9月9日(金)東京・青砥の青春塾で、9月16日(金)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟『STACK
OF ARMS』に出場する山本優弥と、9月19日(月・祝)東京・Zepp Tokyoで開催されるIKUSA事務局『IKUSAGP<−U60 SUPERSTAR☆Z> TOURNAMENT〜FINAL STAGE』に出場する石川直生の公開練習が行われた。
総合格闘家の阿部裕幸を迎え撃つ山本は、「久々の…3ヵ月しか空いてないけど自分としては空いている方なので、6月の試合は全然だったから今回はお客さんを沸かせたい」とコメント。6月のK-1広島大会で試合中に右肩を脱臼し、不完全燃焼試合に終わってしまった事から、意気込みも相当なものだ。
IKUSAGPでは準決勝でリアルディールのKAWASAKIと対戦する石川は、「1回戦のビデオを見て相手を研究してるんですけど、何回見ても決勝は石川直生VS山本真弘になる事が動きようがない。確率が高いと思います。どっちが勝つかとか、野暮な事は言いません。見ていてください」と、全日本キック同士の決勝戦になると断言。IKUSAGP制覇に自信を覗かせた。
山本は「3年前の試合(K-1 WORLD MAXに阿部が出場した時のもの)を見たんですが、アテにはならないですね。あれから伸びてると思うし。相手が修斗の選手だと聞いたので、キックボクサーの自分としては倒さないといけない」と、キックボクサーの誇りにかけてKOを宣言する。
「東京に来て、この青春塾で練習させてもらったり、メディカルトレーナーとか肩のリハビリで病院に行ったりした事で凄く勉強になりました。久しぶりに成長できたと思ったので、いい動きが出来そうな気がします」と山本。特に青春塾で石川らと練習した事が、大きな刺激になったという。
「以前は自分の持っているパーツで誤魔化して勝とうと思っていたんですが、ここへ来て自分が成長する事が大事だと石川選手を見て気がつきました。格闘技を始めてから、これまではあまり思わなかったんですが、初めて成長した気がします。前から石川選手が凄く自信を持っていて、なんでそんなに自信があるんだろうって思ってたんですが、一緒に練習してみてなぜか分かりました」
山本の成長を石川も認める。
「1ヵ月半一緒に練習して、優弥がこんなに未完成だった事に驚きました。精神的な部分が主なんですけど、まだスタイルが出来上がっていないのにこれだけ世界の強豪たちと渡り合ってるんですから。優弥は20歳くらいで引き出しが凄く多い選手になった。技術を伸ばす前に自分の頭の良さで闘ってきたけど、この1ヵ月でそれも伸びた。今まではその部分で倒しきれない試合が多かったけれど、今までの優弥と違う。底力が出来た」。
二人で冗談を言い合いながら、とてもウマが合っている様子。仲の良さが窺えた。石川からはこんな暴露話も。
「優弥は朝練の時に弱音ばかり言うんですよ。出来ないとか。でも無視して引っ張ると、絶対についてくる。基礎体力はハンパない」。
「一緒にやるまでは、自分は何も出来ない、全然出来ない男だって思っていたんです。でも、才能があると言われたら二人とも単純なのでやる気がでました。1度、青春塾へ来てミットやっただけでも、強くなった気がしたくらいです」(山本)
「この子と一緒にやって、この子以上の内容が出来ると分かったので自信になりました。二人とも試合前を楽しんでますよ」(石川)
石川もまた、山本との練習で自信を付けたようだ。
「対策はいっぱい建てています。自分の持っている引き出しの中を、ココとココを開けば勝てるというのは分かっている。天狗になっているわけじゃなく、第三者の目で見て問題ないと思います」
それでも、決勝戦の話になるとシュートボクサーの及川知浩には警戒心を抱いているようだ。
「前回の計量の時に、及川選手が大きく見えたんですよ。以前、白鳥忍を試合前に見た時にゾワッと来た時があったんですけど、それぐらいの闘気が及川選手にはありました。高谷選手もそうですが、ゾクゾクするものを持っているんですよね。強い人のオーラが出ているというか。他団体の選手とやってみたいというのはありますし、他団体のチャンピオンを喰ってみたい。自分はまだ喰ってないので」
しかし、「それをも山本真弘は喰う。それくらいのポジションにいる」と決勝戦での全日本キック対決に揺ぎ無い自信を見せていた。
また、この日、全日本キックの宮田広報より「IKUSAGPで優勝した選手が、山本元気の保持する全日本フェザー級王座への次期挑戦者になる可能性が高い」という事も併せて発表されている。
ALL JAPAN KICKBOXING 2005
「STACK OF ARMS」
全日本キックボクシング連盟
2005年9月16日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
※本戦開始前にオープニングファイト数試合予定
<対戦決定カード>
▼メインイベント 国際戦
WKA世界ムエタイ・ライト級王者
小林 聡(藤原)
VS
WPKL&SIMTAイギリス・ライト級王者
マシュー・ジョンソン(イギリス)
▼セミファイナル 68kg契約 サドンデスマッチ
全日本ウェルター級1位
山本優弥(BOOCH BEAT)
VS
阿部裕幸(AACC)
▼第6試合 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ
全日本ライト級5位
島野智広(建武館)
VS
元MA日本スーパー・フェザー&フェザー級王者
山田健博(高橋道場)
▼第5試合 CROSS BOUT サドンデスマッチ
全日本バンタム級3位
寺戸伸近(BOOCH BEAT)
VS
前MA日本フライ級王者・現同級2位
辻直樹(山木ジム)
▼第4試合 全日本ミドル級ランキング戦 サドンデスマッチ
全日本ミドル級6位
小松隆也(建武館)
VS
白川裕規(S.V.G. )
▼第3試合 フェザー級 3分3R
宮田欽章(REX JAPAN)
VS
遠藤智史(AJ)
▼第2試合 ウェルター級 3分3R
森卓(勇心館)
VS
HIROAKI(峯心会)
▼第1試合 ライト級 3分3R
宿波明(はまっこムエタイジム)
VS
安川文健(AJ)
<チケット料金>
RS席10,000円 S席6,000円 A席4,000円
※当日料金も同じ
<チケット発売所>
全日本キックオフィシャルサイト=http://www.aj-kick.com
イープラス=http://eee.eplus.co.jp/
全日本キック電話予約=03−3365−1171
チケットぴあ=0570−02−9999
後楽園ホール=03−5800−9999
チケット&トラベルT−1=03−5275−2778
<お問い合わせ>
全日本キック=03−3365−1171
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