5月17日（月）東京・北千住にある総合格闘技ジムBraveにて、宮田和幸（Brave）が公開練習を行った。宮田は、5月29日（土）さいたまスーパーアリーナで開催されるFEG『DREAM.14』で大塚隆史（AACC）と対戦する。

　宮田はイアン・シャファーのチームでトレーナーを務めていたショーントレーナーのミット打ちを3分2Rで披露。かなり変則的な緩急をつけたMMA（総合格闘技）ボクシングで、ショーントレーナーの複雑なコンビネーションの指示通り宮田はこなしてみせた。

「普通のスタイルとは違うので、3年やってきて最近やっと慣れました」と宮田。「普通のボクシングとは違うので相手が面食らう。意外とパンチも当てられるし。キックよりパンチの方が多いですけれど、今はやっと打撃に自信が持てました。5年間で遠回りしたかもしれないが、満遍なくやってきたので試合では出せていないですけれど寝技も打撃も上の方へ行っていると思う。最初から出ている舞台が大きかったので、相手のレベルが高くて寝技が出せなかったけれど、自信がついてきましたね。舞台に見合った力がようやく付いてきました」と、自身の完成度に満足そう。

　特に打撃の自信は深めているようで、「（ミット打ちで見せた飛びヒザ蹴りは）練習では前からやっていたんですよ。これから徐々に試合でも出していきたい。練習ではキックボクサーとやってもけっこうやれるし、倒したりもしている。今は自信をもって試合に出られますね」という。

　今回は同じレスリングベースということで、“同じキャラはDREAMに2人いらない”とのテーマで査定試合の意味合いがある。そのことについて宮田は「僕は同じタイプだと思っていませんが、両方ともレスリングが出来るっていうことからですかね。僕はパウンドより寝技で攻めるタイプですし、レスリングで言えばレベルがだいぶ違う。MMAでのレスリングは分からないけれど、純粋なレスリングならだいぶ差があると思う」と言い放った。

　大塚がパウンドを得意にしていることについても、「多分、僕は下にならないと思う。なったらなったで寝技も出来るし」と問題なし。警戒しているのは「スタミナがあるのでそこですね」くらいだという。「本当はやるんだったらDEEPでやりたい相手だった。ベルトも持っているしね」と大塚が保持しているDEEPフェザー級王座も欲しいようだった。「タイトルはもちろん狙いたいし、なるべくそこへ近づけるように上位陣に入りたい。自分の中ではDREAMで一番強いと思っているけれど、周りが認めていないだけ。大塚と自分はDREAMの中でもトップだと思う」。

　レスリングでは後輩になる大塚が「宮田」と呼び捨てにしていることについては、「呼び捨てにしてない人はいないでしょう。そういう人だと分かっているから別に……」と一笑に付し、宮田はフィジカルが強いと言われているからそこで圧倒したいと発言していることには「さすがにフィジカルでは……レスリング時代から63kgで力負けしたことはないし、スタミナ面は分からないけれど1、2Rは圧倒できると思う。僕は23〜24歳の時にオリンピックに出たけれど、今の方がスタミナはあるし、年齢は関係ない」と“絶対に負けない”と言わんばかり。

　試合に関しては「相手が誰であっても今のDREAMは1回負けると次に出るのが大変なので、負けられない。いろんな技を見せたいというのはありますが、結果は最低条件。絶対に落とせない。出来れば判定じゃなくKOか一本で決めにいきたい」と、何が何でも勝ちに行くつもりだ。

　ケージ（金網）ファイトはデビュー戦（2004年11月20日、ハワイでホイラー・グレイシーと対戦し、三角絞めで一本負け）以来となるが、「デビュー戦は格闘技を何も知らないまま出たので参考にはならない。特別な練習はしていませんが、ジムがそんなに広くはないのでどうしても壁に当たる。それで最低限のことはやっています。DREAMのケージは広いと聞きましたが、大阪は見てないので分かりません。見た目は格闘技っぽくてカッコいいかな（笑）。ケージはレスラーの方が有利だと言いますが、リングでもテイクダウンするのは全然苦労しない。小指の先でも引っかかればテイクダウンは出来るのでそんなに気にはしていないですね。ケージを利用することは考えていません」と、ケージもリングも関係ないという。

　今大会には、かつて飛びヒザ蹴りでアゴを折られ、わずか4秒でKO負けという屈辱を味わわされた山本“KID”徳郁も出場する。特別な想いはないのか。

「（KIDとは）組まれればやりますけれど、自分は63kgが限界ですよ。1回向こうが勝っているし、僕とはあまりやりたくないんじゃないかな。やるなら自分がもっと上の段階にいって、向こうに僕とやりたいと言ってもらいたいですね」

　終始、自信に満ち溢れた発言を繰り返した宮田。全日本レスリング選手権優勝3回、シドニーオリンピック日本代表の才能が、ついにケージの中で開花するのか？

FEG
「DREAM.14」
2010年5月29日（土）さいたまスーパーアリーナ
開場15：00　開始16：00（予定）

＜決定対戦カード＞

▼DREAMウェルター級ワンマッチ
桜井“マッハ”速人（マッハ道場）
VS
ニック・ディアス（アメリカ/シーザー・グレイシー柔術/ストライクフォース ウェルター級王者）

▼DREAMミドル級ワンマッチ（契約体重88kg）
桜庭和志（Laughter7）
VS
ハレック・グレイシー（グレイシー柔術）

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
ヨアキム・ハンセン（ノルウェー/初代DREAMライト級王者）
VS
高谷裕之（高谷軍団/DREAMフェザー級グランプリ2009準優勝）

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
山本“KID”徳郁（KRAZY BEE）
VS
キコ・ロペス（アメリカ/チームクエスト）

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
所　英男（チームZST）
VS
西浦“ウィッキー”聡生（STGY）

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
宮田和幸（Brave）
VS
大塚隆史（AACC/第3代DEEPフェザー級王者）

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗（パンクラス稲垣組）
VS
大沢ケンジ（和術慧舟會A-3）

＜チケット料金＞
VIP席（専用入場ゲート、グッズ付き）100,000円
RRS席22,000円　スタンドS席10,000円　スタンドA席5,000円

＜チケット販売所＞
DREAMwebサイト＝http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯サイト＝iモード、Yahoo!ケータイ、EZweb
TBSオンラインチケット＝http://www.tbs.co.jp/k-1/
イープラス＝http://eplus.jp/battle/（パソコン＆携帯）
チケットぴあ＝TEL：0570-02-9999＜Pコード=594-790＞
ローソンチケット＝TEL：0570-084-003＜Lコード=36544＞
CNプレイガイド＝TEL：0570-08-9999
レッスル池袋店＝TEL：03-3989-0056
書泉ブックマート＝TEL:03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技＝TEL：03-3265-4646
チケット＆トラベルT-1＝TEL：03-5275-2778
後楽園ホール＝TEL：03-5800-9999
公武堂＝TEL：052-241-2511
バトルロイヤル＝TEL：03-3556-3223
新日本プロモーション＝http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム＝http://ringside.jp/

＜お問い合わせ＞
DREAM事務局＝TEL：03-5775-5065