4月3日(金)東京・後楽園ホールで開催されるシュートボクシング(以下SB)協会『武志道-bushido-其の弐』に出場する全選手の公開計量が、大会前日となる2日(木)東京・浅草のシーザージムで行われた。来日が1日遅れたルイス・アゼレード以外は全員が一発で計量をパスしている。
セミファイナルでは昨年7月21日の金井健治戦以来のSB登場となる“最もSBを体現する空手家”大野崇(UNIT-K/SB日本スーパーウェルター級2位)が、“大型ホープ”梅野孝明(シーザー/SB日本ミドル級2位)と対戦する。
大野は「試合自体が久しぶり。前回の試合(昨年11月30日、J-NETWORK喜入衆戦)から4カ月くらい空いている。久しぶりの試合だな、という感じです。そういう意味では不安はあります。感覚とかどうかな、というのがあって。久しぶりに減量もして、何て嫌なことなんだと思いました(笑)」と、ブランクに関して不安は隠せない。
しかし、「前回の勝利(2008年2月3日、アルトゥール・ヤシュクル戦)から1年以上経っているので、もちろん勝ちに行く。勝つと思ってやらないと仕方がない。でも、砂辺選手が言ったように勝ち負けではなくベストを尽くします」と熱く語る。
対戦する梅野については「馬力が凄い。ヤングシーザー杯での試合を見ると“何でこんなのが勝ってるんだろう”と思ったけれど、菊地選手や山口選手に勝っているのでやってみなければ分からない圧力が凄いんだと思う。その圧力がどれくらいあるかがポイント。あと、勢いがある。この間のMAXを見てもそうでしたが、勢いは侮れないから、その勢いを消さないといけない。お互いに得意なタイプじゃないかな。テクニックは警戒していませんが、馬力と圧力は警戒します」と評した。
大野は昨年6月15日の『DEEP GLOVE 2』にて初の総合格闘技の試合を経験。その経験が今回活きるかとの質問には「けっこうあります」と答える。
「総合格闘技をまたやろうと思っています。大晦日の『Dynamite!!』でウチの先輩(武蔵)がやられたので、本当はあの人にやって欲しいけれど(笑)。K-1ルールで総合の選手に勝っても意味が無い。総合のルールで勝たないとリベンジにならない。だからずっと総合の練習は続けていて、某道場でやらせていただいています」
総合の練習をすることによって「体幹が強くなっている」と大野は言う。「オリンピックの金メダリストの人とかと練習していて、普通の選手になら投げられないくらいになっていると言われました。逆に僕の方が総合格闘技的なものを活かして投げ、絞めが出来る気がする」
では、今回はよりSBらしい試合が出来るのではとの質問には、意外にも「今回はSBはしません。そういう意識はしない」という答えが返ってきた。その理由は……
「その道場の人にも自分勝手にやった方がいいと言われました。今回はまさに“何でもアリ”でやります。SBをやるとなると、SBという型にハマってしまうじゃないですか。だからSBをやるとは思わない。今までも投げを警戒してヒザに行けなかったことがあったりしたので。今回は自分勝手に好きなようにやった方がいいと言ってもらったので、今回はSBをしません」と言い放った。
対する梅野は元々ヘビー級から減量してきて、70kgでやるのは今回が初めて。「前回は71kgでやったんですが、その1kgが思ったよりも大きかったです。甘くみてました」と減量のキツさを語るが、「でも、問題ない。逆に今朝走ったら体が軽かったです」と調子は良いようだ。
大野については「顔を合わせてホッとした部分がありました。身長がもっと高いと思っていたんですが、自分と同じくらいだったので安堵感がありましたね」と印象を述べ、「絶対にKOする」と力強く言い切った。
「この前の試合で鬱憤が溜まりました。なぜあそこでKO出来なかったのかとけっこう悩んだり苦しんだので、今回は絶対KOしてやろうと思います。前回は勝ったけれど試合後は負けに等しい気持ちだったので、そのモヤモヤを払拭したい」
大野はあまり研究せず、「自分のテクニック面やスタミナ面を中心に強化してきた」という。「大野選手どうこうではなく、パンチのスピードを上げたりする練習をダム・トレーナーと一緒にやってきました。そういう試合が出来るようになったと思うので、前よりも強くなっている自信はあります。やってきたことを出せれば絶対KO出来ます」と言いきる。
梅野は過去2戦、格上の菊池浩一、山口太雅を破っており、今回が“下克上マッチ”第三弾と言われている。そのことを梅野も強く意識しており、「今回勝てないと前の2試合を勝った意味が無くなる。だから何が何でも勝ちたいと思います。この前とは違う、特別な想いがありますからね」と胸の内を明かした。
その想いとは「金井(健治)さんが見えてきましたからね。前はベルトは見えなかったんですが、今は勝つことでベルトが見えてくる。これを逃したら何のためにやるのか分からない。ベルトへの気持ちは強いです」と、この一戦をクリアして、金井の保持するSB日本スーパーウェルター級王座への挑戦を口にした。
シュートボクシング協会
SHOOTBOXING2009シリーズ第2戦
「武志道-bushido-其の弐」
2009年4月3日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※スターティングファイト17:15〜
<全対戦カード>
▼メインイベント エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
宍戸大樹(シーザー/S-cup2008世界第3位)69.8kg
VS
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/S-cup2008世界第3位)※到着が遅れたため別計量
▼セミファイナル エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
大野 崇(UNIT-K/SB日本スーパーウェルター級2位)70.0kg
VS
梅野孝明(シーザー/SB日本ミドル級2位) 70.0kg
▼第9試合 エキスパートクラス特別ルール ヘビー級 3分3R無制限延長R
岩下雅大(龍生塾/SB日本ヘビー級3位)96.7kg=参考計量
VS
ベルナール・アッカ(フリー/コートジボワール)
▼第8試合 エキスパートクラス特別ルール 55kg契約 3分3R無制限延長R
マモル(シューティングジム横浜/元・修斗世界バンタム&フェザー級王者)55.0kg
VS
崎村暁人(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーバンタム級1位)54.85kg
▼第7試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位)60.0kg
VS
鈴木博昭(ストライキングジムAres/同級3位)60.0kg
▼第6試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
石川剛司(シーザー/SB日本スーパーフェザー級2位)59.95kg
VS
砂辺光久(フリー/パンクラスフライ級1位) 59.45kg
▼第5試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
島田洸也(シーザー力道場/SB日本スーパーフェザー級4位)59.85kg
VS
山城裕之(しんわTOTAL COMBAT/チームZST)60.0kg
▼第4試合 エキスパートクラス特別ルール 57kg契約 3分3R無制限延長R
伏見和之(シーザー力道場)56.55kg
VS
船橋寛史(マッハ道場)56.8kg
▼第3試合 スターティングクラスルール 70kg契約 2分3R延長1R
山崎貴文(マルプロ)70.0kg
VS
渡辺翔太(チームドラゴン)70.0kg
▼第2試合 スターティングクラスルール 55kg契約 2分3R延長1R
高嶋龍弘(シーザー力道場)55.95kg
VS
大桑宏彰(シーザー)55.5kg
▼第1試合 スターティングクラスルール 71kg契約 2分3R延長1R
川地正倫(シーザー力道場)68.5kg
VS
黒木信一郎(ストライキングジムAres)70.65kg
<チケット料金>
RS席8,000円 SS席7,000円 S席6,000円
A席5,000円 B席3,000円 立見2,000円
※当日券は各500円増し。
<チケット販売所> チケットぴあ=TEL:0570-02-9999 ローソンチケット=TEL:0570-084-003(24時間受付)
イープラス=http://eplus.jp/battle
レッスル池袋=TEL:03-3989-0056 CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com 板橋大山アメリカン=TEL:03-3962-6443 フィットネスショップ=TEL:03-3511-2711 チャンピオン=TEL:03-3221-6237 書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011 後楽園ホール=TEL:03-5800-9999 シュートボクシング協会=TEL:03-3843-1212 <お問い合わせ> シュートボクシング協会=TEL:03-3843-1212
シュートボクシング協会 「第3回アマチュアシュートボクシング選手権東京大会」
2009年4月26日(日)東京・台東区立桜橋中学校 集合時間9:00
<会場住所> 東京都台東区今戸2−1−8 <申込締切>
4月13日(月)必着 <申し込み先> シュートボクシング協会 〒111-0033
東京都台東区花川戸2−2−8ワコー花川戸ハイツ TEL:03−3843−1212 シュートボクシング協会
「第28回アマチュアシュートボクシング選手権関東大会」 2009年5月24日(日)神奈川県立体育センター本館2階 集合時間9:00 試合開始10:00 <会場場所>
神奈川県藤沢市善行7−1−2 <申し込み締め切り> 5月12日(火)必着 <申し込み先>
湘南シュートボクシングジム 〒242-0016 神奈川県大和市大和南2−13−14 TEL:046−264-9867 ●両大会共通 <参加費>
一般・女子の部 6,500円(大会参加料6,000円+保険料500円) 中学生・キッズの部 4,000円(大会参加料3,500円+500円) <申し込み方法>
申込書(申し込み先へ請求)を記入の上、参加費・保険料と共に現金書留で郵送 <階級> 軽量級57kg以下 中量級67kg以下
中重量級77kg以下 重量級77kg以上 ●シュートボクシング2009年興行スケジュール
4月3日(金)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の弐』 6月1日(月)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の参』 9月4日(金)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の四』
11月18日(水)東京・後楽園ホール『武志道-bushido-其の伍』 |