第1回大会が行われてから今年が65年目という長い歴史を誇る新人王トーナメントでも初めてとなるヘビー級新人王が誕生する。
関西地区のジム・オーナーの集まりである西日本ボクシング協会(度紀嘉男会長)が今年から新人王トーナメントにヘビー級を新設することを決めたのだ。12月25日(土)に記者会見を開き、発表したもの。
日本では特に競技人口の少ない重量級ということもあり、中軽量級のように「最低1勝以上」の出場制限は設けない。関西には樋高リオ(仲里ATSUMI)ら3、4人のヘビー級がおり、新人王トーナメントにエントリーを希望しているという。すでに上部団体の日本プロボクシング協会(大橋秀行会長)にも了解を取り付けている。当面は西日本新人王トーナメント限定で全日本新人王決定戦にはないが、ミニマム級が最初関西限定だったように、ゆくゆくは他地区でもヘビー級が出てくれば全日本新人王も行われるようになるのでは……と西日本協会関係者たちは期待している。
「最初から一気に揃えようとするからしんどくなる。最初は東京や九州も(新人王に出る)ヘビー級が1人でもいてくれたらいい」と語るのは度紀協会長だ。
日本人ヘビー級を育てたいという思いは業界全体に共通してあり、JBC(日本ボクシングコミッション)は1年前からヘビー級を含めスーパー・ミドル級以上を毎月発表の日本ランキングに設けているが、実際にはまだどの階級もランクされた選手がいない。「西日本ヘビー級新人王」が日本の重量級振興のさきがけとなれば……というのが本音のようである。
西日本新人王予選は3月20日にスタートする予定。
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