9月10日(水)東京・新宿にある西戸山公園にて、吉本光志(AJ)が公開練習を行った。吉本は、9月19日(金)東京・後楽園ホールにて開催される全日本キックボクシング連盟主催『SWORD
FIGHT 2008』の日本VSタイ先鋒戦で、カノンスック・ウィラサクレック(タイ)と対戦する。
吉本がもくもくとシャドーを続けていると、そこにミットをかついだ小林聡GMが合流。すると小林GMの掛け声と同時に、吉本はミット打ちをスタート! パンチ連打、左ミドルを打つ吉本に対し、小林GMは「もっと強いの! そんなんじゃ倒れねぇぞ!」と力のこもったアドバイスを送ると、吉本はそれに応えるように気迫のこもった連打を打っていく。
3分1Rのミット打ちだけでは終わらず、そのまま公園にある雲梯(うんてい)を利用したトレーニングや、小林GMが捕まったチューブを胴体に巻きつけてのダッシュなど小林GMが用意した特別メニューを、吉本は疲れを見せることなくこなしていった。
吉本と小林GMは2003年11月に一度対戦。このときは吉本が2度のダウンを喫するも脅威の粘り強さを発揮し、判定決着へ。吉本は敗れてしまったが、当時の小林とのキャリアを比べると「吉本、大健闘」とまわりから高評価を得ている。その後、吉本は韓国でIKMF東洋ライト級王座を獲得するなどに成長。
小林戦が飛躍のきっかけとなったことから、小林GMが「今度の試合に向けて稽古をつけたい」という申し出をし、今回の電撃合体が実現することになった。
吉本に指導を終えた小林GMは「選手に理屈こねてパンチ、キックがどうとか教えたくない。今日、自分が伝えたかったことは、自分が藤原(敏男)先生に教わったように気を伝授していくことだった。吉本選手の今までの試合を見ていて、持っている力を120%、200%出し切れていないなと感じていた。自分はこんなもんじゃないというのに気付いて、持っているものを引き出すきっかけを作りたかった」と今回の練習の意図を明かす。
短時間だったが密度の濃い練習を終えた吉本は「疲れ切ってからの根性が今度の試合では必要だということがわかった」と手応えを感じ取った様子。「これをきっかけに小林さんと仲良く飯食いにいこうという気は全くない。こういう形で練習することがあれば、小林さんが出すオーラを感じ取っていきたい」(吉本)。
対戦相手のカノンスックは、前田尚紀、石川直生など過去に8人の日本人キックボクサーをKOで沈めてきた日本人キラー。最近はK-1
60kg級への参戦アピールか、パンチやハイキックを駆使したKOにこだわった闘いを見せている。
吉本の対戦相手をこの日まで知らなかった小林GMは「今度のタイ人のビデオは見たの? 強い? えっ!? カノンスックが相手なの!? カノンスックはサウスポーなのに、(今日の公開練習では)左ミドルを重視しちゃった! もっと右の蹴りをやればよかったな」と苦笑いを浮かべていた。
対策はバッチリという吉本は「技術や攻防では向こうの方が上手だけど、気持ちのこもったパンチやキックを出していきたい」と勝利を固く誓っている。
→囲み取材中には、公園に遊びに来ていたちびっ子二人が乱入、「K-1とか良く見ているよ」と吉本にサインをねだる場面も。
それを横で聞いていた小林GMは「何だ、K-1って! こっちはキックだ」とキック愛を猛烈アピール。
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「SWORD FIGHT 2008〜日本VSタイ5対5マッチ〜」
2008年9月19日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
オープニングファイト開始17:45
<全対戦カード>
▼メインイベント(第8試合) 日本VSタイ大将戦 59kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
VS
ペッエーク・ソー.スワンパクティー(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者)
▼セミファイナル(第7試合) 日本VSタイ副将戦 58kg契約 3分5R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)
VS
コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/M-1スーパーバンタム級王者)
▼第6試合 日本VSタイ中堅戦 55kg契約 3分5R
藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級王者)
VS
チャートピチット・トー.ポンチャイ(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定フライ級8位)
▼第5試合 日本VSタイ次鋒戦 68kg契約 3分5R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)
VS
サムランチャイ・96ピーナン(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーライト級7位
、プロムエタイ協会同級9位 )
▼第4試合 日本VSタイ先鋒戦 63kg契約 3分5R
吉本光志(AJ/IKMF東洋ライト級王者)
VS
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/M-1フェザー級王者)
▼第3試合 全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R
正巳(勇心館/同級8位)
VS
ソルデティグレ・ヨースケ(UWFスネークピットジャパン)
▼第2試合 58kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
岩切博文(月心会/全日本フェザー級6位)
VS
白鳥 剣(新東金/MA日本キックボクシング連盟)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
石井振一郎(チャモアペット)
VS
小山泰明(建部館/2007年度全日本学生キックフェザー級王者)
▼オープニングファイト第3試合 スーパー・フェザー級3分3R
中向居尚輝(S.V.G.)
VS
大前力也(WSK/KSS健生館)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級3分3R
KOTARO(SOUL GARAGE)
VS
伊藤将彦(STRUGGLE)
▼オープニングファイト第1試合 ライト級3分3R
丹藤義則(AJ)
VS
原田直樹(青春塾)
<チケット料金>
SRS席12,000円 RS席8,000円
S席6,000円 A席4,000円
※SRS席は全日本キックのみで販売、当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03−3365−1171
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Fighting Base-2」
2008年10月3日(金)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:30
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<対戦決定カード>
▼全日本vsM-1 JAPAN大将戦 全日本ミドル級挑戦者決定戦 3分5R延長1R
江口真吾(AJ/同級1位)
VS
貴之ウィラサクレック(WSRフェアテックス/同級2位)
▼全日本vsM-1 JAPAN副将戦 59kg契約 3分5R
大高一郎(STRUGGLE/全日本スーパー・フェザー級2位)
VS
長崎秀哉(WSRフェアテックス/M-1スーパー・フェザー級王者)
▼全日本vsM-1 JAPAN中堅戦 フェザー級 サドンデスマッチ3分3R延長1R
九島 亮(AJ/同級10位)
VS
銀次(WSRフェアテックス)
▼全日本vsM-1 JAPAN次鋒戦 バンタム級 サドンデスマッチ3分3R延長1R
水原浩章 (光)
VS
一戸総太(WSRフェアテックス)
▼全日本vsM-1 JAPAN先鋒戦 女子ミニ・フライ級 サドンデスマッチ3分3R延長1R
林田昌子(藤原/J-Girlsミニ・フライ級3位)
VS
ちはる(WSRフェアテックス)
<チケット料金>
RS席8,000円 S席6,000円 A席4,000円
スタンディング3,000円
※当日券は各500円増し。入場の際にドリンク代別途500円が必要。
<チケット販売所>
チケットぴあ
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03-3365-1171
●2008年度スケジュール
9月19日(金)後楽園ホール
10月17日(金)後楽園ホール
11月8日(土)後楽園ホール
12月5日(金)後楽園ホール ※藤原まつり2008
※ほか特別大会、新宿FACE大会が追加予定
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