12月3日(金)都内ホテルにて記者会見が行われ、12月11日(土)東京・有明コロシアムで開催されるFEG『K-1 WORLD GP 2010 FINAL』の追加対戦カードが発表された。
日本人ヘビー級ファイターとして武蔵と共に活躍した“ブンブン丸”こと藤本祐介(モンスターファクトリー)の引退試合が決定。当初、リザーブマッチに出場を予定していたヘスディ・カラケス(エジプト)だが、対戦相手候補が怪我をしてしまったため、代わりの選手を探していたところ藤本が名乗りを上げたという。
当初はジェロム・レ・バンナ(フランス)もリザーブマッチ出場候補に名前が挙がっていたが、「開幕戦で試合放棄したことを主催者としては遺憾に思うので、リザーブから外しました」(谷川貞治イベントプロデューサー)とのことで、藤本VSカラケスがスーパーファイトとして行われることになった。
会見に出席した藤本は「長い間K-1にお世話になり、今回は引退試合をさせていただけることに感謝しています。引退試合をするきっかけは、2年前に敗れて(2008年4月13日、エヴェルトン・テイシェイラに延長2RでKO負け)から一線を退き、悩み続けてミドル級に転向しようと74kgまで体重を落としてみたんですが限界を感じ、ヘビー級に戻して他の団体に出ましたが(2009年11月3日、GLADIATORで濱田順平に判定勝ち)これではK-1でやっていけないと思いました。
それでもどこか諦めきれない気持ちがありまして、引退試合をやらせていただきたく今回、手を上げました。悔いを残さないように、僕の中の美学であるKOで勝つか負けるかの試合をするので応援して下さい」と挨拶。
引退を決意したのは1年前の試合で「日本人をKOできなかった」ことから限界を感じたもので、怪我などが理由ではない。「自分の実力が下がって無様な試合は見せられないので、この辺がいい潮時かと思って引退を決めました」。その後も引退試合へ向けて練習は続けていたと言う。
先輩の武蔵が引退したことも、少なからず影響している。「ワールドGPで準優勝している先輩の背中を追いかけていましたが、いなくなって寂しくなったのもあるし、世代交代の時期が来たのかなと思っております」。
最後の対戦相手カラケスについては、「K-1での戦績は少ないですが、素晴らしい選手です。セーム・シュルトやバダ・ハリと互角以上に闘っているので、引退試合の相手としていい選手だと思っております。勝っても負けてもKOが自分の中の美意識なので、それが達成できれば、精一杯できれば何も言うことはないです」と藤本。
「カラケスは身長が高く、やりづらい。どれだけ入り込んでパンチを当てられるかですね。それを今、練習しています」と、KO勝ちで有終の美を飾ることを目指している。
引退後のことについては、「今は空手で正道会館にお世話になっているので、黒帯を取ってそこから選手を育てたい気持ちがありますが、そこまでの域にまだ自分が達していない。自分を見つめ直して新しい人生を歩んでいくために、引退試合が終わってから考えて行動したいと思っております」と、まだ決めてはいないようだ。
一番のベストバウトは何だったかとの質問には、「2005年にハワイでやったワンデートーナメント(K-1 WORLD GP 2005 in HAWAII)は3試合全てがいい経験でしたし、いい試合でした。自分が頑張れた試合です。ソウル(2006年)と香港(2007年)のトーナメントでは優勝しているので、これからの人生に役立てる勇気のバックボーンができたと思っております」とトーナメント3大会を挙げた。
また、自分が最もピークだったと思う試合には2006年9月30日のアーネスト・ホースト戦を挙げた。「ローキックで負けた(3RにKO負け)けれど、打ち合えて互角以上にやれたので自信になりました。そこからトップファイターとやっていきたい、これからは世界が相手だと思いました」。
藤本の現在までの戦績は26勝(11KO)15敗1無効試合。K-1ヘビー級ファイターを発掘する第1回モンスターチャレンジ重量級で優勝、2003年のK-1 JAPAN GPで準優勝して頭角を現し、2007年3月4日には日本人選手として初めて武蔵を破った。
FEG
「K-1 WORLD GP 2010 FINAL」
2010年12月11日(土)東京・有明コロシアム
開場15:00 開始16:00
<追加決定カード>
▼スーパーファイト 藤本祐介引退試合 K-1ルール 3分3R延長1R
ヘスディ・カラケス(エジプト/パンクレイション/チャクリキ/It’s SHOWTIME世界ヘビー級王者)
VS
藤本祐介(モンスターファクトリー/K-1 ASIA GP 2007優勝)
▼オープニングファイト K-1ルール 3分3R
高萩ツトム(チームドラゴン)
VS
木村秀和(P.O.D/team pitbull/2008年全日本新空手K-2重量級王者)
<決定対戦カード>
▼トーナメント準々決勝 第1試合 K-1ルール
マイティ・モー(アメリカ/フリー)
VS
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ/K-1 WORLD GP 1994・1995・1998優勝)
▼トーナメント準々決勝 第2試合 K-1ルール
セーム・シュルト(オランダ/正道会館/K-1 WORLD GP 2005〜2007&2009優勝、K-1スーパーヘビー級王者)
VS
京太郎(チームドラゴン/第2代ヘビー級王者)
▼トーナメント準々決勝 第3試合 K-1ルール
グーカン・サキ(トルコ/チームレベル/K-1 WORLD GP 2008第3位)
VS
ダニエル・ギタ(ルーマニア/Kamakura/K-1 WORLD GP 2009世界最終予選GP優勝)
▼トーナメント準々決勝 第4試合 K-1ルール
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
VS
タイロン・スポーン(スリナム/ブラックレーベルファイティング/WFCAクルーザー級2008世界王者)
▼トーナメント準決勝 第1試合 K-1ルール
モー×アーツの勝者
VS
シュルト×京太郎の勝者
▼トーナメント準決勝 第2試合 K-1ルール
サキ×ギタの勝者
VS
アリスター×スポーンの勝者
▼トーナメント決勝 K-1ルール
準決勝 第1試合の勝者
VS
準決勝 第2試合の勝者
▼スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ゴールデングローリー)
VS
シング“心”ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)
▼リザーブファイト K-1ルール 3分3R延長1R
エヴェルトン・テイシェイラ
(ブラジル/極真会館)
VS
エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデングローリー)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典付き)
RS席15,000円 S席10,000円
※SRS席とA席は完売。
<チケット販売所>
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード594-720)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:0570-064-708
イープラス=http://eplus.jp
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=TEL:0570-064-708
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