FEG
「K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament FINAL」
2011年6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館
開場15:00 開始16:00
▲蹴り技対決は体格的・体力的に優る久保(左)が制した
▼第8試合 -63kg Japan Tournament FINAL準決勝(2) K-1ルール 3分3R延長1R
○久保優太(DC LAB.GYM/元WPMO世界スーパーフェザー級王者)
判定3−0 ※三者とも30−29
●野杁正明(大石道場/K-1甲子園2009優勝)
※久保が決勝進出
1回戦では才賀紀左衛門に本戦で判定勝利した久保。一方の野杁は梶原龍児と延長までもつれる接戦を繰り広げており、体力的には久保の方がやや有利か。
1R、サウスポーの久保は左ミドルと左ストレート。野杁は下がりながら右ローを蹴り返す。久保はじりじりと前に出て左ミドルと左ストレート、右フック。野杁は久保の左ミドルを受けて左アウトロー、右インローを蹴り返す。
野杁の左ローを受けて、久保が右フックで前進。久保が左のヒザ蹴りで前に出ると、野杁はそこに左フックを狙う。久保の左ミドルに、右ストレートを返す野杁。
久保は野杁が前に出てくると右フックを合わせる。さらに野杁の右ミドルに久保は左のバックキックを蹴る。ジャッジ1名が10−9で久保を支持し、残り2名は10−10のイーブン。
2R、下がりながらローを蹴る野杁。久保は右フックと左のヒザ蹴りで野杁をロープに詰める。左ミドルを蹴りながら前に出る久保。野杁は久保の左ミドルに右インローを蹴り返す。ここで両者に組み付きが多いため、注意が与えられる。
再開後、久保が左ミドルから左ストレートと右フック。野杁はこれで下がるものの右ローを返して、左フック! 久保は左ミドルから左のヒザ蹴り。
組みの攻防になると、久保が野杁のバランスを崩す。このラウンドはジャッジ3名とも10−10のイーブン。
3R、久保の左ミドルを受けて左右のローを蹴り返す野杁。久保は左ストレートから前に出て久保を下がらせる。ジャブを突いて左ストレートにつなげる久保。野杁は右ローを蹴り返し、右ミドル。久保は距離を詰めて左ストレート、左ヒザ蹴り。
野杁はガードを固めて左ロー。体力で優る久保は左ストレートから右フック、密着した久保を押していく。野杁はそこに左フック、そして右の飛びヒザ蹴り!
しかし久保が左ストレートと左のヒザ蹴りで野杁を下がらせる。判定は3者とも30−29で久保が勝利。2年連続で決勝進出を決めた。
▲左ストレートを狙い撃ちした卜部が昨年9月に続き、昨年の王者・大和を下した
▼第7試合 -63kg Japan Tournament FINAL準決勝(1) K-1ルール 3分3R延長1R
○卜部功也(チームドラゴン/Krush -63kg初代王座決定トーナメント準優勝)
判定3−0 ※30−29、30−27、30−29
●大和哲也(大和/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament優勝)
※卜部が決勝に進出
1回戦では共にダウンのポイントを守りきる形で勝利をもぎとった大和と卜部。両者は昨年9月、Krushのリングで対戦しており、この時は卜部がパンチでダウンを奪い、大和に勝利している。トーナメントで実現した再戦は大和のリベンジか? それとも卜部の返り討ちか?
1R、サウスポーの卜部に対して大和は右ミドルを蹴る。
卜部は右手をだらりと下げた構えから、大和の右ミドルをスウェーでかわし、左ストレートを返す。大和は右ストレートから右インロー、右ミドル。卜部はジャブを突いて左ストレートにつなげる。
左手で距離を取りながら右ミドルを蹴る大和。卜部も右手で距離を測って飛び込むような左ストレート! これが大和の顔面をのけぞらせる!
体勢を立て直した大和は左のアウトロー、右のミドルを蹴る。ジャッジ1名が10−9で卜部、残り2名は10−10のイーブンとする、
2R、圧力をかけて前に出て行く大和。卜部は大和の蹴り足をすくって左右のパンチ、そして鋭い左ストレートを突き刺す! しかし大和も卜部が前に出てくるところに左フックを返す。インローを蹴る大和に対して、卜部が左ストレート。
大和は左ローを蹴って、右の奥足ロー、右ミドル。卜部は大和のローに右フック、左ストレートのカウンターを狙う。大和が右アッパーから左フック、卜部はそこに左ストレートを合わせる。
このラウンドはジャッジ3名とも10−9で卜部! 大和がポイントでリードされる形で最終ラウンドとなる。
3R、右ストレートから左フックで前に出て行く大和。卜部もジャブ、左ストレートを返す。卜部をロープまで詰めて右ストレートから左ボディを打つ大和。卜部はそこに左ストレートのカウンターを狙う。必死に手数を増やして前に出る大和だが、卜部は上体を振ってそれを空振りさせる。右ストレート、右のヒザ蹴り、右ハイキックで攻める大和! しかし卜部は足を使ってジャブを打ちながら距離を取り続け、大和の攻撃をひらりひらりとかわす。
そのまま試合終了となり、判定は30−29、30−27、30−29で卜部! 卜部が大和のリベンジを退け、決勝に駒を進めた!
★決勝戦(久保優太vs卜部功也)、セミ(佐藤嘉洋vsアルバート・クラウス)はこちら
★準々決勝(野杁正明vs梶原龍児)、(久保優太vs才賀紀左衛門)、(卜部功也vs裕樹)はこちら
★準々決勝(大和哲也vsHIROYA)、第2試合(吉本光志vs麻原将平)、第1試合(谷山俊樹vs渡辺理想)はこちら
|