▲(左から)ジュエルス尾薗代表、上原ZST代表、坂本パンクラス運営本部長、佐伯DEEP代表、笹原DREAMイベントプロデューサー、桜庭和志、谷川K-1イベントプロデューサー、伊原新日本キック代表、淵脇RISE広報、宮田Krushプロデューサー、谷山BIG BANG実行委員長
4月15日(金)東京・憲政記念館で記者会見が行われ、格闘技団体による東日本大震災チャリティープロジェクト「FIGHT FOR JAPAN」の発足が発表された。
会見にはキックボクシング、総合格闘技の団体やプロモーションの各代表が出席した。賛同団体は14団体。
「FIGHT FOR JAPAN」は格闘技業界全体として復興に向けての取り組みが出来ないかを考え、「格闘技が出来ること」ではなく「格闘技にしか出来ないこと」、「格闘技がやらなくてはならないこと」を示し、行動していくプロジェクト。数多くの格闘技団体の賛同を得て、様々なプロジェクトやイベントを開催し、国連ハビタットを通じて被災者たちを応援していくという。
会見に出席した谷川K-1イベントプロデューサーは、「FIGHT FOR JAPAN」の趣旨を次のように説明。
「3月11日に起こった東日本大震災に関しまして、野球やサッカーが盛んにチャリティー活動を行っております。その中で格闘技界としては選手個々が募金活動や、実際に被災地へ行って炊き出しなどの支援活動を行っていますが、格闘技界全体としてチャリティーのプロジェクト、キャンペーンをやっていくことになりました」
具体的な取り組みとしては、年間を通じ、賛同団体の主催・運営するイベントにおいて、以下の行動をしていく。
・「FIGHT FOR JAPAN」というテーマを掲げ、業界全体として震災への取り組みを行っていく
・「FIGHT FOR JAPAN」のロゴを作成し、そのロゴを使ったTシャツ、タオル、ワッペンなどのグッズを製作し、その売り上げは国連ハビタットを通じて募金していく。
・各団体が情報発信しているHP、Twitter、facebook、地上波・衛星波のテレビ局、専門誌などとも連動し、「FIGHT FOR JAPAN」のロゴを掲出することで、そのメッセージを届けるとともに業界全体の一体感を醸造する。
・「FIGHT FOR JAPAN」の取り組みに賛同したスポンサー、ドバイの水「Masafi(マサフィ)」の商品を「FIGHT FOR JAPAN」に賛同した団体のイベント会場で販売し、収益金の一部を東日本大震災の被災地へ寄付。また、商品を支援品のひとつとして寄贈する。
谷川K-1イベントプロデューサーは「K-1に関しましては海外でのイベントでも支援を募りたい。外国人選手にも非常に心配していただいて声をかけていただいております」と、「FIGHT FOR JAPAN」キャンペーンを海外にも広げていきたいと語った。
笹原DREAMイベントプロデューサーは、4月9日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州で開催された『ストライクフォース』にて、趣旨に賛同したゲガール・ムサシとギルバート・メレンデスが「FIGHT FOR JAPAN」のロゴをコスチュームに付けて試合をしたことを明かし、「5月10日にオランダで格闘技のイベントが行われ、そこにゲストとして出演するムサシ選手とヒョードル選手がオークションを行い、その収益をオランダの赤十字社を通じて日本に寄付していただけるというお話も聞いています」と、海外ファイターたちの支援活動の輪が広がっていることも発表した。
選手代表として会見に出席した桜庭和志は、「今回の地震で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。「FIGHT FOR JAPAN」に僕も協力させていただきたいと思います。僕ら選手としては、リングの上で皆さんに希望や元気を与えることが一番だと思いますので、精一杯頑張ります」と語尾を強めてコメント。
記者からは「FIGHT FOR JAPAN」の名を冠しての合同興行が行われる可能性についての質問もあったが、「今はまったく考えていません。イベントをやりたくて「FIGHT FOR JAPAN」を掲げたわけではありませんが、もし皆さんがその方がいいと言うのであれば、大みそかの『Dynamite!!』のような大きなイベントで出来ればいいなと思います」と現時点ではないと答えた。
また、衆議院議員の野田聖子議員も「FIGHT FOR JAPAN」を応援するとメッセージを寄せ、今後の協力を約束している。
<賛同団体>
立ち技系
FEG K-1イベントプロデューサー 谷川貞治
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 理事長 橋本敏彦(欠席)
新日本キックボクシング協会 代表 伊原信一
ニュージャパンキックボクシング連盟 理事長 斎藤京二(欠席)
J-NETWORK 代表 大賀雅裕(欠席)
RISE 代表 伊藤隆(欠席)
Krush プロデューサー 宮田充
BIG BANG 実行委員長 谷山歳於
総合系
DREAM イベントプロデューサー 笹原圭一
サステイン 代表取締役 坂本一弘
パンクラス 運営本部長 坂本靖
DEEP 代表取締役 佐伯繁
ZST 代表取締役 上原譲
ジュエルス 代表取締役 尾薗勇一 |