9月12日(水)東京・門前仲町にある和術慧舟会RJW道場にて、宇野薫(和術慧舟会)が公開練習を行った。宇野薫は9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催されるTBS主催『OLYMPIA
HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦』でミドル級トーナメントに出場する。
宇野は修斗世界バンタム級2位の漆谷康宏(和術慧舟会RJW)と、5分2Rのグラウンドを中心としたスパーリングを披露。素早くバックを奪うなどのキビキビとした動きはいつも通りだが、特に目立ったのはグラウンドでのボディへのヒジ打ち。ボディへヒジを入れてパウンド、またはそこから関節を取りにいくなどの動きを見せた。ヒジを取り入れたのは「ルールの中でやっていい攻撃なので、使えるものは使っていきたい」との理由から。
公開スパーを終えると、ここでビッグゲストが登場! HERO'Sでナビゲーターを務めるタレントの井上和香さんが激励に訪れたのである。井上さんはファンからの応援メッセージが書かれた日の丸の旗を宇野に直接手渡しでプレゼント。一緒に写真に収まり、「勝てる気がしました」と宇野の優勝を確信していた。
「あっという間に日が経った感じがします。練習内容が充実していたから早く感じるんですかね。時間が経つのが早かったです」と、笑顔で応える宇野。「まだ何日もあるので、リングに立つまでにベストに持っていきたい」と現状に満足せずさらに最高の状態へ持っていくつもりだ。
「相手も代わりましたし、他の3人は全員ブラジル人。3人とも強いので楽しみです。もう逃げ場はない。やるだけです」と、決意を固める宇野は準決勝の相手がブラックマンバからアンドレ・ジダ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)に変更になったことについては「マンバは欠場するくらいの怪我をして悔しいだろうから、国は違うけど彼の無念の気持ちも踏まえていきたい」と、ブラックマンバの分も背負って闘うという。
ジダに代わったことはそれほど影響せず、「どちらも個性のある選手なので、それぞれやりにくいところがある。ジダも強いので変わりはないですね。相手がシュートボクセだからどうのではなく、自分のスタイルを貫くだけ。もし決勝に上がれたとしても、やることはそれに尽きる」と語る。それでも「決勝のことは考えていません。ジダとの試合が一番大切ですから」とジダ戦に全神経を集中させていく構えだ。
さらに宇野は今回の決勝トーナメントに備え、8月24日から9日間、長野県・車山高原で行われたプロボクシングWBC世界フライ級チャンピオン内藤大助(宮田)の合宿に同行したことを明かした。内藤といえば、10月11日に東京・有明コロシアムで亀田三兄弟の次男・亀田大殻を挑戦者に迎えて防衛戦を行うことが決定している。宇野は内藤と同じトレーナーにボクシングを習っており、今回の亀田戦へ向けての合宿への参加となったという。
世界チャンピオンである内藤と同じメニューを消化してきたという宇野。内藤からボクシングの技術も教わったのかとの問いには「内緒です」と答え、打撃系ファイターであるジダ戦に“秘策”があることを匂わせた。「やっぱりチャンピオンと一緒に出来るのは光栄ですし、いろんな刺激を頂きました。練習は全てにおいて苦しかったし、きつかったし、楽しかった。凄く新鮮でしたね」
当日は内藤も応援に駆けつける予定で、「来ていただければそれが凄く力になりますし、教えていただいたことを出さないとな、と思います」と内藤から伝授された“秘策”を使うという宇野。「内藤さんにも言われたんですけど、僕はまだベスト4なので世界チャンピオンになれればいいなって。内藤さんに話を聞いて、世界チャンピオンになるのは大変なことなんだって思いました」
井上さんから受け取ったファンからの応援メッセージ入りの日の丸については、「日の丸の深さと応援してくださる方々の重みを感じます。声を掛けられることは多いですけど、言葉としていただいたことを誇りに思います。ちょっとプレッシャーになりますけど(笑)。改めて日本人は自分一人なんだな、と感じますし、日本でやっているのだから勝ちたいというよりあの3人に勝ちたいと思う」と、日本代表としての気持ちをさらに引き締める。
しかし、ベルトのことは意識せず、「まず3人に勝つこと。ベルトはそのご褒美くらいに考えています」と“無欲”で決勝トーナメントに挑むことを誓った。
TBS
「OLYMPIA HERO’S 2007
ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦」
2007年9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 開始16:00
<決定対戦カード>
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカントップチーム)
VS
ビトー“シャリオン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼ミドル級世界王者決定トーナメントリザーブマッチ 70kg契約 HERO’Sルール 5分2R延長1R
宮田和幸(日本/フリー)
VS
ハービー・ハラ (イギリス/シュプリーム マーシャルアーツ)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 5分3R 63Kg契約
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)
VS
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/グレイシー・バッハ)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
桜庭和志(日本/チーム桜畑)
VS
柴田勝頼(日本/ARMS)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
ユン・ドンシク(韓国/フリー)
VS
ゼレグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分
ミノワマン(日本/フリー)
VS
ケビン・ケーシー(USA/ヒクソン・グレイシー柔術アカデミー/北米ブラジリアン柔術トーナメント2006ヘビー級王者)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 5分3R
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/CLUB VOLK HAN)
VS
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデングローリー)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦2 HERO’Sルール 5分2R延長1R 85Kg契約
佐藤豪則(日本/チーム桜畑)
VS
長井憲治(日本/U-FILE CAMP)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦1 HERO’Sルール 5分2R延長1R 70Kg契約
高橋 渉(日本/チーム桜畑)
VS
西内太志朗(日本/U-FILE CAMP)
<チケット料金>
SRS席25,000円 S席15,000円 A席6,000円
<チケット発売所>
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:39900)
CNプレイガイド 0570-08-9999
キョードー東京 03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
HERO'S実行委員会=03-5775-5065
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