3月25日(木)都内ホテルにて、3月27日(土)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament」の個別インタビューが行われた。スーパーファイトで対戦する佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)とダニロ・ザノリニ(ブラジル)のインタビューは以下の通り。
■佐藤嘉洋「5月のショータイムにK-1を背負って出たい」
ーーまず対戦相手が変更になったことについてはどう感じていますか?
「1月の時点で僕とジムと事務所は、関係者に『ペトロシアンは3月14日にケムという強い選手と試合をしますけど大丈夫ですか?』ということを聞いていました。それで『大丈夫だ』ということだったので、それならやらせてもらおうかと思って準備をしてきましたけど、最終的にペトロシアンは怪我で欠場になってしまいました。(欠場は)頭の片隅には入れていましたけど、決まった時は残念でしたね」
ーー十分にペトロシアン対策を練っていたんですね?
「そうですね。これならペトロシアンに勝てるという作戦と体調にはなっていました」
ーー欠場が決まった時はかなり残念でしたか?
「結構、残念でしたね。でも前の試合から2週間の短期間で試合をするペトロシアンに勝つより、万全のペトロシアンに勝った方が僕も回りも納得できる。ここでペトロシアン戦が流れたのはそういうことだと思っています」
ーーしばらくは落ち込みましたか?
「欠場を聞いたのが先週の木曜日で、1分か3分くらいは落ち込んだかもしれないですけど、次の相手も聞かされていたんで落ち込まないです。その時間がもったいないです」
ーー対戦相手のザノリニ選手のことはどのくらいご存知ですか?
「名古屋では有名なチャンピオンで、実は3月にスパーリングしたんですよ。それで『お互い頑張ろうよ』と行っていたんで、まさかこんなことにはなるとは思ってなかったです。でもプロなんでそういうことは関係なく試合をやります。やりにくさはないです」
ーーザノリニ選手にはどういった印象を持っていますか?
「大技が綺麗なんで、他人みたいな言い方をすると、テレビ向きで派手な選手だと思います」
ーー今回は相手が変わったということで、ファンとしては『佐藤はKOしないといけない』という見方もしていると思います。それについてはいかがでしょう?
「もし負けたら引退だろって思われているかもしれないけど、もし負けても引退しません。ただ負けたら相当やばい試合だなとは思っています。だから必勝で行くし、3R目にKOで勝つつもりでやります」
ーーなぜ3Rなんですか?
「早い回でのKOは狙いません。僕は僕の戦いを3R見せたいと思うし、僕はバコーンと倒せるタイプじゃない。自分のスタイルで勝ちたいと思います」
ーーまた今回は対戦相手以外にも勝負しなければいけないものがあると思いますが。
「きっとペトロシアンが欠場したがっかりした人はいっぱいいると思うんですよ。もし会場にいる人で僕の試合に満足できなかったら、閉会式の後、花道で言ってください。1時間でも2時間でも、一人ずつ僕が謝って周ります。僕はいつでもコツコツやって倒す試合をやるだけです」
ーー今回はK-1内でも63kgがスタートしたり、亀田選手の防衛戦やフィギュアスケートの試合と同じ日にテレビ放送があります。
「僕は渡辺選手も自演乙選手も好きなんですよ。でも2人よりも強い選手はいる。面白いことを言ったりコスプレをして、有名になれてテレビにも出れる番組なら、僕は出なくても構わないです。最近思ったんですけど、自分は闘うことが好きなんで、もしK-1MAXが打ち切りになっても僕は格闘技を辞めないし、そうなったらなったでまた世界で強いヤツと戦いに行きたい。だからそういうことで左右されることはないです。
昔は有名になりたいとかお金を稼ぎたいと思ったいました。K-1で5年やってきて、ある程度は有名になりましたけど、僕の根本はキックは好きなんだなと。だから有名になれなくてもキックは続けます。そして僕は5月のイッツ・ショータイムにはK-1を背負って出たいです。自分には自分なりのK-1の背負い方があるんで。もし僕のやり方がテレビの人に求められていないなら、それはごめんなさい。もちろん僕にも危機感はありますよ。でも自分のやり方で盛り上げます。それについてこないなら、さよならですよ。ここから方向転換しても僕は弱くなるだけなんで」
ーーペトロシアンとは早い段階で戦いたいと思いますか?
「きっと拳の怪我が癖になっていると思うんですよ。だから自分としてはペトロシアンがベストな状態でやりたい。でもとりあえず明後日。格下だと思われているかもしれませんが、ザノリニ選手は強い選手なんでまずはそこです」
■ダニロ・ザノリニ「リングの中では私が勝ちます」
ーーK-1参戦が決まってどういった心境ですか?
「私はずっとK-1に出る機会を待っていました。今は夢が叶ってすごくうれしい気持ちです。いいコンディションだし、すごく元気で力もあります」
ーーザノリニ選手はいつから日本にいるんですか?
「仕事の関係で1999年に日本にやってきました。もともとブラジルでは9歳から空手、12歳からキックボクシングをやっていて、日本に来てからは2004年に本格的にジムでキックの練習を始めました」
ーー対戦相手の佐藤選手とは最近、練習したことがあるそうですね。
「そうですね。彼とは一度だけ練習したことがあります。佐藤選手は強くてテクニックがあるK-1でトップの選手。でも今は闘う相手で、私はファイターだからいつもと変わることはありません。リングの中では強い弱い、友だちかそうじゃないか。そういうことは関係ない。私は自分の気持ちや自分の闘い方を見せるだけです」
ーー佐藤選手の対戦相手に変わったことについては?
「とてもうれしいですね。最初はオープニングファイトでの出場で、それも大きなチャンスだったけれど、それがいきなりビッグチャンスになりました。私は自分の200%を出して試合をやるし、今は絶対に負けないというパワーもあります」
ーー佐藤選手にとってザノリニ選手は絶対に負けられない相手だと思います。
「私はK-1は初めてだけど、絶対に負けたくないです。だからリングの中では私が勝ちます。私はパワーがあって前に出るファイターだから、自分から攻めていきます。このチャンスはものにするつもりだし、私の気持ちは絶対に折れません。私はこのチャンスを4年前からずっと待っていました。誰が相手でも関係ないです。家族や仲間、すべてのモチベーションを集めて試合をします」
ーーK-1MAXで誰と戦いたいですか?
「トップファイターとは戦いたいと思います。ブアカーオ、サワー、クラウス、彼らとはずっとやりたいと思っていました。だからK-1のトップである佐藤選手ともやりたいと思っていました。この試合は僕にメリットがあるし、ビッグチャンスです」
ーーK-1ではどんな夢を持っていますか?
「私は格闘技を始めた頃からK-1に出たいと思っていました。その夢が叶ったので、今度はK-1のベルトが欲しい。そしてここから自分のK-1のストーリーを作って行きます。それは絶対に面白いはずです」
FEG
「K-1 WORLD MAX 2010 〜-70kg Japan Tournament〜」
2010年3月27日(土)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
開場15:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第10試合) -70KG Japan Tournament決勝戦 3分3R延長2R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼セミファイナル(第9試合) スーパーファイト 3分3R延長1R
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアン・タイ)
VS
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2006&2007日本トーナメント優勝)
▼第8試合 スーパーファイト 63kg契約 3分3R延長1R
小宮山工介(北斗会館/2008年RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝)
VS
村浜TAKE HERO(大阪ファイティングファクトリー/K-1 フェザー級GP 1997優勝)
▼第7試合 -70KG Japan Tournament準決勝 3分3R延長1R
中島VSTATSUJIの勝者
VS
山本VS日菜太の勝者
▼第6試合 -70KG Japan Tournament準決勝 3分3R延長1R
城戸VS龍二の勝者
VS
名城VS長島の勝者
▼第5試合 スーパーファイト 63kg契約 3分3R延長1R
渡辺一久(フリー/プロボクシング第52代日本フェザー級王者)
VS
DJ.taiki(Team Nakano/2002年全日本アマチュアシュートボクシング中量級優勝)
▼第4試合 -70KG Japan Tournament1回戦 3分3R延長1R
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/Toshin Family/初代RISE 70kg王者)
▼第3試合 -70KG Japan Tournament1回戦 3分3R延長1R
中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/Krush
70kgトーナメント2009優勝)
VS
TATSUJI(アイアンアックス/RISE DoA TOURNAMENT’05優勝)
▼第2試合 -70KG Japan Tournament1回戦 3分3R延長1R
名城裕司(K NETWORK 国士会館)
VS
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX 2009ベスト16)
▼第1試合 -70KG Japan Tournament1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山/2008日本トーナメント優勝)
VS
龍二(リアルディール/第2代RISE-70kg級王者)
▼オープニングファイト第3試合 -70KG Japan Tournamentリザーブファイト 3分3R延長1R
小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE 70kg級トーナメント2009優勝)
VS
久保薗ルイス(ブラジル/チーム・ルイス/WMAFミドル級王者)
▼オープニングファイト第2試合 大渡博之引退試合 3分3R延長1R
大渡博之(正道会館)
VS
内村洋次郎(パンクラス/イングラム/初代ZSTウェルター級王者)
▼オープニングファイト第1試合 3分3R延長1R
松倉信太郎(バンゲリングベイ・スピリット/K-1甲子園2009 70kg級トーナメント優勝)
VS
YUUKI(新空手・鷹虎)
<チケット料金>
SRS席23,000円 S席13,000円 A席6,000円
<チケット販売>
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo! ケータイ K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:33330)
CNプレイガイド 0570-08-9999
キョードー東京 03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS,CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
FEG=03-3796-5060
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