「Strike Force
World GrandPrix Heavy Weight Tournament」
2011年2月12日(土・現地時間)アメリカ・ニュージャージー州IZODセンター
<主な試合結果>
▼ワールドヘビー級トーナメント準々決勝 5分3R
○アントニオ・シウバ(ブラジル)
TKO 2R終了時 ※ドクターストップ
●エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)
昨年6月にファブリシオ・ヴェウドゥムに生涯初の一本負けを喫したヒョードル。今大会から開幕するワールドヘビー級トーナメント準々決勝でシウバと対戦した。ヒョードルとシウバには身長=約12cm、体重=約15kgと体格差があり、両者が並び立つと2人のサイズの違いが目立つ。
1R、ジャブ、右ローのシウバ。ヒョードルは右フックから飛び込んでパンチをまとめ、シウバも右ストレートを返す。シウバが組みついてヒョードルを金網まで押し込むがブレイク。再開後、左右のフックで前に出るヒョードル。しかしそこにシウバの右ストレートが当たり、ヒョードルがバランスを崩す。そこからシウバは前蹴りでヒョードルをふっ飛ばし、両足タックルでテイクダウンを狙う。
シウバの首を取ってフロントチョークを仕掛けるヒョードル。シウバはそのままヒョードルの身体を持ち上げてテイクダウンしようとするが、ヒョードルがグラウンドで上のポジションをとる。ヒョードルはシウバの足を超えながらパウンド、シウバはハーフガードからスイープを仕掛ける。それを潰してパンチを落とし、アームロックを狙うヒョードル。シウバはここで身体を起こして立ち上がる。
試合がスタンドに戻るとシウバがワンツー、右ストレート! シウバのパンチを受けてヒョードルが鼻から出血する。シウバはパンチの圧力でヒョードルを金網まで下がらせて左右の連打。ヒョードルも右フックを返すが、シウバが両足タックルでヒョードルをテイクダウンする。
2R、いきなり右ストレートを放つヒョードルだったが、シウバがそこに両足タックルを合わせてテイクダウンを奪う。脇を差して立ち上がろうとするヒョードルを寝かせて、細かくパンチを落とすシウバ。足を抜いてサイドからマウントポジションへ移行するとパウンドを連打! ヒョードルは背中を見せて必死に逃げようとするが、シウバはポジションをキープ。ヒョードルの顔面にパンチを落としながら、チョークスリーパーや肩固めを仕掛ける。
さらにシウバはハーフガードからヒョードルの左足を取って膝十字固め。ヒョードルもカウンターのアキレス腱固めを狙うが、シウバは手を振って「極まっていないよ」とアピールする余裕を見せる。シウバのパンチを受け続けたヒョードルは右目を負傷。みるみるうちに右目の周りが大きく腫れ上がり、ラウンド終了後ヒョードルの怪我の状況を診断したドクターが試合をストップ! ヒョードルが前回のファブリシオ戦に続き、ストライクフォースで連敗を喫した。
試合後、「今日の試合は距離感が掴めませんでした」と話したヒョードル。アナウンサーから「ケージで戦うことがこれで最後になってしまうのでしょうか?」という質問を受けると「今回が最後になるかもしれませんし、いつかまた戻ってくるかもしれません。今後のことは神様が決めることです」と言い残し、ケージを後にした。
▼ワールドヘビー級トーナメント準々決勝 5分3R
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)
KO 1R2分49秒 ※右フック→パウンド
●アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)
PRIDE、HERO’S、DREAMなど日本を主戦場に戦ってきたハリトーノフがストライクフォースに初参戦。元UFC王者アルロフスキーと対戦した。
1R、ジャブを突き、インロー、左ミドルで距離をとるアルロフスキー。ハリトーノフは構わず前に出て組みつく。アルロフスキーは首相撲からヒザ蹴りを突き上げて離れる。的確にジャブを当て、右ストレートから右アッパーと細かいパンチで攻めるアルロフスキー。
しかしハリトーノフが右アッパー、右ストレートを当てると、アルロフスキーが金網まで後退! ハリトーノフはアルロフスキーに組みついて右アッパー、左フック。アルロフスキーが距離をとろうと下がったところにハリトーノフの右フックがヒット! これでアルロフスキーが崩れ落ち、ハリトーノフがパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。
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