる。長岡は近藤の蹴りに右ジャブを合わせて近藤を仰け反らせる。
ジャブ、右ミドルで反撃を試みる近藤だが、長岡に組まれてコーナーへ押し込まれてしまう。ガブって長岡のボディへパンチを連打していく近藤だが、形勢を逆転することは出来ず、ウェルター級転向第一戦は判定負けという結果に終わった。
試合後、近藤は極度の脱水状態となり、病院に搬送されてそのまま入院することになったが、明日には退院する予定だという。
▼第9試合 バンタム級 5分2R
○川原誠也(パンクラスP’sLAB横浜/同級1位)
TKO 2R3分7秒 ※グラウンドパンチでレフェリーストップ
●村田卓実(和術慧舟會A-3/同級5位)
昨年2月の赤井太志朗戦での勝利以来、練習中のケガで試合から遠ざかっていた川原が約1年ぶりに復帰戦を迎える。対戦相手の村田は昨年12月19日に大阪で試合をしたばかりの連続参戦だが、現在2連敗と後がない。川原はコール時、前へ歩み出て村田をガン睨み。
1R、左フックで飛び込んだ川原が胴に組み付くと、村田はロープを背にしてテイクダウンを防ぐ。
川原が足払い、両足タックルと揺さぶりをかけてテイクダウンを狙うと、村田はフロントチョークの体勢に。これはブレイクとなる。川原の右ストレートをかわした村田が今度は胴タックル、川原がバックに回ると村田は意表をつく一本背負い。川原もすぐに立ち上がる。
タックルに来た村田に川原がヒザ蹴りを突き刺すと、村田は寝技に引き込む。川原が立ってブレイク。スタンドに戻ると川原が右ロー、そしてスーパーマンパンチをヒットさせる!
村田が寝技に引き込むと川原がヒザ蹴り。村田が上になったところでラウンドが終了した。
2R、ローからパンチを狙う川原に、タックルを狙う村田。川原の左フックに組み付いてきた村田に、川原の左顔面ヒザ蹴りがヒット! 倒れた村田の上半身がロープの外に出る。そこへすかさず川原が嵐のようなパウンドの連打! 抵抗できない状態の村田を川原が一方的に殴り続け、レフェリーが制止に入ってストップ。
川原が1年ぶりの復帰戦をTKO勝利で飾った。
川原は「1年ぶりっス。ケガで辛くて辞めようかと思ったけれど、社長も変わったし、社長が喜んでくれるように頑張ります。バンタム級の試合(赤井VS佐藤、大石VS滝田)がしょっぱかったので自分がタイトル挑戦ってことでお願いします」と、バンタム級王座への挑戦をアピールした。
▼第8試合 フェザー級 5分2R
○鹿又智成(パラエストラ八王子/同級1位)
判定3−0 ※三者とも20−19
●宮路智之(和術慧舟會TLIVE/2010年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
1R、ファーストコンタクトで鹿又が胴タックルによるテイクダウン。宮路が下から潜りスイープを狙い、腕十字を仕掛けてくると、鹿又は立ち上がってパウンド。宮路はラバーガードで鹿又の動きを封じた。
2R、蹴り合いから鹿又が片足タックルでテイクダウンを奪う。ガードポジションの宮路にパウンドを叩き込む鹿又。宮路も下からラバーガードやスイープを仕掛けてくるため鹿又のパウンドは単発に終わる。
下からの蹴り上げを狙った宮路のバックを奪った鹿又は背後からのパンチ、そして残り1分でマウントを奪いパンチを連打! 再びバックを奪った鹿又が背後からのパンチを連打し、判定勝ちした。
▼第7試合 ウェルター級 5分2R
△KEI山宮(GRABAKA/同級3位)
ドロー 判定1−0 ※20−20、20−19、20−20
△窪田幸生(坂口道場一族)
昭和の人気プロレスラーであるミル・マスカラスの入場テーマ曲「スカイ・ハイ」で入場した山宮は、ゴージャスなマスカラスのコスプレで登場! 場内からは笑いとどよめきが起こる。
1R、両者サウスポー。いつものようにリングを大きく使ってグルグルと回り込む山宮に対し、窪田はリング中央に立って動かない。回り込む山宮とそれに合わせて身体の向きしか変えない窪田。山宮がジャブ、窪田がローを単発で出す展開が続き、残り2分を切ったところで山宮がジャブと飛びヒザ蹴り。
回るのをやめた山宮がパンチで仕掛け、窪田を下がらせる。窪田のタックルは山宮がしっかりと切った。
2R、ジャブを当てていく山宮が左フックで飛び込む。パンチを当ててはすぐに距離を取る山宮に窪田のパンチは空を切る。思い切ってフックで相打ちに持ち込もうとする窪田だが、山宮のガードは固い。残り1分で両者は距離を詰めての打ち合いを展開するも、パンチのヒット数は山宮が上回る。徹底したヒット&アウェーを貫いた山宮が優勢に試合を進めたが、判定は決め手なしのドローとなった。
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