AXIS柔術アカデミー「JAPAN OPEN JIU-JITSU CHAMPIONSHIP 2004」
2004年5月9日(日)東京・世田谷区立総合体育館
開始11:00
▼黒帯スーパーファイト
2003年ムンジアル・コパ・ド・ムンド優勝
○フェルナンド・テレレ(TT-TEAM)
ポイント 4-0
2003年ムンジアル準優勝、ADCC77kg以下級優勝
●マルセロ・ガルシア(アリアンシ)
[試合展開]先に引き込んだのはガルシア。しかしテレレもその際を狙ってすぐに膝をこじ入れてパスガードを狙う。しかしガルシアも体を起こしてタックルの体勢からスタンドに戻す。ガルシアは再び引き込んで、自らガードへ。テレレの袖を掴み、足を股の下の間に入れて、何度かテレレの体を浮かすも、スイープには至らない。逆にテレレがガルシアの体を潰してバックを狙う。片足をフックされたガルシアは体を半身にして守るが、有利なポジションのテレレは転がるガルシアの動きに合わせてバックを奪い4ポイントを手にする。先制を許したガルシアはマウントを取らせるような形でガードに戻すと、ハーフの体勢から足を外側からひっかけて、立ち上がり、スイープを仕掛ける。しかしテレレもすぐに反応し、場外となりブレイク。ガルシアのポイントにはならない。ブレイク後、引き込むガルシア。テレレの袖を掴むと今度は、自分の足で腰を押す。テレレはガルシアの足が効かないように体を離すと、ズボンのすそを持ったまま、回り込むようにしてパス。序盤の攻防と同じようにタックルの体勢になったガルシアに対して、テレレはバックを狙う。もうポイントを失うわけにはいかないガルシは腰を上げてスタンドの状態に戻す。その後もガルシアが引き込む、スイープを狙うという展開が続く。ガルシアは外から足をかける形で、テレレの片足を掴んで立ち上がる、絶好のチャンスを作るも、あと一歩のところでテレレのバランスを崩しきれず、ポイントを奪えない。序盤にバックでポイントを奪ったテレレが、ガルシアの猛追を退け、二冠王の地力を見せた。
▼茶帯無差別級トーナメント 決勝
○アンドレ・ガウヴァオ(TT-TEAM)
下からの絞めによる一本勝ち
●林俊介(GRABAKA)
[試合展開]準決勝とは違い、ガウヴァオは自ら引き込む。インサイドガードになった林は体を袈裟固めのように横に倒して、クローズガードを切ってパスガードを狙う。ガウヴァオは林の体を押しながら、オモプラッタと三角。さらに林の横をくぐるような形でバックへ。一瞬、ヒヤッとするシーンだったが、林は自分の体を起こしたまま、インサイドに戻し、ピンチを逃れる。しつこく同じ形のパスガードを狙う林。終了間際、片足を抜いてハーフガードの体勢になるも、その隙をついてガウヴァオは下から林の首を絞め上げる。ある程度、相手に攻めさせてからの絞め技。全く警戒していなかったのか。これには林もタップするしかなかった。
▼茶帯無差別級トーナメント 準決勝
○アンドレ・ガウヴァオ(TT-TEAM)
ポイント 17-0
●カバウカンチ・ジュニオール(アマゾン柔術アカデミー)
[試合展開]体格的に勝るジュニオールだが、引き込んだガウヴァオにいきなりスイープを許し、ポイントを失う。間髪いれずにパスしたガウヴァオはマウントまで奪い、着実にポイントを重ねていく。何とかポジションを脱出しようとするジュニオールをガウヴァオは完全にコントロール。三角、腕十字、そしてアンクルホールドを極めかける場面をつくり、大差のポイント勝利を収めた。師であるテレレ同様、日本のファンにその強さを知らしめた。
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