FEG
「K-1 WORLD GP 2010 FINAL」
2010年12月11日(土)東京・有明コロシアム
開場15:00 開始16:00
▼第6試合 スーパーファイト 藤本祐介引退試合 K-1ルール 3分3R延長1R
○ヘスディ・カラケス(エジプト/パンクレイション/チャクリキ/It’s SHOWTIME世界ヘビー級王者)
KO 1R1分41秒 ※3ノックダウン
●藤本祐介(モンスターファクトリー/K-1 ASIA GP 2007優勝)
“ブンブン丸”の異名を持ち、K-1ジャパンで活躍してきた藤本が引退試合を迎えた。開幕戦でセーム・シュルトと互角の試合を繰り広げたカラケスと拳を交える。藤本は強豪カラケスを相手にラストファイトでどんな試合を見せるか?
1R、ガードを高く上げてジャブ、右ローを蹴っていくカラケス。藤本もジャブと右ローを返すが、カラケスの左ジャブでダウンを奪われる。すぐに立ち上がった藤本だったが、カラケスの打ち下ろすような右ストレートを受けて2度目のダウン。
再開後にカラケスの右ローを受けると、そのままマットに崩れ落ち、藤本の引退試合は3ノックダウンによるKO負けという結果に終わった。
試合後、藤本には家族から花束が渡され、正道会館最高師範でもある角田信朗からは金色の記念グローブが贈呈された。
▼第5試合 トーナメント準々決勝 第4試合 K-1ルール 3分3R延長1R
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
判定3−0 ※29−27、29−28、29−27
●タイロン・スポーン(スリナム/ブラックレーベルファイティング/WFCAクルーザー級2008世界王者)
今年のワールドGPでは大会ポスターに大きく扱われるなど主役として注目を集めているアリスター。開幕戦でベン・エドワーズを強烈なパンチでマットに沈め、ベスト8に勝ち進んだ。一方のスポーンは卓越したテクニックを見せ、開幕戦でレイ・セフォーを下している。
1R、いきなり右のパンチから飛び込むアリスター。構えをオーソドックスとサウスポーにスイッチしながら前に出て行く。スポーンはそれを前蹴りで突き放す。アリスターは距離が近づくと、スポーンのバランスを崩してヒザ蹴りを入れていく。
しかしここでアリスターのヒザ蹴りが、K-1ルールでは反則となる両手で相手の頭を持ってからのヒザ蹴りと判断され、アリスターに注意が与えられる。再開後、アリスターがヒザ蹴りを打つと、そこにスポーンが左フック!
これがカウンターとなり、アリスターがバランスを崩す! ここからスポーンが左右の連打! アリスターはガードを固めてそれを必死にディフェンスする。
アリスターはじりじりと前に出て行くが、スポーンがそこに左フックとインロー、さらに左ボディを打ち込む。
アリスターは右の大振りなパンチ、右アッパー。しかしそこにスポーンが左フックを合わせる。ここでもアリスターが先ほどと同じように反則のヒザ蹴りを出してしまい、レフェリーから注意を受ける。再開後、アリスターが左のヒザ蹴り、左ボディからヒザ蹴り。ジャッジは3者とも10−9でスポーンにポイントをつける。
2R、サウスポーで前に出て行くアリスターだが、スポーンはそれを前蹴りで突き飛ばす。さらにスポーンがパンチからインロー。
アリスターがサウスポーに構えると、スポーンもサウスポーとオーソドックスに構えをスイッチしながらローにつなげる。アリスターはジャブとヒザ蹴りで前に出て行くが、スポーンはしっかりとそれをブロックして右ストレートとインロー。
アリスターはスポーンと頭をつけるようにして右アッパーと左フック! 必死にそれをブロックするスポーンだったが、アリスターの左フック、そして強烈な右フックがスポーンを捕らえる! これでスポーンの動きが止まり、アリスターが右のヒザ蹴り!
このラウンドはジャッジ1名が10−10のイーブンとするが、残り2名は10−9でアリスターにポイントをつける。
3R、ここもアリスターは構えをスイッチしながら前に出る。スポーンもジャブ、左フックと右ローを返すが、アリスターは左のヒザ蹴りから右フック! 左フックから右アッパー! これでスポーンをコーナーまで詰めると右アッパー、ヒザ蹴り!
アリスターの怒涛のラッシュでスポーンはガードを固めるだけになり、アリスターの右フックを受けてスポーンの動きが止まったところで、レフェリーがスポーンにダウンを宣告する。再開後、スポーンも左フックを返すが、前に出て行くのはアリスター。左フックと右ミドルをスポーンに打ち込む。1Rにポイントでリードを許したアリスターだったが、3Rにダウンを奪い、スポーンを振り切った。
▼第4試合 トーナメント準々決勝 第3試合 K-1ルール 3分3R延長1R
○グーカン・サキ(トルコ/チームレベル/K-1 WORLD GP 2008第3位)
延長R判定3−0 ※3者とも10−9
●ダニエル・ギタ(ルーマニア/Kamakura/K-1 WORLD GP 2009世界最終予選GP優勝)
開幕戦ではフレディ・ケマイヨを見事なコンビネーションでKOしたサキとエロール・ジマーマンをローキックとパンチで撃破したギタ。ベスト8ファイターでも屈指のテクニシャン同士の一戦となった。
1R、サキが右ローを蹴ると、ギタが左ミドルを蹴り返す。サキはそこにパンチで飛び込んでバックスピンキック。ギタは左ミドルでサキを近づけさせない。サキが左フックで飛び込むと、そこにギタは右ロー。サキは右ストレートから飛び込み、左ボディから左フック!
しかしギタは落ち着いて左ミドルを蹴り込む。サキも右ローをギタの左足に集めるが、ギタはそれを受けて左ミドル! サキの攻撃の後に必ず左ミドルを蹴り返し、サキを後退させる! サキはそれを受けてパンチで飛び込むが、ギタのディフェンスは固い。ジャッジ2名が10−10でドロー、1名が10−9でギタにポイントをつける。
2R、サキのインローを受けて、ギタが左のハイキックを返す。サキもバックスピンキックを狙い、ギタの左足に左右のローを蹴る。
サキはパンチと右ローでギタをコーナーまで下がらせ、左ボディから右フック、そして左ハイキック! ギタが左右のミドルを蹴れば、サキもすぐに左右のロー! 互いにミドルとローを蹴り合う展開が続く。ギタはサキのパンチに合わせてインローと左ミドル。
サキはこれでバランスを崩しながらも左のパンチから連打をまとめる。ギタのインローでサキの足が止まるが、サキは最後まで前に出る。ジャッジは3者とも10−10でイーブン。
3R、サキは顔面へのバックスピンキック。ギタは左ミドルとインローを返す。サキは左ボディから飛び込むが、ギタはガードを高く上げて左ミドルとインロー! サキの右のパンチにギタがインローを合わせ、サキがバランスを崩す。しかし前に出て行くのはサキ。ギタの左足に前蹴りを蹴りながら、右ストレートと左アッパーにまでつなげる。互いにローをバチバチと蹴り合い、サキが左ボディから右フック! ギタもそこに右のパンチを狙う。本戦はジャッジ1名が30−29でギタにポイントをつけたものの、残り2名は30−30でドローとし、試合は延長戦へ。
延長R、じりじりと前に出て行くのはサキ。ギタの左足に前蹴りを蹴りながら、右フックと左ボディ。ギタも下がりながら左ミドルとローを蹴り返す。サキは構えをオーソドックスとサウスポーにスイッチしながら前進。
そして右ボディストレートからインロー、左フックと左ボディから右ロー! ギタもローを蹴り返すが、ここまでのような力強さはない。それでもギタも必死にローを蹴るが、サキもパンチとミドルで下がらない。判定はジャッジ3名とも10−9でサキ! サキがギタとのタフな試合を制した。
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