5月20日（金）東京・文京区本郷にある掣圏真陰流本部道場・興義館にて、元大相撲関脇の若翔洋（フリー）と長谷川秀彦（SKアブソリュート）が公開練習を行った。若翔洋は、5月24日（火）東京・後楽園ホールで開催される新武道『武道 掣圏』第一回武術大会で桜木裕司（掣圏真陰流興義館）と、長谷川は佐藤光留（パンクラスMISSION）とそれぞれ対戦する。

　リアルジャパンプロレスで活躍する若手レスラーの齋藤彰文（掣圏真陰流興義館）を相手に3分1Rのスパーリングを行った若翔洋。齋藤のパンチをかいくぐって組み付くと、四つの状態からすくい投げ、軽々と持ち上げては床に叩きつけるムーブを見せ、パワーの違いを見せ付けた。

　調整具合の良さをアピールした若翔洋は「試合まであと4日。体調、コンディションもベストなので、あとはいい試合が出来ればいいなと考えています。今は体重150kgを越えていて現役の頃に戻りつつあります」とコメント。

　 対戦する桜木は93kgであるため、両者には60kg近くの体重差がある。さらに試合規定は場外押し出しで一本、二本先取で勝利となるため、元力士である若翔洋にとっては有利なルールとなることは間違いない。

「相手が小さいことはやりやすい、やりにくいということはないですが、自分の試合のことしか見えていません。舞の海（元力士）みたいに小さくはないし、恐怖心もありません。ルールの方で不安はなく、相撲に近いものがあるので気は楽。今のところ緊張はしていないので、当日に緊張できれば。相手を外に（2回）出せば勝ちになるし、こっちとしては有利。相撲には色々な技があるので、それを出して行きたいと思います」と自信満々の様子を見せた。

　試合の流れによっては危険な投げ技を出したいという。「試合の流れを見て投げ技、ひねり技を出そうかと。狙って出来るものではないが、関節技に近いものがあり、関節を痛めてしまう技があります。相撲の時に出したら、相手の腕を折ってしまいました。軽くても靭帯を痛めてしまうので、桜木選手には注意してもらいたいですね」とニヤリと笑っていた。

　 一方、長谷川は齋藤を相手に打撃のスパーリングを披露。サウスポーの構えから左ミドル、相手の懐に入ってはアッパー、フックを繰り出し、仕上がり具合の良さをうかがわせた。

　サンボをベースとする長谷川にとっては、寝技が制限されている武道 掣圏のルールでの戦いは不利となるが、「総合とは別物。僕の弱さを補えるルールとして捉えています。武道 掣圏の試合を経験することで、今後の総合の試合は良くなると考えています」とプラスに考えているという。

　対戦する佐藤とは2003年6月にパンクラスで一度だけ対戦したことがあり、この時は長谷川が判定勝ちを収めている。約8年ぶりの再戦を前に、長谷川は「あの時は元気のいい若者という印象があったけど、今は元気なおっちゃん。まさかこういう形で戦うとは思いませんでしたね」とルールを変えてのリマッチに驚きの様子を見せる。

　佐藤は長谷川の練習仲間である桜木とも対戦経験があり、この時は桜木のローリングソバットで佐藤のKO負けに終わった。この一戦を受けて、長谷川は「佐藤選手はローリングソバットに弱い部分があるので、そういうところも多少考えています」とした。


掣圏真陰流 興義館/リアルジャパン
「初代タイガーマスク佐山サトル創建
『武道 掣圏』第一回武術大会」
2011年5月24日（火）東京・後楽園ホール
開場17：30　開始18：30

＜全対戦カード＞

▼メインイベント（第8試合）　無差別級　
桜木裕司（掣圏真陰流興義館/前WAFCパンクラチオン世界無差別級王者、UKFキックボクシング・インターナショナル・ヘビー級王者）
vs
若翔洋（フリー/元大相撲関脇）

▼セミファイナル（第7試合）　90kg以下契約
佐藤光留（パンクラスMISSION）
vs
長谷川秀彦（SKアブソリュート/第2代DEEPウェルター級王者）

▼第6試合　76kg以下契約
山本裕次郎（チーム太田章）
vs
高橋良明（パラエストラ八王子）

▼第5試合　90kg以下契約
宮沢　誠（荒武者総合格闘技）
vs
岡田　孝（UMW）

▼第4試合　87kg以下契約
間下隼人（掣圏真陰流興義館）
vs
立原基大（UMW）

▼第3試合　83kg以下契約
斎藤彰文(掣圏真陰流興義館）
vs
竹嶋健史（格闘探偵団バトラーツ）

▼第2試合　70kg以下契約
吉間順一（MAX-GYM）
vs
山根聖也（竜司team）

▼第1試合　60kg以下契約
百々拳人（実武道会館/第6回オープン空手拳法選手権大会優勝）
vs
大西健司（截空道京都総本部）

＜『武道 掣圏』試合規定＞

■出場資格：
18歳以上の武士道精神を備えた、心身ともに健全な男子。
金髪、茶髪等、髪染めをしていないこと（白髪を黒く染めるのは可）。
ピアス等の装飾品、刺青（ファッションタトゥーも含む）は禁止。

■試合用具：
主催指定の袴方下位、オープンフィンガーグローブを着用。
防御になると思われるものの着用は禁ずる。

■試合形式：
3R（3分＋3分＋2分）

■試合場：
主催者規定の八角形リング

■セコンド：
なし

■審判団：
主審1名、副審2名、計3名で構成

■階級：
出場登録選手同士で階級（体重契約）を合わせる。

■有効技：
パンチ、キック、タックル、投げ技、関節技、絞め技、グラウンド（寝技）状態での打撃（パンチ限定）、スタンド状態での関節・絞め技

■反則：
頭突き、目つき、ヒジ打ち、噛み付き、髪の毛を掴む、金的攻撃、脊椎への攻撃、功粒への打撃（正面からの蹴りで巻き込むのは可）、グラウンド状態（手のひら、膝、足の裏が3点以上が床についている状態）の相手への全ての蹴り、場外への逃避。

■ブレーク：
下記2点の状態以外の場合は全てブレーク（主審判断）となる。
・グラウンド状態に入った時点で、すでに関節か絞めに入りそうな状態。
・グラウンド状態に入った時点からの有効打有の状態。

■勝敗：
（1）完全決着 一本：
KO、関節技、絞め技等による降参の意思表示、TKO（主審、医師の判断で試合を止める）

（2）ポイント　一本：
制圧、場外による一本。二本先取した選手が勝利。
※制圧：3秒間以上の押さえ込み。
※場外：片方が落下した場合のみ有効（両者が落下した場合は無効）。

（3）判定：
制限時間内に決着がつかない場合は主審1名、副審2名の判断による旗判定で勝敗を決する。引き分け、延長戦はないものとする。

判定基準：
（1）礼儀作法：入退場の態度、礼式の正確さ、試合中の態度。
（2）試合の優位性：有効打、ダメージ等。
（3）積極性。

禁止事項（一本取り消し及び失格になることがある）
（1）ガッツポーズ。
（2）相手への暴言。
（3）笑みを見せる行為。
（4）その他礼儀を失した言動。

＜チケット料金＞
VIP席10,000円　RS席8,000円　S席6,000円　A席4,000円

＜チケット発売所＞
イープラス　http://eplus.jp/battle/
チケットぴあ＝TEL：0570−02−9999（Pコード：818−654）
ローソンチケット＝TEL：0570−084−003（Lコード：38455）
CNプレイガイド＝TEL：0570−08−9999
後楽園ホール＝TEL：03-5800-9999
闘魂ショップ水道橋＝TEL：03−3511−9901
書泉ブックマート＝TEL：03−3294−0011
チャンピオン＝TEL：03−3221−6237
チケット＆トラベルT−1＝TEL：03−5275−2778　http://www.t-1.jp/
バトルロイヤル＝TEL：03−3556−3223
東京イサミ＝TEL：03−3352−4083

＜お問い合わせ＞
掣圏真陰流　興義館＝TEL：03−3812−1202