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GBRの「極真会館」特集
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【極真会館】重量級は荒田昇毅、中量級は森善十朗が優勝!日本代表決まる

2012/06/10


国際空手道連盟極真会館
「2012オープントーナメント
第29回全日本ウェイト制空手道選手権大会」

6月9日(土)・10日(日)大阪府立体育会館

  6月9日(土)・10日(日)大阪府立体育会館にて、極真会館『第29回全日本ウェイト制空手道選手権大会』が開催された。今大会は来年開催される『第5回全世界ウェイト制空手道選手権大会』の日本代表選考試合であり、多くの強豪選手が参戦。日本代表の座を目指して男子4階級、女子2階級でトーナメント戦が争われた。

→荒田が重量級の決勝でロシアのウヴィッキーを破り、2度目の優勝

 重量級は優勝候補の荒田昇毅(あらた・しょうき)が、決勝でロシアのセルゲイ・ウヴィッキーを破り、2010年以来2度目の優勝を飾った。軽重量級は小林大起が初優勝、中量級は優勝候補の森善十朗が制した。大会最多人数がエントリーした軽量級では、昨年の全世界大会(無差別級)でも活躍した小沼隆一が初優勝を飾っている。

 また、女子では2012世界女子空手道選手権大会軽量級で準優勝した太田菜月が軽量級で優勝、遠藤ひとみが重量級で優勝した。各階級の優勝者には日本代表としての出場権が与えられる。


▼重量級(+90kg級)決勝戦
○荒田昇毅(千葉県中央支部)
優勢勝ち 判定5−0
●セルゲイ・ウヴィッキー(ロシア)

  重量級の注目選手は“房総の金太郎”の異名を持つ荒田昇毅。2010年の同階級王者で、昨年のオールアメリカン大会では第9回全世界王者エヴェルトン・テイシェイラを破る快挙を達成した選手だ。

 その荒田が迎えた最大のヤマ場は、準々決勝のダビド・シャシャコシャン(ロシア)戦だった。ダビドは今年4月に開催されたワールドユースエリート大会で優勝した17歳で、身長192cm・体重92kgの体格を誇る。昨年の第10回全世界大会で優勝したタリエル・ニコラシビリの弟子だ。

 荒田が得意の突きと膝蹴りで攻めれば、ダビドも突きと膝蹴りで応戦。ダビドは左右へ動きながら下段廻し蹴りも放っていき、終盤になると荒田の勢いが止まる。そこでダビドが突進を仕掛け、ピンチに追い込まれた荒田だったが、辛うじて判定勝ちを収めて準決勝へ進出した。

 準決勝では荒木聡を寄せ付けなかった荒田は、決勝でまたもロシア勢のセルゲイ・ウヴィッキーとの対戦を迎えた。荒田はここで本領を発揮。突き、下段廻し蹴り、膝蹴りでどんどん前へ出る荒々しいスタイルでセルゲイを圧倒し、2度目の優勝を飾った。

▼重量級(+90kg級)
優 勝 荒田昇毅(千葉県中央支部)
準優勝 セルゲイ・ウヴィッキー(ロシア)
3 位 荒木 聡(本部直轄浅草道場)
4 位 スティーブン・キュージック(総本部)


▼軽重量級(−90kg級)決勝戦
○小林大起(東京城西支部)
優勢勝ち 判定5−0
●鎌田翔平(東京城西支部)

  前回優勝の安島喬平(あじま・きょうへい)、第9回全世界大会ベスト8の村田達也、日本最速の上段廻し蹴りを持つ男・鎌田翔平、第42回全日本大会6位の小林大起が4強と見られていた軽重量級だが、準々決勝で波乱が起こった。優勝候補の最右翼と目されていた安島が、千葉県中央支部で荒田昇毅のスパーリングパートナーを務めている樋口陽太に敗れたのだ。

→小林(右)は超接近戦で鎌田(左)に持ち味を出させなかった

 金星を獲得した樋口だが、準決勝で小林の接近戦にペースがつかめず敗退。もう一方の準決勝では鎌田が村田を寄せ付けないテクニシャンぶりを発揮し、決勝は小林と鎌田による争いとなった。

 小林は鎌田に蹴りを出させないため間合いを詰めての超接近戦を展開。鎌田に技を出させず、突きを繰り出し続けた小林が優勝を手にした。

▼軽重量級(−90kg級)
優 勝 小林大起(東京城西支部)
準優勝 鎌田翔平(東京城西支部)
3 位 村田達也(埼玉県西支部)
4 位 樋口陽太(千葉県中央支部)


▼中量級(−80kg級)決勝戦
○森善十朗(東京城西支部)
優勢勝ち 判定5−0
●澤村勇太(総本部)

  大会前に「全試合一本勝ち」を宣言した、2010年同階級王者の高橋佑汰に注目が集まっていた中量級。その言葉通り、高橋は2連続一本(KO)勝ちでトーナメントを勝ち進んだが、ベスト8入りをかけた一戦でロシアのイワン・メゼトスブに大苦戦を強いられた。

→森(左)が横綱相撲で澤村(右)を破り、2度目の優勝

 イワンはタリエル・ニコラシビリと同じ道場で、その戦い方はまさにタリエルそのもの。それでも高橋は上段廻し蹴りと膝蹴りでラッシュを仕掛け、難敵を撃破した。

 その高橋は準決勝で、昨年の軽量級王者である澤村勇太と対戦。澤村はしっかりと間合いを詰めて高橋の飛び技を封じ、突きと下段で最後まで高橋を圧倒。2階級制覇へ向けて決勝へ駒を進めた。

 決勝戦で待ち受けていたのは、第42回全日本大会準優勝の森善十朗だった。森は今大会では固さが目立っていたが、地力の強さを発揮して勝ち上がり、準決勝では昨年の同階級王者・竹岡拓哉から上段廻し蹴りで技ありを奪っての勝利で決勝へ進出。

 決勝では森が内股への下段廻し蹴りで崩して澤村の前進を阻み、接近戦でも真っ向勝負の打ち合いを展開。ラスト20秒ではラッシュをかけて澤村を一方的に攻め込み、横綱相撲で2006年の第23回大会以来、2度目の優勝を飾った。

▼中量級(−80kg級)
優 勝 森善十朗(東京城西支部)
準優勝 澤村勇太(総本部)
3 位 高橋佑汰(東京城北支部)
4 位 竹岡拓哉(横浜川崎支部)


▼軽量級(−70kg級)決勝戦
○小沼隆一(下総支部)
優勢勝ち 判定5−0
●木村直弥(総本部)

  前回優勝の澤村勇太が中量級に階級を上げたため、軽量級は昨年の全世界大会で外国人の強豪選手レチ・クルバノフを破る大金星をあげた小沼隆一を誰が止められるのか、ということが注目された。

→優勝候補の小沼(右)が悲願の初優勝を飾った

 しかし、小沼は安定した強さを発揮。準決勝ではアレキサンダー・ミカエロフ(ロシア)をも撃破して決勝戦へ進出した。決勝では澤村のスパーリングパートナーを務めている木村直弥との対戦に。

 小沼は最初から胸への突きと下突きでガンガン攻め、木村も一歩も退かずに応戦したが、真っ向勝負で小沼が力の強さを見せ付けて勝利。これまで万年2位に泣いていた小沼が、悲願の初優勝となった。

▼軽量級(−70kg級)
優 勝 小沼隆一(下総支部)
準優勝 木村直弥(総本部)
3 位 アレキサンダー・ミカエロフ(ロシア)
4 位 谷川 輝(東京城北支部)



▲遠藤(左)が反則勝ちで優勝

▼女子重量級(+55kg級)決勝戦
○遠藤ひとみ(横浜川崎支部)
反則勝ち ※横山の顔面殴打により遠藤が試合続行不可能となったため
●横山友美(広島県支部)

  横山友美がやや押し気味の試合展開の中、さらにアグレッシブに攻め込んだところで横山の突きが遠藤ひとみの顔面を直撃。遠藤はバッタリと倒れて立ち上がることが出来ず、担架で運ばれた。そのため、遠藤の反則勝ちとなり、横山は不運な敗北に涙を流した。

▼女子重量級(+55kg級)
優 勝 遠藤ひとみ(横浜川崎支部)
準優勝 横山友美(広島県支部)



▲太田(右)が決勝戦で一本勝ちし、女子軽量級を制した

▼女子軽量級(−55kg級)決勝戦
○太田菜月(本部直轄西多摩道場)
一本勝ち ※中段突き
●小田幸奈(広島県支部)

  2012世界女子空手道選手権大会軽量級で準優勝した太田菜月と、4月の国際青少年選手権大会の15〜17歳女子の部で優勝した小田幸奈が決勝を争った。

 両者真っ向勝負で互角の展開だったが、終了間際に太田がラッシュを仕掛けて突きを効かせ、一本勝ちで太田が優勝を勝ち取った。

▼女子軽量級(−55kg級)
優 勝 太田菜月(本部直轄西多摩道場)
準優勝 小田幸奈(広島県支部)

GBRの「極真会館」特集
高橋佑汰VSガンダム、田中健太郎VS赤石誠のスパーリング、森善十朗の日本海式竜巻蹴り、房総の金太郎・荒田昇毅の破天荒すぎる猛特訓などを動画で!インタビューも多数あり

【関連リンク】
>>国際空手道連盟極真会館公式サイト

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