5月28日(金)東京・後楽園ホールで開催される『PANCRASE 2004 BRAVE TOUR』のメインでスーパーヘビー級3位の高森啓吾(パンクラスMEGATON)と対戦する同級2位ロン・ウォーターマン(チーム・インパクト)が、26日(水)、広尾のP'sLAB東京で公開練習を行った。 ウォーターマンは体重144kg、ボディビルの世界大会で優勝した経験を持つランデール・ハリスを相手に、豪快なスープレックスを何発も披露。通常のマットだけでは危険なため、その上にもう一枚大きなマットを引いていたにも関わらず、投げの衝撃でハリスが息を詰まらせる場面が何度もあった。その後のスパーリングでも頭の後ろから腕を回すアームロックや腕が入ったまま決める肩固めなど、ウォーターマンでなければ極まらないであろうパワー殺法を見せた。 そして圧巻だったのは公開練習終了後に行われた、ウォーターマンのパワーパフォーマンスである。ファイターとして以外にもその人間離れした肉体を生かして、テレビなどで肉体パフォーマンスを披露している。 まずウォーターマンが手にしたのは鉄製のフライパン。なんとそのフライパンを力で折り曲げてしまうというのだ。「さすがにそれは無理だろう」という記者たちの視線を他所に、ウォーターマンがフライパンの両端を掴み、渾身の力で折り曲げ始めると、なんと一瞬にしてグニャリ。フライパンは完全に折れ曲がってしまった。 さらにウォーターマンは金属製のバットを取り出す。前回の来日時には木製のバットを足で折るというパフォーマンスを見せたため、今度は金属製に挑戦するというのだ。金属バットを自分の太ももに押し当て、両腕で力を入れるウォーターマン。しかし最初のトライではほとんど曲がらず、少し困った表情を見せる。そこで記者たちに手拍子とコールを求め、大歓声の中、叫び声を上げながら、金属バットマットまで折り曲げてしまった。 ウォーターマンのパフォーマンスはまだまだ続く。最後は中身が入ったままコーラの缶を握力だけで握りつぶしてしまったのだ。そして真っ二つに割れた缶を高々と持ち上げて、コーラを飲みほした。 練習に訪れていた高森を除くMEGATONのメンバーもこれにはびっくり。改めてウォーターマンの怪力ぶりが明らかとなった。 ※この公開練習の映像は後ほどアップ <ウォーターマンの一問一答> ――こういったパフォーマンスはいつもやっているんですか? チーム・インパクトはキリスト教の普及活動のほかにも、肉体パフォーマンスをやっているんだ。平均して週に2回くらい。アメリカのテレビで放送されているんだ。 ――高森選手の印象と対策を教えてください。
実際に生で見たのはデビュー戦の試合かな。あの時はすぐに高森が負けてしまったから、参考にはならなかったね(苦笑)。高森は柔道の出身だから、組んだら強いんだろう。ただ向こうが打撃でこようと寝技でこようと心配はないよ。 ――高森選手はパンチで秒殺している試合が多いですが、ウォーターマン選手は何を狙っていますか? 高森が打撃で戦ったのはたまたましれないし、作戦なのかもしれない。それは私には分からないことだ。 仮に寝技を私との試合のために温存していたとしても、問題はないだろう。1Rで関節技を極めるか、マウントでボコボコにして、私が勝つだろう。 ――4月の『PRIDE GP』ではリザーバーに選ばれていたにも関わらず、試合が組まれませんでした。そのことについてはどう思っていますか? せっかく日本に来たのに残念だった。試合が流れたのが決まったのは大会の2日前だったんだ。仕方ないよ。ただ自分にまだリザーバーとしての権利が残っているなら、是非、戦ってみたいね。 ――この試合に勝てば、セーム・シュルト(ゴールデン・グローリー)選手との、スーパーヘビー級タイトルマッチが予定されています。 その新しいベルトは真っ先に自分が巻きたいと思っている。チャンピオンは自分以外に考えられないな。 ――スーパーヘビー級で王者になれば、無差別級王者のジョシュ・バーネット(新日本プロレス)にも挑戦することになりそうですが もちろん、やってみたい。ただ順番としてスーパーヘビー級のタイトルを取ってから、無差別に行きたいという気持ちがある。まずはスーパーヘビーのタイトルだね。
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