4月5日(日)愛知・ガイシホールで開催されるFEG『DREAM.8
ウェルター級グランプリ2009 開幕戦』にて、ウェルター級グランプリ一回戦で桜井“マッハ”速人(マッハ道場)と激突する青木真也(パラエストラ東京)が、2日(木)東京・大久保のDEEP
OFFICIAL GYM IMPACTで公開練習を行った。
柔術衣姿で現れた青木は「僕のバランスを見てください」とバランスボールに座って見事なバランスを披露……とかなり地味な公開練習。
これだけではまずいと思ったのか、青木は「パートナーがいないので誰か技の受け役になってくれませんか?」と取材に訪れた記者たちの中からパートナーを急遽募集。もちろん、誰も手を挙げない。
そこで青木が指名したのは、格闘技ライターの大御所として知られる布施鋼治氏だった。トレードマークのメガネを外し、青木の技の受け役となった布施氏。哀れ、ヒールホールドを掛けられて悶絶するハメに。以上で青木の公開練習(?)は終了した。
続いて青木が披露したのは「今まで公開したことが無い、いつもやっている分析作業の一端」だった。マッハのプロフィールや戦績を見つつ、パソコンで2005年8月20日に修斗で行われた前回のマッハ戦の映像を見るというもの。
一通り分析を終えると、青木は「(マッハは)生物として強い。やっぱり強いですよ。真面目な話をすると、僕よりもパンチ力があって力もあって強いけれど、試合では僕が勝つ。これはMMA(総合格闘技)というスポーツであってゲームなんですよ。だからどんなに強い相手でも僕が勝つ。僕は頭を使って研究して、試合中に穴をこじ開けてその穴を広げて勝ちます。マッハさんが相手だろうがいつもの相手と変わらない」と、持論を展開し始める。
「僕は不真面目に見えるけれども、優等生なんです。相手の穴を見つけるために勉強する。ちゃんと勉強しろと言われていい成績をとる優等生ではなく、普段は不真面目でもテストではいい点をとるという優等生です。マッハさんより頭がいいとかそういうことではなく、近代MMAの戦略に長けているということです」
そのために映像を何度も見て相手や自分の闘い方を分析するという。
「普段からイマナー(今成正和)とかと一緒に映像を見て話をします。僕、研究体質なんです。相手はこういう傾向があるから自分はどうアプローチしようかとかを考えます。他の選手が試合する時も相手の選手をスゲェ見たり、イマナーより僕の方が相手選手の映像を見てるくらい。相手を分析して傾向を知るのが好きなんです」
では、マッハの穴は見つかったのかという問いには「穴は自分が作るものなんです。アグレッシブに動いて開いた穴を開けていく。試合が凄く楽しみです。面白いと思いますよ」と答えた。
今大会のテーマとしては、「4月5日は新年度のスタートとして面白い試合を見せます。みんなに勇気を与える、新社会人とか転機のある人もいるだろうから、そういう人が見て“俺も頑張らなきゃ”と思えるような試合を見せたい。新社会人応援キャンペーンです」とした。
特別な練習は「していない」という青木だが、「でも自分自身、変わったことはいっぱいあって、もう一歩の壁をクリアすればもっと強くなると思う」と自信のコメント。しかし、その一歩をクリアするにはどうしたらいいかを聞かれると「イマナーとプリクラを撮ること」という答えが返ってきた。
「イマナーとプリクラを撮れば絶対に強くなる。それが目標です。あとNTT(ニッポン・トープチーム)全員でプリクラを撮るのが目標ですね。北岡さんの顔を白くしたり、イマナーの目をキラキラにしたりしたい。
今の僕には“プリクラに行こう”とは誘えないんです。気持ちが弱いから。それをやれた時は相当強いですよ。試合とは関係ないと思うかもしれませんが、試合とリンクしているんです。試合とは今ある自分を世間に問うもの。道場で“プリクラ行かない?”なんて普通は言えないですよ。言うのには勇気がいる。
それをイマナーに言えて、二人でプリクラに行けたら絶対に二人でベルトを巻いている。だから9月に二人のタイトルマッチが終わった時に、一緒にベルトを巻いてプリクラを撮ることが今の僕の目標です」
どこまで本気なのか分からない青木のコメントに記者たちはついて行けず、すぐに別の質問が飛んだ。改めて今回のカードをどう思うか、と。
「青木真也VS桜井“マッハ”速人は、いま出ているDREAMの中では最高のカード。僕自身も興奮しているし、周りも楽しみにしてくれている。格闘技界の状況が厳しいからこそ厳しい試合をやって、僕が勝って、格闘技界の新陳代謝をして世間にアピールしたい」と“世代交代”を目論む。
「ひとつひとつの試合が大切なんです。このタイミングでマッハさんとリングで出会えることを感謝して、全力でぶつかり合いたい。僕は3月もやって4月もやるけれど、今の格闘技界を見ていてこの要求に耐えられる人はいない。俺は格闘技で食っていけるという自信があります。
社会人4年目でやっと、ちゃんとやっていけるという自信が付きました。それが最近、一番嬉しかったこと。これまではいつ仕事がなくなるかいつも不安でした。実際、1度なくなっているし(笑)。
職業欄とかに職業を書くことがあるじゃないですか。今までは職業フリーターと書いていたけれど、今は格闘家が仕事として自信が付いた。職業・格闘家ですね。以前、警察官に職務質問されて、俺もイラッときたから職業を聞かれて“大黒柱です”と言ったら何を言ってるんだと怒られました(笑)。もし、俺が警察官だったら面倒くせえな、コイツと思うでしょうね」
自信漲るコメントを連発する青木は、他のウェルター級GP出場選手について「器が違う」とバッサリ。「ガウヴァオンには興味ありますが、他の選手が青木とやりたいとかマッハさんとやりたいとか言ってるのを雑誌とかで見るけれど、そんなこと言える資格は彼らには無い。器が違う」と言ってのける。
今回は普段のライト級(70kg以下)ではなく一階級上のウェルター級(76kg以下)での闘いとなる。現在の体重は75〜76kgであるという。「減量はまったくしていません。増やしても動きが悪くなるだけだからしない。よく、普通はこうだとか言われるけれど、僕は普通って言葉が嫌いなんです。普通って何だよ、その人の中のルールだろって思う。
僕の中ではやれると言ったらやるだけです。周りがどうだとかは関係ない。俺は俺。何でもやる。調整方法もいつも通りで(体重を減らすための)水だけ抜いてないという感じ。(身体を)東京砂漠にしないだけでだいぶラクですけれどね。
食事は試合用の食事にしていますが、いつも通りです。WBCでマックが安くなっていたので喰いたかったけれど、それは絶対に(試合に)出ることだから我慢した。節制してないのはコンディションとなって出てしまうことですからね。その辺はちゃんとやります。喰いたかったですけれど(笑)」
また、昨日引退を発表した魔裟斗のことを聞かれた青木は、「魔裟斗選手の生き方は、あれはあれでカッコいい。凄いと思う。いい時に自分でけじめをつけるんですから。でも、青木真也は青木真也の生き方をしたい。魔裟斗選手にはなれないし、僕は魔裟斗選手じゃない。青木真也は青木真也の理想を貫いて、50〜60歳になってボロボロになるまでやりたい。それが青木真也という生き方だから。でも、魔裟斗選手はカッコいいですね。奥さんは芸能人だし(笑)」と答えた。
FEG
「DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦」
2009年4月5日(日)愛知・ガイシホール(旧・名古屋レインボーホール)
開場15:00 開始16:00(予定)
<全対戦カード>
▼第10試合 DREAMウェルター級GP一回戦 1R10分、2R5分
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
VS
青木真也(パラエストラ東京)
▼第9試合 DREAMウェルター級GP一回戦 1R10分、2R5分
白井祐矢(チームM.A.D)
VS
ジェイソン・ハイ(アメリカ/Team Bodyshop)
▼第8試合 DREAMウェルター級GP一回戦 1R10分、2R5分
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドンシュートファイター)
VS
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
▼第7試合 DREAMウェルター級GP一回戦 1R10分、2R5分
ジョン・アレッシオ(カナダ/エクストリーム・クートゥア)
VS
アンドレ・ガウヴァオン(ブラジル/チーム・ブラサ)
▼第6試合 DREAMフェザー級GP一回戦 1R10分、2R5分
所 英男(チームZST)
VS
DJ.taiki(フリー)
▼第5試合 ヘビー級ワンマッチ 1R10分、2R5分
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/クラブヴォルクハン)
VS
ジェフ・モンソン(アメリカ/アメリカントップチーム)
▼第4試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分、2R5分
ユン・ドンシク(韓国/チームユン)
VS
ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/Universidade da Luta)
▼第3試合 ライト級ワンマッチ 1R10分、2R5分
ビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
VS
永田克彦(新日本プロレスNew Japan Factory)
▼第2試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分、2R5分
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
VS
大山峻護(フリー)
▼第1試合 ミドル級ワンマッチ 88kg契約 1R10分、2R5分
ミノワマン(フリー)
VS
柴田勝頼(ARMS)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付) RRS席30,000円 スタンドS席17,000円 スタンドA席7,000円
<チケット販売> DREAMオフィシャルサイト http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯オフィシャルサイト i-mode Yahoo!ケータイ EZweb イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594-790) ローソンチケット=TEL:0570−084−003(Lコード:43798)
公武堂=TEL:052−241-2511 ときめきドットコム http://ringside.jp/
チケット&トラベルT-1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
<お問い合わせ> DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
●DREAM2009年度スケジュール ・4月5日(日)DREAM.8ウェルター級GP開幕戦 日本ガイシホール(旧:名古屋レインボーホール)
・5月 DREAM.9フェザー級GP 2nd ROUND 関東会場 ・7月20日(月・祝)DREAM.10ウェルター級GP決勝戦 さいたまスーパーアリーナ
・9月 DREAM.11フェザー級GP決勝戦 関東会場 ・10月 DREAM.12 会場未定 ・12月31日(木・大晦日) Dynamite!! さいたまスーパーアリーナ |