5月27日(木)千葉・成田空港にて、4月に現役を引退した吉田秀彦とその引退試合の相手を務めた中村和裕(共に吉田道場)が渡米前の囲み取材を行った。
渡米目的はアメリカ・カリフォルニア州のサンノゼ州立大学にて、同大学の教材として使う映像撮影のため。柔道の技とMMA(総合格闘技)で使える柔道の技を撮影するという。その後はアメリカの柔道関係者と親睦を深める予定だ。今回の渡米もアメリカの柔道関係者からの依頼があって実現した。
引退後は日本柔道の復活と世界における柔道普及に尽力したいと語っていた吉田。今後も海外視察が増えるのかとの質問には、「今年は日本で世界選手権があるので、それが終わってから行こうと思っています。まずは日本にいないと話にならないから」と、まずは国内で活動していくという。
撮影の内容などは「行ってみないと分からない」と言う吉田。4月に女子大生と電撃入籍した石井慧のことを聞かれると「ビックリ仰天した。お相手は19歳でしょ? 大丈夫?」と心配する。電話番号を知らないためお祝いの連絡はしていないという。さらに、24日に亡くなったプロレスラーのラッシャー木村さんのことを聞かれ、「ああいう人が亡くなると、自分も身体に気をつけないとダメだな、と思います」と答えた。
吉田は2日間のみ滞在して帰国するが、中村はそのままアメリカに残り、ラスベガスにあるランディ・クートゥアーのジムで練習を積む。6月22日に帰国予定で、それまでの間にはヴァンダレイ・シウバのジムなど他のジムにも「行ければ行ってみたい」と意欲を見せる。
「UFCを最近見ていると、ボクシングとレスリングだけでなく、フィジカルでも作りこんでいる。ソクジュとやる前にもシウバからフィジカルが大事だと言われたので、シウバのところへ行ってやってみたいと思っています」また、「ケビン・ランデルマンに会いたい。あんなに荒々しいファイトをしていた人が、大人しくなった心境を知りたい」という。
練習は「7月か8月に試合をするため」であり、どの大会に出るかは国内外を含めて調整中。「どの大会か、想像してくださいと思わせぶりに語る中村は、アメリカでも試合をするのかとの質問にも「それも含めて頑張ってきます」とした。
★4・25「吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜」の試合結果はこちら
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