1月25日(木)都内ホテルにてK-1 WORLD GPシリーズの記者会見が行われ、2007年度より100kgを境にし、ヘビー級とスーパーヘビー級を分け、階級別のタイトルを新設することが発表された。
冒頭の挨拶で「守るべきところは守り、改革するところは改革しないといけない」と話したK-1谷川貞治イベントプロデューサー(以下、EP)。その言葉通り、2007年K-1に新たな歴史が刻まれることとなった。
93年の誕生以来、K-1ではK-1WORLDGPとして無差別級でトーナメントを開催し、毎年王者を決める形をとってきたが、今年から100kg以下のヘビー級と100kg以上のスーパーヘビー級を設け、ワンマッチ形式で階級別の王者を制定することになった。これについて谷川EPは以下のように説明する。
「93年にK-1がスタートした時には、無差別級ではあったものの、ほとんどが90kg台の選手でした。しかしボブ・サップの登場以来、選手の大型化が進み、例えば150kgや160kgの選手も増えてきた。
さらにその中でセーム・シュルトやチェ・ホンマンのように、テクニックもあってスピードもある選手たちが出てきて、無差別で試合をする上で100kg前後の選手がどうしても潰されるようになった。そこで彼らに新しいチャンスを与えるために、100kg以下の階級を設け、王座決定戦を行うことになりました」
また「去年のバンナVSホンマン、シュルトVSホンマンのような試合は、ワンマッチで3分5Rとことん戦って決着をつけてもいい。トーナメントの中のワンマッチではなく、ワンマッチで最強は誰なのかを決めたい」(谷川EP)と、100kg以上のスーパーヘビー級でのタイトル制定も決定。
「プロ野球やJリーグのように、FEGとは別の第3者を立ててコミッションやしっかりしたシステムを作り、タイトルを制定したい。期限を設けて、防衛戦も行っていきたい」と、新システムの構想を語っている。
階級別の試合はスーパファイトとしてワンマッチで行うと谷川EP。今後も無差別級によるK-1WORLDGPシリーズの開催は継続され、あくまで「ワンマッチ・階級別での王者を決めて、WORLDGPで無差別級の真の王者を決める形」(谷川EP)になり、階級別の王者は前年のGPの成績に関わらず、GPの開幕戦の出場権を獲得する形になることが検討されている。
そして3・4横浜アリーナ大会で、ヘビー級タイトルマッチ挑戦者決定戦として武蔵(正道会館)VS藤本祐介(MONSTER
FACTORY)、ルスラン・カラエフ(ロシア)VSバダ・ハリ(モロッコ)が決定した。会見に出席した武蔵と藤本は次のように意気込みを語る。
「07年の一発目が国内での試合、久しぶりなのですごくやる気になっていて、頑張りたいという気持ちが強いです。藤本選手は強い選手だと分かっているので、気合を入れて戦いたい。今回の試合は一段レベルが下がったというのではなく、タイトルを獲るチャンスがあるので、それを獲りたいという気持ち。99年のWAKO以来のタイトルマッチなので、自分の経歴の中にメダルを1個を加えたい。
もともと自分はヘビー級ではなく、90kg台がベスト体重。スーパーヘビー級と戦う上で、自分の持ち味が出せるならば、体重は上げなくてもいいと思ってきた。空手で言えばWORLDGPが無差別級で、ワンマッチはウエイト制のようなもの、ウエイト制の大会に出るという気持ちです。
無差別級では大型選手と戦うのが当たり前で、柔よく剛を制す、小さい人間が大きな人間に勝つところを見せたいと思っていましたが、K-1ヘビー級では自分と同じ体重の選手が相手なので、自分の持ち味を思いっきり出せると思います」(武蔵)
「武蔵選手と試合をするのは03年以来、絶対に負けられません。気合を入れて倒しにいきたい。ミドル級やスーパーヘビー級と比べてパワーやスピードがないと言われないように、それ以上のものを見せないと取り残される。
このクラスでもすごいと思わせるような戦いや内容を見せないと、(ヘビー級は)なくなってしまう。自分は現在108kg。無理矢理大きくした体で、体重を落とすのは考えるところがあるけれど、タイトルがもらえるのであれば減量します。無差別級にはタイトルを獲ってから挑戦したい」(藤本)
現時点ではこの4名で初代王者を決定する予定となっているが、ハリッド・“ディファウスト”、レミー・ボンヤスキー、ステファン・“ブリッツ”・レコらは100kg前後の体重で試合をしているため、今後のヘビー級タイトル戦線に絡んでくる可能性も高く、今後の動向に注目が集まる。
FEG/フジテレビ
「K-1 WORLD GP IN YOKOHAMA」
2007年3月4日(日)神奈川・横浜アリーナ
開場14:00 開始15:00
<決定対戦カード>
▼K-1ルール 3分3R延長2R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
VS
マイティ・モー(アメリカ/シャークタンク)
▼K-1ヘビー級タイトルマッチ挑戦者決定戦 K-1ルール 3分3R延長2R
武蔵(日本/正道会館)
VS
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY)
▼K-1ヘビー級タイトルマッチ挑戦者決定戦 K-1ルール 3分3R延長2R
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)
VS
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデングローリー)
VS
天田ヒロミ(日本/コシ・トラスト)
▼K-1ルール 3分3R延長2R
シリル・アビディ(フランス/ブーリーズ)
VS
野田貢(日本/シルバーアックス)
<チケット料金>
SRS席 25,000円/SS席 15,000円/S席 10,000円/A席 5,000円
<チケット発売場所>
●チケット先行発売 1月26日(金)10:00〜
K-1オフィシャルサイト http://k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイK-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
●一斉発売 1月27日(土)10:00〜
チケットぴあ=0570-02-9940(特電)
ローソンチケット=0570-084-635(特電)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
e+(イープラス)=http://eplus.jp
1月28日(日)10:00〜
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:32222)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
e+(イープラス)=http://eplus.jp
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京 03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
(株)FEG 03-3796-5060
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