長谷川、西岡、粟生の3人の世界チャンピオンがラテンの強豪を迎える豪華な「WBCトリプル世界タイトル戦」が4月8日(金)東京・両国国技館で実現することに決まり、2日(水)都内で3王者が出席して開かれた記者会見で正式に発表された。
→グリーンのWBCベルトとともに勢ぞろいした3王者。決意を記した色紙には、「新生」(長谷川)、「究める!」(西岡)、「初防衛」(粟生)と書かれていた
これまでトリプル世界戦は日本でも何度か実現しているが、3カードとも日本人世界王者というのは今回が初めて。カードは以下の通り。
▼WBC世界フェザー級タイトルマッチ
長谷川穂積(真正/王者)
VS
ジョニー・ゴンサレス(メキシコ/挑戦者・同級1位)
▼WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
西岡利晃(帝拳/王者)
VS
マウリシオ・ムニョス(アルゼンチン/挑戦者・同級6位)
▼WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
粟生隆寛(帝拳/王者)
VS
ウンベルト・グチェレス(メキシコ/挑戦者・同級3位)
帝拳と真正プロモーション主催、日本テレビ系列で放映の「ワールドプレミアムボクシング13」として挙行される。このうち昨年11月名古屋のダブル世界戦で2階級目の王座についた長谷川と粟生はいずれもWBCから義務付けられている指名防衛戦。
西岡はこれが6度目の防衛戦となる。当初はIBF王者スティーブ・モリター(カナダ)とのチャンピオン統一戦が計画されていたが、交渉がまとまらなかったため、選択試合を挟む。
記者会見に出席した3王者はそれぞれ次のように抱負を語っている。最初に登場する予定の粟生は、「僕がこけたら会場が冷めてしまうので、いい試合をして西岡さん、長谷川さんに繋げたい」。昨年MVPを受賞した西岡は「長谷川君、粟生に刺激されている。ボクシング本来の素晴らしい試合、感動できる試合を3人で見せたい」。そして長谷川は「試合が日本開催になってホッとしている。西岡さん、粟生がKO勝ちするなら、自分もKO勝ちしたい」。 |