▲前日に勝利を収めた(左から)光岡、水野、大沢、所、川尻が出席
7月16日(土)東京・有明コロシアムで開催されたFIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL〜2011バンタム級日本トーナメント決勝戦〜』の一夜明け会見が、17日(日)東京・大久保のDEEPオフィシャルジムIMPACTで行われた。
会見には同大会で勝利を収めた所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)、川尻達也(T-BLOOD)、大沢ケンジ(和術慧舟會HEARTS)、水野竜也(フリー)、光岡映二(フリー)の5選手と笹原圭一イベントプロデューサー(以下EP)が出席。
メインイベントのDREAMフェザー級タイトルマッチで宮田和幸(Brave)を破り、タイトル初防衛に成功した高谷裕之(高谷軍団)は、試合終了後に直行した病院で右目眼窩底骨折と診断されて欠席。連休明けに精密検査を受け、症状が発表される。
以下、出席した選手たちのコメント。
光岡「30分くらいしか寝てない上に、朝からフリマに行ってきて最低な体調です。1試合目で盛り上げようと思ったんですが、相手もけっこう出来る選手でグダグダっぽくなってしまったんですけれど、一応勝ったので次につながったと思います。また頑張って上に行きたいと思います」
水野「今は勝ててホッとしています。負けてしまうと次はないのかなって気がしていたので、首の皮一枚つながったのかなという感じがしています。試合的にはKO出来て重い階級らしい試合が出来たんじゃないかと思います。すぐにタイトルというわけではないですけれど、これからどんどん結果を出していってまたタイトルマッチに絡めるようになれればな、と思います」
大沢「昨日は最低限、必ず世界トーナメントの出場権は得られるようにしないと、と思っていました。最低限のことは出来たのでとりあえずよかったです。ただ、今回のジャパンカップに関しては出場権さえ取れればいいと思っていたんですけれど、次のワールドトーナメントでは必ずチャンピオンになる。昨日、所君と今成さんの試合が終わって、所君が今成さんとまた決勝でやりたいって2人の世界を作っていたので、そこは完全に(自分が)忘れられていたな、と。存在感を見せたいと思います」
所「昨日は(トーナメントに)凄いメンバーが出ている中で組み合わせ(の運)だとかいろいろあると思うんですけれど、優勝できて凄く嬉しいです。試合が終わって、今成さんに“強かった”と言ってもらえたのが嬉しかったです。世界トーナメントの決勝でやれるように頑張ります」※大沢を始め、全員爆笑。川尻からは「ガン無視ですか」とツッコミが入る。
川尻「久々の快勝で、有明コロシアムという昔しこたまボコられた場所(2005年9月25日の五味隆典戦)で勝って、昨日は勝利に酔いしれていい夜を過ごせました。4月の試合(アメリカのストライクフォースでギルバート・メレンデスに1R3分14秒、TKO負け)が終わって辞めることを考えていたんですけれど、本当に辞めなくてよかったと思うし、俺は格闘技が好きだって再確認が出来ました。ここにいる他の4人の選手より現役を長く続けたいと思います。この4人に負けないようにこのまま少しでも現役を長く続けて行きたいと思います。次の9月へ向けて、いろいろ考えていることがあって、きっと楽しいこと、凄いことになるのでぜひ9月も期待して欲しいですね。この調子に乗ったまま、次も自分らしく今までの分まで、今年はたくさん殴っていきたいと思います」
以下、記者との質疑応答。
ーー光岡選手、DREAMでの第一関門はクリアしましたが、次はDREAMの中でどういうチャレンジをしていきたいですか?
光岡「僕は気持ちが弱いのでそういうのはあまり考えたくないんです。試合が終わったばかりだし。プロとしては誰とでもやるということで、笹原さんに任せます」
ーーフリマには何をしに行ったんですか?
光岡「田舎から滝田J太郎が出てきたので、付き合ってあげました」
ーー水野選手、以前よりも打撃が上手くなっていたと思うんですが、どのようにして養ったんですか?
水野「あまり意識して打撃を向上させてきたつもりはないんですが、やっている内に何となく距離などの出し方が分かってきて、不安がなくなって出来るようになったのだと思っています」
ーー試合をやってみて前回よりも自分の何がアップしたと思いましたか?
水野「今回はそんなに分かりませんでした。運よく勝てたのだと思います。普段通りという感じでした」
ーー大沢選手、トーナメントの決勝戦を見た感想は?
大沢「今成さんに準決勝で負けて、その試合のことでいろいろ想うことがありました。気持ちがあまり乗らないでやった試合だったので、しっかり準備すれば今成さんにも所君にも勝てるだろうな、と思って見ていました」
ーー先ほどはガン無視されましたが、世界トーナメントの決勝戦で所選手か今成選手とやるのなら、どっちとやりたいですか?
大沢「今成さんはやりたくないですね。所君の方が戦いやすいというわけではなくて。今成さんとは出来ればこの先、2度とやりたくないです。だから所君です」
ーー所選手、大沢選手がそう言っていますが?
所「やれたら凄く光栄です」
ーー所選手、決勝戦が終わった後は今成選手と会話はされたんですか?
所「はい。“目上の先輩をいっぱい殴ってきて……”みたいなことを冗談で言われました。あと今度、ご飯を一緒に食べに行こうという話をしました」
ーー川尻選手、試合後にDREAMをぶっ飛ばすくらいのデカイ夢がある、と言われていましたが、あれはどういう意味なんですか?
川尻「DREAMがビックリするくらいのインパクトを残したいということですね。新しい自分を見せたいということです」
ーー再スタートへ向けて、新たな目標は立てたんですか?
川尻「はい。目指すところは世界一です。それは変わりません。自分の階級で一番強くなりたい」
ーーいろいろ考えていることを言える範囲で。
川尻「うーん、いろんな意味でチャレンジしたいですね。自分自身が今のままではダメだと思うので、一皮も二皮も剥いて新しい自分を見せたい。それには昨日の勝利がいいきっかけになりました。やっぱりね、KOか一本で勝たないと気持ちよくないというのを再確認が出来ました。選手として一皮剥けたと思います」
ーー笹原さん、所選手は優勝したのにベルトがないことにガッカリしているようなんですが。
笹原EP「世界トーナメントではベルトを作ります。日本トーナメントくらいで満足して欲しくないですね。そういう意味であえてベルトは作りませんでした(笑)。世界トーナメントではもちろん作ります。目もくらむような賞金とまばゆいばかりのベルトを用意します」
ーー日本代表3選手が決まりましたが、外国人選手が5人になりますか?
笹原EP「そうです。選定に入っています。アメリカ、韓国、ブラジル、ヨーロッパ……世界中から5人集めます。あとはビビアーノ・フェルナンデス。ポイントはビビアーノになるでしょうね。誰が彼と1回戦で戦うかになるでしょう」
ーー改めて所選手と大沢選手から世界トーナメントへの意気込みを聞かせてください。
大沢「そのために戦ってきて、今回のジャパンカップでは出場資格を得て、怪我をしないことを目標にしていました。ワールドトーナメントでしっかり勝負できるように。ここからが本番だなって」
所「2年前にフェザー級トーナメントで高谷選手に負けた後、高谷選手がビビアーノとやってビビアーノが優勝した時からやりたいなって思っていました。出来るチャンスがあるところまで来れたので、挑戦したい気持ちがあります」
ーーということは、笹原さんがビビアーノがポイントになると言われましたが、1回戦でやりたい、と?
所「1回戦でもどこでもやりたいです」
大沢「1日2試合は苦手なので、1試合なら強いヤツを片っ端から当ててもらえればと思います。みんなが文句の付けようのないものが証明できると思います。1日2試合なら当てて欲しくない。弱いヤツと当てて欲しいです(笑)」
★7・16「DREAM JAPAN GP FINAL〜2011バンタム級日本トーナメント決勝戦〜」の試合結果はこちら
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