レイ・セフォー
ーー随分早くから日本で調整していたそうですね。
「5週間前に来日して、ずっと日本でトレーニングをしていたんだ」
ーー今年は絶好調ですが、GPはどうですか?
「今年の初めは体調が思わしくしなく、また、体重が上がったり下がったりしていたので、今回はベストウェイトに戻すようにトレーニングを積んできたんだ。機敏に動けるようにね。そして、体重の調整が大事だという事に気付いた。前々回、そして前回と調子が上がってきてるので、試合をするのが楽しみだよ。現在はベストウェイトの104sだ」
ーーなぜ日本でトレーニングを?
「周りのサポートもあるし、トレーニング・パートナーにも恵まれているからね。ニュージーランドと同じ環境で出来るので、最近は日本でトレーニングをするようにしているんだよ」
ーー今回、GPに出場するグラウベも一緒に練習していたんですか?
「極真の選手たちと5週間トレーニングを積んできた。ファイ・トレーナーと弟のロニー、それにグラウベとフィリォ、ロシアのイゴール(9・23全日本キックに出場)たちと一緒にね」
ーー対戦する天田選手の印象を。
「タフで素晴らしい選手だ。他の日本人選手と同じように、相手を打ちのめすファイティング・スピリットで挑んでくる。何かの雑誌に載っていた彼のインタビューを読んだんだが、この試合はチャンスだと思っている、レイ・セフォーをいつでもKOするという気持ちで行く、と言っていたね。しかし、残念ながらそれは夢に終わってしまうだろう。私をKOするには、パンチではなく斧か何かを持ってこないとね。相手がKOする気持ちでぶつかっていきたいと言うのなら、自分もKOするという気持ちで行く。彼がそういう事を言ってくれるのは嬉しいよ」
ーー今年の自分は今までと違う、という部分はありますか?
「近年の大会と比べて、今回はトレーニングをコンディション作りに絞ったんだ。今までは、最初はパワーのある攻撃を出来るが、後半にそれをつなげる事が出来なかった。だから、スピードとパワーが後半のラウンドになっても続くようにコンディションを作り上げたんだ。技術的なものは充分にあると思うので、体重を絞ってスピードを上げ、スタミナをつけたんだよ。その二つが上手く噛み合って、自分自身、素晴らしい選手に成長した。土曜日は素晴らしい試合が出来ると思うよ」
ーー天田選手に一言。
「天田、土曜日は覚悟しろよ。必ず倒してやるぞ!」
マイティ・モー
ーー昨日は公開練習を行いましたが、アメリカでもやった事がありますか?
「何回かあるよ。雑誌とかで練習風景を撮影した事もあるしね」
ーー試合が近づいてきて、いろんな行事がありますが今の気持ちは?
「今回このような形でK-1GPに参加できて嬉しいし、エキサイティングな気分だ。プロフェッショナル・ファイターとして世界予選から始めているが、夢があと一歩でかなうという気持ちで胸がいっぱいだよ」
ーーGPという大きな舞台に上がる事のプレッシャーはありますか?
「GPに参戦するのは初めてだし、大きな舞台に上がる事は緊張するかもしれないが、緊張することで自分の試合が出来ないのはプロとしてはいけない事だと思う。プレッシャーは感じているが、動きに影響しないように跳ね除けて闘わなければならないと思っている」
ーーグッドリッジの技で警戒しているものはありますか。
「彼が特に技術的に凄いとは思わない。ただ、ゲーリーは力強く、技術もあり、スピードもあるのでいい試合が出来るとは思う」
ーーグッドリッジは“やるか、やられるか”を闘いのモットーにしているようですが、モー選手のモットーはありますか?
「彼と同じように、リング上では倒すか倒されるかという気持ちで臨むよ。そして、リング上では自分の試合に集中して、クールに闘うというのがモットーのひとつだ」
ーーグッドリッジに言いたい事は?
「お互いに頑張って、クールな試合をしよう。お望みどおり、やるかやられるかの気持ちで向かっていくので、しっかり準備をしておけよ!」
ガオグライ・ゲンノラシン
ーー日本は初めてですか?
「いえ、何回も来てます。10回目ぐらいです。K-1にはソウル大会で初めて出場しました」
ーー今回の意気込みは?
「自信はあります。自分に与えられた仕事を精一杯やります」
ーー対ヘビー級対策は積んできましたか?
「特にキックの練習に重点を置いてきました」
ーーイグナショフとは体重が40sも違いますが?
「それだけ体重が違うので不利といわれていますが、スピードと技術ではヒケをとらないと思っています」
ーーイグナショフの試合を見た事はありますか?
「テレビで見た事はあります。イグナショフもムエタイでチャンピオンになった事があるそうなので、興味深く拝見しました。彼はタイ人の間では知られていませんね」
ーー彼の試合の印象は?
「体が大きい割にはテクニックがありますね」
ーーこの大きな体格差に打ち勝つために、必要な事は何だと思いますか?
「自分のやる気だと思います。彼と比べると自分は小さいので、日本のファンの皆さん、応援してください」
ーーソウル大会では78sでしたが、その後、増量すると言われてましたよね?
「現在は80sちょうどくらいです。意識して増やしたわけではないので、問題はないです」
ーーK-1とムエタイの違いは感じますか?
「やはりヒジが使えない事が大きいですね」
ーーガオグライ選手がアジアGPで優勝する前に、同じムエタイのブアカーオ選手がMAXで優勝しましたが、彼の試合を見て参考にしましたか?
「ビデオではもちろん見ました。彼の試合は素晴らしかった。でも、特に対策を考えるというわけではなく、私もずっとムエタイをやってきているので、体を作って精一杯やるだけです」
ーー正直なところ、身長差30cm、体重差40sは怖くないですか?
「大きい相手とはソウルでやっただけですからね。でも、体が小さいから怖いというのはありません。自分が持っているものを精一杯、出し切る事が大事だと思っています」
ーーイグナショフ選手へメッセージを。
「体を充分に作って用意しておけよ」
シリル・アビディ
「ボンジュール!」
ーー久しぶりですね。
「半年ぶりだよ。相変わらず時差の問題はあるけれど、コンディションはいいよ」
ーー武蔵戦の戦略は?
「これといって戦略はないよ。武蔵がサウスポーで、テクニックのある選手だというのは分かっているので、それに合わせて試合をしたいと思う」
ーー武蔵は右も左も構えられますよ。
「自分は右利きしかできないけど、サウスポーと闘えるように練習をしてきた」
ーーこの半年間、K-1以外での試合は?
「全くしてないよ。練習だけだね。でも、半年経ったなんて思えないぐらい、あっという間だったね」
ーーファイター以外の仕事はしてませんか?
「他の職にはついていないが、今年の夏にやっと家を買ったんだ。古い家を買ったので、リフォームに時間をとられた。自分もリフォームをしたからね。ドリームを現実のものにしたんだ。これもみなさんが応援してくれたおかげだよ。改めてお礼を言いたい」
ーーアビディ選手から見て、武蔵選手はどの辺が成長しましたか?
「別にこれといって、成長した感じはしないな。彼は練習熱心だから、全体的に成長したんじゃない?」
ーー特に変わりはないということですか?
「別にそういう意味ではなく、彼も他のファイターと同じでいい時もあれば悪い時もある。対戦相手によっても内容は変わるしね。特別成長したところはないといっても、去年と全く変わらないという捉え方はしていない」
ーー逆にアビディ選手が上達した部分は?
「トレーニングを通してテクニックは上がったと思うが、それをリング上で見せるのが難しく辛いところなんだ」
ーー家はどちらに?
「フランスのマルセイユの端っこに」
ーーリフォームのローンはまだ残っているんですか?
「いい質問だ(笑)。銀行のローンがまだ残ってるんだよ。マルセイユは土地代が高いんだ。東京に比べれば安いけど、フランス国内では高い方なんだ」
ーーK-1ファイターって、ローンの審査はとおりやすいんですか?
「K-1に限らず、格闘家という肩書きは有利には働かないね。怪我もするし、明日どうなるか分からない職業だから。僕は国の役所の仕事をしているし、収入や働きもあるのでローンの審査がおりたんだ」
ーー役所の仕事というと?
「スポーツ事業のために働いているんだ。例えば、自分が住んでる地域の若者にボクシングをやるためのアドバイスをしたり、練習を見てあげたりしているんだよ」
ーーちなみに家の値段は?
「シークレットだ!」
ーー武蔵選手に一言。
「土曜日にまた会おう。二人でいい試合をしような」
マイケル・マクドナルド
ーーいよいよGPですね。対戦相手はピーターですが?
「練習は凄くハードにやってきた。25日にはアーツを倒す。そして、GPで優勝する。前回は98年にピーターと対戦したんだが、その時は調子が万全ではなかったから、ピーターはラッキーだった。勝ちは勝ちなのでそれはおいといて、あれから何年も経ったので前回と違う自分を見せる。どっちが勝つか、見ものだよ」
ーーどんなトレーニングを?
「今回は特にコンディションニング作りをしてきた。一生懸命にやったので、自信はある。ピーター戦に向かって調子が上がってきたので、最後のゴングが鳴った時点でいい結果が出ればいいと思います」
ーーKO狙いですか、それとも判定?
「正直言って、KOか判定かを予測するのは難しい。KOを狙って向かっていくが、KOできればベストだが試合では何が起こるか分からないからね」
ーーピーターとは2戦目ですが、どこが前回とは変わるでしょう?
「まず言いたいのは、歳は関係ないということだ。前回闘った時はかなりの怪我で、30〜40%ぐらいでしか闘えなかった。それでも試合を受けたのは、K-1ファイターとしてどんな状況でも闘えるところを見せたかったからだ。この間、いろんな事を学んで成長してきたので、技術・実力が衰えているとは思わない。歳は関係ないんだ。年齢とは、ただ重ねていくだけのものだから」
ーー今回はご両親を連れてきているんですね。
「初めてだね。両親とも忙しいので、今回はたまたまスケジュールが合ったから呼んだんだよ」
グラウベ・フェイトーザ
ーーセフォーと5週間前から合宿をしていたそうですが?
「光栄な事に、レイと一緒に練習できる機会を得ました。1週間に3回、一緒に練習してきました」
ーー最近の試合ではキレがありますね。手ごたえは?
「レイ、フィリォの二人と数年前からずっとトレーニングしてきました。ハイレベルな二人とトレーニングをしてきた成果が、ここへきて出てきたと自分でも認識しています」
ーーホースト戦でもKOを狙っていますか?
「自分としては3Rをどう勝ち抜いていくかという戦略を持って臨んできました。その中で、自分の得意とする蹴りを狙い、それが上手くいった場合はKOにつながると思います」
ーー右腕にタトゥーを入れていますが、そのデザインの意味は?
「タトゥーは昔から憧れていたんですが、どういうデザインにするかを考えていました。これは、極真が自分の心の中心に常に存在しているので、極真のマークを中央に、それに翼を付けました」
ーーホーストは強豪ですか?
「素晴らしい選手であり、K-1の大先輩であり、フォータイムス・チャンピオンと対戦させてもらえるのは光栄です。尊敬しています。しかし、リング上では自分も含めてゼロの状態で闘いに望めると思います」
ーー勝って決勝へ進む自信はありますか?
「もちろん、そのつもりです。ホーストであろうが、誰であろうが勝って決勝へ進みたいと思います」
ーーホーストにKO勝ちしているフィリォから、何かアドバイスはありますか?
「全ての面でサポートしてもらいました。一緒にトレーニングしているし、ホーストと対戦した経験もある選手なので、心強いアドバイスをしてもらっています」
ーーそのアドバイスの中には、対策も含まれているんですか?
「そうです。全ては明かせませんが、自分が強調することは蹴りを試合でどう生かしていけるか、という事です」
ーー現在、K-1と空手の練習の比率はどれくらいですか?
「今年に関しては、100%キックボクシングの練習をしています」
ーーホーストにメッセージを。
「土曜日は素晴らしい試合を、お互いにやろうぜ!」
「アルゼ K-1 WORLD GP2004
in TOKYO 開幕戦」
FEG/フジテレビ
2004年9月25日(土)東京・日本武道館
開場15:30 開始17:00
<全対戦カード>
▼K-1ルール スーパーファイト
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)
VS
曙(日本/チーム・ヨコヅナ)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
武蔵(日本/正道会館)
VS
シリル・アビディ(フランス/ブリゾンジム)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム)
VS
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館ブラジル支部)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
VS
マイケル・マクドナルド(カナダ/フリー)
▼K-1WORLD GP2004 開幕戦
ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーア・ボエル&トサジム)
VS
フランソワ・"ザ・ホワイトバッファロー"・ボタ(南アフリカ/スティーブズジム)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
レイ・セフォー(ニュージーランド/ファイトアカデミー)
VS
天田ヒロミ(日本/TENKA 510)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)
VS
マイティ・モー(アメリカ/シャークタンク・ジム)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム)
VS
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)
<チケット料金>
S席12,000円 A席7,000円
※当日券は15:00より会場チケット売り場で発売
<チケット販売所>
FEG公式サイト=http://eee.eplus.co.jp/K-1official/k-1official.html
※当日券は15:00より会場チケット売り場で発売
<チケットお問い合わせ>
キョードー東京 03−3498−999
<大会に関するお問い合わせ>
FEG 03−3796−5060
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