2005年6月26日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われるDSE「PRIDE GP2005 SECOND ROUND」の全対戦カードが決定。都内ホテルで記者会見が行われ、田村潔司×瀧本誠、ミルコ・クロコップ×イブラヒム・マゴメドフが発表された。
会見に出席した榊原代表は、エメリヤーエンコ・ヒョードルの欠場について「6月のタイトルマッチへ向けて調整してきたんですが、ヒョードルのケガの回復が間に合いませんでした。しかし試合モードになっていたミルコは気持ちが収まらず、『8月28日のミドル級GP決勝でヒョードル戦をマッチアップするから、6月大会を回避してもいいんじゃないか?』と薦めたんですが、ミルコ本人の戦いたいという希望が強くて今回の参戦が決まりました」とコメント。
また田村×瀧本戦について高田統括本部長は「高いレベルの日本人対決を好む日本のファンが楽しみなカード。吉田×田村戦のような、他のカードとは毛色の違った独特の雰囲気を持ったカードになるでしょう。本人は嫌がるかもしれませんが、瀧本選手は6歳から柔道を始めて金メダルを取った柔道エリートで、田村選手はプロレス界のたたき上げの選手。また二人共、各々の思いと生き方を感じさせてくれるタイプなので、見ている方も感情移入しやすい。体格もほぼ同じですし、次のステップにつながるような、感情むき出しの怖いファイトを期待したいと思います」と語った。会見に出席した瀧本・田村両選手のコメント&質疑応答は以下の通り。
瀧本誠
「6月26日に試合が決まりました。精一杯頑張ります」
田村潔司
「今回のオファーをもらって、相手が瀧本選手ということで、今はまだ心技体が不十分なんですが、柔道の世界で頂点に立った人に失礼のないようなコンディションで試合当日を迎えたいと思います」
――この試合のテーマとこの先に見据えているものはなんですか?
瀧本 昨年の大晦日にデビューして、半年経ってからまたPRIDEのリングに上がるわけですけど、成長している姿を見て欲しいです。試合をするごとに成長する瀧本を見せたいです。先のことはあまり分かりません。
田村 僕も先のことは分かりませんが、今回テーマ的に柔道×プロレスという異種格闘技戦が成り立っていて、最近PRIDEに柔道出身の選手もたくさん出てきているんで、思い付きなんですけど、柔道×プロレスの対抗戦なんかをやってみても面白いと思います。僕もこの試合を柔道×プロレスという意識で頑張りたいと思います。
――柔道家と対戦するということで、過去に敗れている吉田選手との再戦というのは意識しますか?
田村 そう見られているとは思うんですけど、自分の中で吉田戦は『もう少し何か出来たんじゃないか?』と後悔することが多くて。吉田選手と同じ柔道家と戦うわけですけど、柔道対策をやろうとは思いません。自分が新弟子の頃から教わってきた技術を、自分なりに作り上げてコンディションを整えたい。吉田戦では悔しい思いをしたんで、その借りを返したいという気持ちはあります。勝敗はコンディションなどにもよるんですが、内容も含めて次につながる試合をしたいと思います。
――お互いどんな印象を持っていますか?
瀧本 あまりプロレスを見るほうではなかったんですが、田村選手の名前は知っていましたし、吉田さんとやった試合も見ました。ものすごく強いってイメージがあります。この世界のカリスマみたいな人なんで、そういう人と対戦できて光栄です。
田村 柔道の試合は見たことがなくて、大晦日の試合を見たんですが、世界のトップをとるということは、すごい精神力と素晴らしいものを持っているので、尊敬できる相手です。PRIDEでは背負っているものが大きくて、負けられない気持ちが大きくなるんで、いい内容で試合を進めていきたいと思います。
――柔道着は今回も着ますか?
瀧本 着ます。
――瀧本選手の道衣着用については?
田村 今の気持ちでは、今から僕が柔道の練習をすると、柔道になってしまうと思います。僕はUWF、キック・スープレックス・サブミッションというプロのレスリングで育ってきたので、特に道衣対策はないです。
――瀧本選手の道衣は田村選手にとって不利ですか?有利ですか?
田村 その時の展開によると思います。僕の知らない絞め技や関節技もあるでしょうし、汗の量とかスタミナの配分は難しいと思います。
――ミドル級GPに出られなかったことについては?
田村 拳を骨折して手術をして、仮定で「誰とやるか?」という話はしていたんですけど、GP参戦が実現出来なかったので、GP欠場については運命だと思って自分に言い聞かせていました。
――拳はどのくらい回復しているんですか?
田村 多少骨に隙間があって、ウエイトをやりながらリハビリをやっている状態です。また折れる可能性があるんで、打撃の練習はしてません。
DSE「PRIDE GP2005 SECOND ROUND」
2005年6月26日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
<決定対戦カード>
▼ワンマッチ
田村潔司(U-FILE CAMP.com)
VS
瀧本誠(吉田道場)
ミルコ・クロコップ(チーム・クロコップ)
VS
イブラヒム・マゴメドフ(レッドデビル)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップチーム)
VS
パウエル・ナツラ(高田道場/アトランタ五輪柔道金メダリスト)
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシアン・トップチーム)
VS
ペドロ・ヒーゾ(ファスVT)
▼PRIDEミドル級GP 二回戦
ヴァンダレイ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー)
VS
中村和裕(吉田道場)
桜庭和志(高田道場)
VS
ヒカルド・アローナ(ブラジリアン・トップチーム)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップチーム)
VS
マウリシオ・ショーグン(シュート・ボクセ・アカデミー)
イゴール・ボブチャンチン(フリー)
VS
アリスター・オーフレイム(ゴールデン・グローリー)
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