↑総合には負けない!とシュートボクサーの(左から)えなりのりゆき、宍戸大樹、金井健治
明日2月11日(水・祝)東京・後楽園ホールで開催されるシュートボクシング(以下SB)の2009年シリーズ開幕戦『武志道-bushido-其の壱』の公開計量が、前日となる10日(火)東京・浅草のシーザージムにて行われた。
昨年11月の『シュートボクシングワールドトーナメントS-cup2008』準決勝でアンディ・サワーに敗れ、失意のどん底に落ちたSB日本ウェルター級チャンピオンの宍戸大樹(シーザー)が復活、メインイベントで2006年全国武術散打70kgチャンピオンのウェイ・シュウレイ(中国/中国武術協会)と対戦する。
「S-cupの後の仕切り直しで、正直、苦手意識があってトラウマに近いものがある散打が相手でハードルは高いものがありますが、これを乗り越えられればアンディに負けたことを払拭してまた勢いを付けられると思います」と宍戸。「いい勝ち方をしたいという気持ちが強いですね」と復帰戦への意気込みを語る。
対戦相手については「体を見てもパワーがあるのが分かります。来日してからの練習を見たんですが、スピードもスタミナも若いヤツだけあって十分にある。パンチを警戒しています。前の試合で安廣(一哉)選手を1Rからパンチでダウンを取って優位に立っていましたから。K-1ルールでK-1の選手からパンチでダウンを取っていることでパンチのポテンシャルの高さが分かる。あとは投げ。持ち上げて頭から落としてくる、シュートポイントを取るのではなくダメージを与えることを優先する投げです」と高く評価しながらも、「ただ、そういう相手とは僕も何十戦もやってきたので、物怖じせずメインにふさわしい試合を、と心がけています」とベテランらしいコメント。
両足の裏が着くだけで減点対象となり、投げが大きなポイントとなる中国武術・散打は投げやコカす技術が優れているが、宍戸は「逆にこっちがきれいに投げてやりたい。投げの攻防で散打に劣るとは思わないです。全局面で上回る」と、打撃以外の部分でも散打と勝負すると宣言。
「今回の大会は凄いメンバーが集結していて、その大会のメインを務めさせてもらうからには強い責任感があります。大トリにふさわしい試合を心がけて頑張ります」と締め括った。
セミファイナルで同じくS-cup以来の復帰戦となるSB日本スーパーウェルター級チャンピオンの金井健治(ライトニング)は、グレッグ・フォーリー(オーストラリア/JABOUT)を迎え撃つ。計量はメガネをかけたまま、リミットぴったりの70kgでパスした。
「ちょっと休めて試合に臨めるので、少しゆとりが出来ました。リフレッシュした感じですね」と久しぶりの試合も気にしていない様子の金井。「背が高くてデカイですが、前にやったのが緒形さんなのでそのデカさを見ているから、そんなにデカさは感じなかったですね。S-cupでの試合を見ましたがリーチが凄く長いので、息を抜いたところでもらわないようにしたい」と対戦相手の印象を語った。
今回は佐藤ルミナ、マモル、MIKUと総合格闘技のトップ選手が揃ってSBに挑戦することが話題となっているが、自分がSBらしさを見せるかとの質問に金井は「もちろん」と力強く答えた。「打つ、蹴る、投げるはもちろん、極められるなら極めることもやってみたい。対抗意識は全くありませんが、僕は僕なりに出せるものを出したいですね」
昨年は5連勝と波に乗っていた金井だが、後半2試合(VS宍戸大樹、VS緒形健一)は二連敗となってしまった。「気持ちの部分ですね。気持ちが折れかかった時に“やってやろう”という部分がなかった。その脆さです。でも、怪我した部分がよくなってきたので、去年の7月までの金井健治が今回は見せられると思います」と完全復活を誓う。
「グレッグは“自分ならS-cupを100倍面白く出来る!”と言ってたらしいので、じゃあ、この試合で面白い試合をしてお互いに力を出し切りたいですね」と、“やれるもんならやってみろ”と言わんばかりだった。
総合が目立つ今大会で、生粋のシュートボクサーである宍戸と金井は彼ら以上の試合内容で存在感を示すことが出来るか!?
シュートボクシング協会
SHOOTBOXING2009シリーズ開幕戦
『武志道-bushido-其の壱』
2009年2月11日(水・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※スターティングファイト17:10〜
<全対戦カード>
▼メインイベント(第12試合) エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
宍戸大樹(シーザー/SB日本ウェルター級王者)69.5kg
VS
ウェイ・シュウレイ(中国/中国武術協会/2006年全国武術散打70kg王者)69.5kg
▼セミファイナル(第11試合) エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
金井健治(ライトニング/SB日本スーパーウェルター級王者)70.0kg
VS
グレッグ・フォーリー(オーストラリア/JABOUT)70.8kg
▼第10試合 エキスパートクラス特別ルール 56kg契約 3分3R無制限延長R
えなりのりゆき(シーザー/SB日本スーパーバンタム級暫定王者) 55.55kg
VS
マモル(シューティングジム横浜/修斗世界バンタム級5位) 55.8kg
▼第9試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
石川剛司(シーザー/日本スーパーフェザー級1位)59.9kg
VS
歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/同級2位) 60.0kg
▼第8試合 エキスパートクラス特別ルール 65kg契約 3分3R無制限延長R
佐藤ルミナ(修斗/roots/修斗世界ライト級10位)65.0kg
VS
マイク・キャンベル(オーストラリア/JABOUT/WKBF豪州ライト級3位)65.6kg※600gオーバー
▼第7試合 エキスパートクラス特別ルール 71kg契約 3分3R無制限延長R
山口太雅(寝屋川/SB日本ウェルター級1位)70.9kg
VS
梅野孝明(シーザー/ SB日本ミドル級3位) 71.0kg
▼第6試合 エキスパートクラス特別ルール 61kg契約 3分3R無制限延長R
島田洸也(シーザー力道場)60.5kg
VS
鈴木博昭(ストライキングジムAres) 61.0kg
▼第5試合 エキスパートクラス特別ルール 51kg契約 3分3R無制限延長R
MIKU(クラブバーバリアン/DEEP女子ライト級王者)50.6kg
VS
富田美里(シーザー)52.5kg※1.5kgオーバー
▼第4試合 エキスパートクラス特別ルール 55kg契約 3分3R無制限延長R
伏見和之(シーザー力道場)54.55kg
VS
藤本昌大(龍生塾) 54.7kg
▼第3試合 スターティングクラスルール 55kg契約 2分3R延長1R
大桑宏彰(湘南)54.3kg
VS
大沢豊慶(大村道場)54.6kg
▼第2試合 スターティングクラスルール 57kg契約 2分3R延長1R
新井義文(シーザー)56.5kg
VS
高嶋龍弘(シーザー力道場) 56.5kg
▼第1試合 スターティングクラスルール 71kg契約 2分3R延長1R
川地正倫(シーザー力道場) 70.7kg
VS
今野秀人(クロスポイント・ムサシノクニ)70.9kg
<チケット料金>
RS席8,000円 SS席7,000円 S席6,000円
A席5,000円 B席3,000円 立見2,000円
※当日券は各500円増し。
※前売り券は完売、当日券は16:00〜販売
<お問い合わせ>
シュートボクシング協会=TEL:03-3843-1212
●シュートボクシング2009年興行スケジュール
2月11日(水・祝)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の壱』
4月3日(金)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の弐』
6月1日(月)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の参』
9月4日(金)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の四』
11月18日(水)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の伍』
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