▲アライケンジと対戦する鹿又、川村亮と対戦する桜木(写真左より)
11月30日(火)東京・御茶ノ水にある興義館にて桜木裕司(掣圏会館)、鹿又智成(パラエストラ八王子)が公開練習を行った。
2人は12月5日(日)東京・ディファ有明で行われる『PANCRASE 2010 PASSION TOUR』に出場し、桜木はライトヘビー級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチで王者・川村亮(パンクラスism)と、鹿又はアライケンジ(パンクラスism)と対戦する。
2人は公開練習としてオープンフィンガーグローブ着用で総合形式のスパーリングを2分2R披露。最初のラウンドではそれぞれ違うパートナーとスパーリングをした桜木と鹿又だったが、次のラウンドでは桜木VS鹿又というスパーリングが実現する。
鹿又が果敢にパンチからタックルを仕掛けグラウンドに持ち込むと、桜木もガードポジションから足を利かせて鹿又をコントロール。桜木がガードポジションからアームバー、鹿又がサイドポジションから肩固めを極め、スパーリングは終わった。公開練習後、2人は囲み取材に応じ、まずは現在のコンディションについてコメント。
「バッチリです。見ての通り、バッチリ息も切れました(笑)。でもこれは予定通りです。あとは試合で思い切りやるだけなので、今の段階で疲れているのは想定していることです。前回の試合から期間が短くて、あまり減量もなく体重をキープ出来ています。減量は楽ではないですけど、アライ選手のことだけ考えてめちゃくちゃ追い込めました」(鹿又)
「自分は今回は減量があります。前回は通常体重が90kgくらいだったのですが、今は98kgくらいあります。リアルジャパンプロレスの営業活動が続いて、食べさせられることが多くて体重が増えてしまい、1日で6kgくらい体重が増減することがあるんですよ(笑)。体重が増えている時は体も重いのですが、先生(=佐山サトル)に負けないように痩せます!
実は9月の大会から藤井(陸平)選手と同じトレーナーさんに体を見てもらっていて、2人ともいい結果を出せました。強力な助っ人が現れたので、体のコンディションはいいです。今回は藤井選手と一緒にベルトを取りたいですね」(桜木)
2人は週2回・興義館で一緒にトレーニングする仲で、桜木は鹿又の仕上がり具合を「鹿又君は連戦で、いい意味で力が入っていなくて落ち着いているんじゃないかなと思います」と話し、鹿又も「桜木さんは歴戦の勇者で、どんな試合でも動じない選手。今回はタイトルマッチですけど、普段と変わらずで、その凄みを感じました」と桜木の調整が順調に進んでいることを明かした。
桜木と川村のタイトルマッチは今大会のメインイベントで組まれた。桜木は9月のディファ有明大会で川村にKO勝利しており、川村の持つタイトルに桜木が挑戦する形ではあるが、桜木が川村のリベンジを受ける試合でもある。
桜木は川村との再戦に挑む心境を「前回は僕の方から頼んで、川村君との試合を組んでもらいました。だから借りた分の借りをお返しするというつもりでいます。川村君とだったら何回もやりたいという気持ちがあるんで。(前回の試合の感想は)川村君はハートが強くて、打撃にひるむことなくガンガン来ました。しかも川村君は社長になって人間的にも大きくなったと思います。社会人として僕は負けていると思うので、その借りを返したいと思います。ベルトは後づけでついてくるものです」と話す。
川村のどこに一番気をつけているのかという質問には「人間的に成長したところ。社長としてパンクラスを背負っている意気込みを感じるし、前回以上に厳しい試合になると思う」と即答した桜木。では桜木は何を背負って川村と戦うのか?
桜木は「それは難しい質問ですね…でも僕は常に後ろにあるもの(※壁にかかっていたタイガーマスクの覆面を指差して)を背負っているので、何も言うことはありません。一個人としては川村君に負けているかもしれませんが、看板を背負っているという気持ちは別です。僕は後ろにあるものを常に背負って戦っていますし、そこでは負けないと思います」と、佐山サトルの弟子としてパンクラスを背負う川村と戦いたいと熱く語った。
そしてアライの引退試合の相手に選ばれた鹿又は「アライ選手の引退試合の相手として選ばれて光栄です。僕はアライ選手がどういう人間かは知りませんが、アライ選手と2度リングで戦った中で僕が引退試合の相手として選ばれて、僕のハートに突き刺さるものがあったので、この試合を受けました。そういう想いは中途半端なものではありません」とこの試合を受けた理由を説明。
「この試合は勝敗よりもアライケンジという選手を成仏させなければ僕の負けです。僕がアライ選手のパンクラスや格闘技に対する未練を断たないと。この試合に勝ってベルトどうこうは考えてなくて、それを考えるならこの試合を受けるメリットはない。
今回のテーマはアライケンジを成仏させる。それだけです。僕の意見ですが、最近のアライ選手は自分を出し切れていない感じがするんですよ。もうファイターとして次のことを考えなくてもいいわけで、本人もそのつもりでしょうけど、全てを出し切って欲しい。僕はその全てを受け止めてやりたい」とアライの最後の相手を務める人間としての責任を口にした。最後に両選手は互いにエールを交換し、改めて試合への意気込みを語った。
「桜木さんには絶対にベルトを取って欲しいと思います。自分がセコい試合をして、気持ちで次につなげないと士気が下がる。勝敗ではなく士気を上げて桜木さんにつなげます」(鹿又)
「鹿又君と一緒の大会に出られること、同じ空間に仲間としていることがうれしいです。勝ち負けよりもその空間を楽しんで、自分を出し切ればいい結果が出ると思います。川村君にはまた拳で語り合えるのを楽しみにしていると伝えたいです」(桜木)
パンクラス
「PANCRASE 2010 PASSION TOUR」
2010年12月5日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30
※パンクラスゲートは15:00〜
<全対戦カード>
▽本戦第二部
▼メインイベント(第9試合) ライトヘビー級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
川村 亮(パンクラスism/王者)
VS
桜木裕司(掣圏会館/挑戦者・同級1位)
▼セミファイナル(第8試合) ミドル級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
近藤有己(パンクラスism/王者)
VS
藤井陸平(和術慧舟會RJW/挑戦者・同級5位)
▼第7試合 フライ級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
清水清隆(SKアブソリュート/王者)
VS
砂辺光久(TEAM reversaL/同級1位/挑戦者)
▼第6試合 フェザー級 5分3R
鹿又智成(パラエストラ八王子/同級1位)
VS
アライケンジ(パンクラスism/フェザー級2位)
▼第5試合 ウェルター級 2010鳥生三番勝負第三弾 5分3R
KEI山宮(GRABAKA/同級1位)
VS
鳥生将大(パンクラスism/同級7位)
▼第4試合 ライト級 5分2R
大石幸史(パンクラスism/同級1位)
VS
永田克彦(新日本プロレス NEW JAPAN FACTORY)※初参戦
▼第3試合 アテナルール 52kg契約 5分2R
WINDY智美(パンクラスism)
VS
ベティコ(和術慧舟會 RJW) ※初参戦、内藤晶子から改名
▼第2試合 ウェルター級 5分2R
梁 正基(STAND/同級6位)
VS
渡辺大介(パンクラスism)
▼第1試合 ウェルター級 5分3R
佐藤豪則(Laughter7/同級2位)
VS
鈴木槙吾(ALLIANCE/同級4位)
▽本戦第一部
▼第7試合 ライトヘビー級 5分2R
福田雄平(HIDE’S KICK)
VS
増田裕介(AACC)※本戦初出場
▼第6試合 ウェルター級 5分2R
草・MAX(TEAM TACKLER)
VS
西坂タツヒコ(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)※初参戦
▼第5試合 ライト級 5分2R
高橋克典(GRABAKAジム/2010年NBTライト級準優勝)
VS
徳留一樹(パラエストラ八王子)
▼第4試合 ライト級 5分2R
太田純一(GOKITA)
VS
小野明洋(チームタイゴン)
▼第3試合 ライト級 5分2R
冨樫良介(ALLIANCE)
VS
竹川光一郎(和術慧舟會トイカツ道場)※本戦初出場
▼第2試合 フェザー級 5分2R
川那子祐輔(秋本道場jungle junction)
VS
斎藤正臣(高田道場)
▼第1試合 フェザー級 5分2R
伊藤尚司(CORE)
VS
中村謙作(吉田道場)
▼パンクラスゲート第4試合 ライト級プロ昇格トーナメント決勝戦(70.3kg以下) 5分1R延長3分
JON SHORES(ロデオスタイル)
VS
佐々木 渉(Laughter7)
▼パンクラスゲート第3試合 フェザー級プロ昇格トーナメント決勝(65.8kg以下) 5分1R延長3分
青山祐大(ALLIANCE)
VS
藤井伸樹(Laughter7)
▼パンクラスゲート第2試合 バンタム級プロ昇格トーナメント決勝戦(61.2kg以下) 5分1R延長3分
林 紘之(和術慧舟會H・T・W)
VS
窪田泰斗(KIBAマーシャルアーツクラブ)
▼パンクラスゲート第1試合 フライ級(56.7kg以下) 5分2R
島袋 力(CORE)
VS
木内崇雅(和術慧舟會駿河道場)
<チケット料金>
SS席10,000円(残少) A席8,000円 B席6,000円 C席5,000円(残少)
※当日券は一律500円増し。
<チケット販売所>
パンクラスストア=http://www.pancrase-store.com
パンクラス=TEL:03-5628-1984
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594−040)
ローソンチケット=TEL:0570−000−777(Lコード:33255)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL:03−3294−0011
レッスル池袋=TEL:03−3989−0056
ビデオショップチャンピオン=TEL:03−3221−6237
フィットネスショップ水道橋=TEL:03−3265−4646
チケット&トラベルT−1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館=TEL:03−3512−2080
バトルロイヤル=TEL:03−3556−3223
<お問い合わせ>
パンクラス=TEL:03-5628-1984
●パンクラス2010年度興行日程
12月19日(日)大阪・アゼリア大正の詳細はこちら
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