2005年5月19日(木)、都内のホテルにて、2005年7月6日(水)に国立代々木競技場・第一体育館にて開催が予定されている『HERO'S
2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦』に向け、スーパーバイザーである前田日明ほか、山本"KID"徳都、宇野薫、宮田和幸の3選手が記者会見を行なった。
始めに前田日明スーパーバイザーから大会の概要説明があり、その中でミドル級の重要性に触れ、「ミドル級が70kgというのは、スポーツとして100年以上の長い歴史を持つボクシングを参考にしている。HERO'Sもミドル級を中心に位置づけ、世界中から強い選手を発掘し、第一回以上の盛り上がりを目指す」と語った。
そして3選手が入場し、次回HERO'Sへ向けての意気込みを語った。
山本"KID"徳郁
「負けが続いちゃってるんで、とりあえず勝つことしか頭の中にはないです。勝つまであまり言うことはないですね。」
宇野薫
「このたびもHERO'Sに参戦できることに非常に感謝しています。前回大会でも負けてしまったので、勝ちたいところですね。勝ってからこそ発言権はあると思うので、とにかく勝ちたいという気持ちが強いです。」
宮田和幸
「前回は本当にしょぼい試合しちゃったんで。勝ちたいんですけど、それ以上に自分の力を100%出せるように頑張りたい。」
引き続き、記者からの質疑応答が行なわれた。
――前田さんにお聞きしたいんですが、ここにいる選手たちにはどのような対戦相手をぶつけたいですか?
前田 今回HERO'Sということで発掘を続けているんですが、反対にHERO'Sだけじゃなくて、この山本君みたいな、WORLD
MAXに出しても勝てるんじゃないかっていうポテンシャルの高い選手がたくさんいまして。誰にどういう選手当てるかっていうよりも、選手それぞれを叩き上げっていうか、世界中からやってくる選手、日本にいる日本人選手、日本にとって総合格闘技全体のレベルを上げることを目指していく。今回周ってみて思うのは、こういう連中をリングに上げてどういう結果が出るのか、想像つかない部分はありますね。彼らには技の正確さとか、本当に驚かされる部分が多い。ワールドタイトルにふさわしい人選を進め、とにかく面白いマッチメイクを組みたいと思う。
――山本選手にお伺いしたいのですが、右肩の状態はいかがですか?
山本 100まではいかないけど、試合までには得意のフックが出せるようにしたい。僕自身、他の事も補えるかも、という感じ。
――日本人対決へのこだわりというか、やりたくない、ということはないでしょうか?
山本 自分は、誰とやっても勝つつもりです。
宇野 自分は特に、ここまで勝ち上がりたいというのはないです。だから特に拒むこともないかなと。
宮田 仕事なので、割り切ってやります。
――今名前が上がってる選手以外でもいいんですけど、できれば初戦で戦いたい相手はいますか?
山本 今のところ誰が出るかわからないんで、とりあえず誰でもいいです。
宇野 前回負けてるヨアキム・ハンセン選手とはもう一度やりたいですね。あと、もう一人いるんですけど、今は言えないです。
宮田 僕も今対戦相手がわからないんで、何とも言えないです。
――山本選手にお伺いしたいのですが、前回のMAXから何日後に練習を再開されたのですか?また、久々の総合の試合となりますが、それについては?
山本 大体3日後くらいですね。できるなら総合でも立ちでKOしたいです。立っても寝てもKOでいきたいです。
――前田さんにお聞きしたいのですが、今後ベルトを作る予定とかありますか?
前田 今回HERO'Sで日本人選手の対決もありますし、主要国それぞれ周って、素晴らしい選手がたくさんいる。そういった意味ではベルトを作っても良いのではないか。そういう方向で今は考えてます。先程言い忘れたんですけど、須藤元気選手は今、四国のお遍路参りをしている最中なので、連絡が取れない状況です。帰ってきたら詳細についてまた話します。
――開幕戦に関しては日本人8人VS外国人8人で?
前田 そうです。日本人VS外国人という感じで。
――カード発表はいつ頃に?
前田 早いうちに対戦カードは発表があると思いますので、もうしばらくお待ちいただきたいと思う。今の時点で十分マッチメイクできる人選は揃っているのですが、世界最強という部分でそれにふさわしい選手を探し出すため、ヨーロッパ、ロシアを見て周っている。マッチメイクに関してはもう大体決定しています。
――決勝はDynamite!でおこなわれるということですが、それと平行してHERO'Sは通常の大会と同様、2ヶ月に一回とかそういうペースでやっていくんでしょうか?
前田 今年HERO'Sは70kg級の整備をして、その後順次90kg級なども作っていく。リングスがそうであるように、HERO'Sも5年先、10年先を見据えてやっていきたい。来年以降は重量級の選手とかもますます出てくるだろう。トーナメントもやっていくというプランニングは現在検討中です。
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