今回のファイティングレポートは、11月20日に行われたリトアニア『LEMIAMAS
MUSIS』。日本からも多くの選手が参戦した今大会を、旅日記形式でレポート。今回はその後編を公開します!
11月20日
大会当日。結局、ハンはパスポートの問題で入国出来ないことが分かる。ゲストとして招かれたロシアン・トップ・チームのパコージン氏に、真相を尋ねたところ、「パスポートの期限が切れた」のが理由とのこと。日本では逮捕されたという情報も流れていたのだが、パコージン氏はあくまでパスポートが問題だったと話していた。何はともあれ、大会の目玉選手が欠場するということになった。
出発までの時間を利用して、所選手のインタビュー用に写真を撮る。そしてそのまま所選手の部屋にお邪魔させてもらうことに。所選手もハン欠場にはショックを受けていたようで、ハンにサインしてもらおうと買ってきた色紙10枚を見つめ、ため息をついていた。そしていざ出発の時間。部屋を出ようとする僕の目には、ZSTのリングで見慣れた真っ赤なタイツが飛び込んできた。先に部屋を出ようとする所選手を呼びとめ、まさかと思いながらも「試合用のコスチューム忘れてません?」と聞くと、「あっ!本当だ!」と所選手。「危うく海パンで試合するところでした。ハハハハ。」と笑って誤魔化す所選手だったが、もし僕がいなかったら「どうしていたんだろう?」とちょっと心配になってしまった。
会場となったのはスペインのサッカーチーム、銀河系軍団レアル・マドリッドのスポンサーでお馴染み「SIMENS」が所有する、バスケットボール用の体育館だ。収容人数は10,000人弱で、東京ベイNKホールくらいの大きさである。花道の奥には豪華なステージが用意され、リングの上には四方に向けてモニターが設置されている。会場の大きさもさることながら、日本でも中々お目にかかれない、大掛かりな演出である。
会場に入ると、それまで穏やかだった日本人選手たちも一気に緊張感が高まる。リングチェックやランニングで各々が調整を始めた。試合モードに入った選手たちの邪魔をしないように、この時間でお土産を物色する。ここでリングス・リトアニアTシャツ、武士道Tシャツ、選手キーホルダー、そしてヴォルク・ハンの自伝を購入。しかし日本に帰ってから、売店のお兄さんがダリウスと謎のリトアニア人を間違ったことに気付く。さらに勢いで買ってしまったハンの自伝はすべてロシア語。もちろん読めるわけもなく、写真を楽しむしかなかった。
会長到着から3時間。客入りが始まると、どんどん客席が埋まっていく。試合開始時には若干の空席を残すのみとなっていた。
日本人選手の試合を中心にレポート!
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