10月1日(水)東京・日本武道館で開催された『K-1 WORLD MAX 2008 World Championship
Tournament FINAL』の一夜明け会見が、2日(木)都内ホテルで行われた。会見には大激闘でボロボロとなった世界チャンピオン魔裟斗(シルバーウルフ)が出席。世界タイトルを獲得したK-1ライト級期待の星・上松大輔(チームドラゴン)、谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下EP)も出席した。
セミファイナルで魔裟斗の盟友・大宮司進(シルバーウルフ)とISKA世界ライト級王座決定戦を争い、僅か1R0分29秒でKO勝ちして世界チャンピオンとなった上松は、次のように感想をコメント。
「ISKAのベルトを取らせていただいて、けっこう早めに終わっちゃったので試合をした実感が自分の中であまりないんですが、トップの選手たちが数多くいる中でこのベルトを持ってその人たちと対戦できるくらいのレベルまで来たと思う。これからそういう人たちとやって勝って、60kgで魔裟斗選手みたいにそれ以上のものを勝ち取りたいと思います」と、K-1ライト級(60kg以下級)の魔裟斗になることを堂々と宣言。
世界のベルトを獲得して一夜明けても、「いつもと変わらない感じ。一つの試合に勝ったというだけで」とこれで満足はしていない。
「世界のベルトを巻けたのは光栄なことですが、ここからどれだけこのベルトの価値を高められるかはこれからの自分に懸かっていると思う。今は気持ちを切り替えてこれからどんどん上に昇っていくためには、もっと努力しないと。全然、これで満足は出来ないですね。
他にも世界チャンピオンは何人かいるので、ISKAライト級のベルトを巻くにふさわしくなるには、その人たちを倒してからだと思っているんで、まだまだこれからって感じですね」と、まだスタートラインに立ったばかりだと高い志を示した。
会見場で隣に座っていた魔裟斗は、「試合は見てないが、これからの頑張り次第でしょう。自分次第です。K-1の60kgが成功するかしないかは上松君の力にかかっている……かもしれない。頑張って欲しいな」と上松にエールを送った。
谷川EPも「頑張ってくれれば上松君は可能性があると思います。ISKAのベルトの価値を高めたいというよりも、K-1の60kgのチャンピオンをちゃんと作りたいと思っていますから。みんなが認めてくれて、この人たちでチャンピオンを争うなら問題ないと認めてもらえなければやる意味がない。そういうジャンルを背負ってもらいたい。機が熟せば、60kgのトーナメントもやりたい」と、上松に高い期待を寄せている。
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