6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館にて、「K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament FINAL」が開催された。
実力伯仲のトーナメントを制したのは昨年準優勝の久保優太(DC LAB)だった。久保は1回戦でK-1甲子園出身の才賀紀左衛門(M&Jキックボクシング)に判定2-0で辛勝、準決勝でも同じくK-1甲子園出身の野杁正明(大石道場)を判定で破り、2年連続の決勝進出を決めた。
決勝戦では、昨年のトーナメント覇者である大和哲也(大和)を判定で破った卜部功也(チームドラゴン)と対戦。久保は1回戦の裕樹(リアルディール)戦でローキックにより大きなダメージを負った卜部の右足を狙い撃ち。左ローキックで何度も卜部を転倒させ、判定勝ちで初優勝を飾った。
試合後、久保は今回のトーナメントに引退を懸けていたことを告白。「トーナメントが決まった1週間後に、トレーナーから“引退を懸けてやるぞ”と言われました。僕もスポンサーさんに“引退を懸けて勝負します”と宣言しました」という。
「僕は魔裟斗さんを目標にしているので、世界に通用する選手になりたいんです。ラストチャンスのつもりで後先考えず頑張りました」と、今回のトーナメントに全てを懸けていた久保。「優勝できたのは夢みたいです。今後のことは考えていませんでしたが、K-1を背負っていける選手になれるように頑張りたい」と胸を張った。
谷川貞治K-1イベントプロデューサーは、年内に開催予定の-63kg世界トーナメントについて、久保は出場決定と明言。準優勝の卜部も有力な1人だとした。「K-1オフィシャルFacebookに世界各国から40名以上の出場希望が来ています。最終的には1000人くらい集まりそうなので、そこからチョイスします。すでにベスト8の実力者が2〜3人いますね。中国、韓国、タイ、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、ロシアから応募が来ているので、個性のある選手を選びたい」と、世界トーナメント開催へ向けて準備中だと語った。
★6・25「K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament FINAL」の試合結果はこちら
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