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【アウトサイダー】最強のワルは元暴走族の総長“格闘彫師”吉永啓之輔に決定!(2)

2009/12/13



▼第20試合 体重Limit 125kg
“天下一武闘会のラスボス”
○出田源貴
TKO 2R1分23秒 ※2ノックダウン
“群馬の超弩級不沈艦”
●大和

 22歳にして183cm、125kg。アウトサイダー史上最重量を誇る大和が「普通の喧嘩には飽きた」とアウトサイダー初参戦。レスリング歴7年を持つ。迎え撃つは第7戦で現役教師・落合に攻略された出田。今回が復帰戦となる。

 1R、出田がワンツー、サウスポーの大和が組んで来るとヒザ蹴り。左へ回り込む出田に大和が突進を仕掛け、胴タックルから倒しに行くが出田はロープを背に防ぐ。出田はロー、大和のパンチを頭を動かしてかわし、パンチを返す。

 大和が入ってくるとヒザを合わせ、器用なところを見せ付けた。

 2R、タックルに行く大和、ヒザを合わせる出田。コーナーに詰まった出田がパンチとヒザを当てていくが、大和の右フックもヒット! 両者足を止めての打ち合いとなり、ここで出田の右フックが入ってダウンに! 逆転を狙ってパンチを振り回す大和に、出田も足を止めての打ち合い。右フックがヒットすると、大和は力尽きるように倒れた。

「前回の負けもありますし、今回も25Kgくらい差があるのでキツイですね。でも、自分の復活にはちょうどよかったです」と、出田は復活を宣言した。




▼第19試合 体重Limit 84kg
“最強リングスを知る男アウトサイダー現役グラウンドバウンサー見参”
○森 素道
TKO 1R2分44秒 ※レフェリーストップ
“DIV TRIVALからの刺客”
●能仁

 第7戦で初勝利をKOで飾った能仁は「第2の人生を歩むための最後の試合」と胸に秘めての参戦。森は第6回アマチュアリングス−80kg級優勝、リングスのバトルジェネシス出場という経歴を持つ格闘家で、アウトサイダー現役グラウンドバウンサー(場内警備員)でもある。見ている内に「俺にもやらせろ!」と出場を決意したという。

 1R、左右に動く能仁に森がワンツーから胴タックル。押し倒したのは能仁。しかし、森は起き上がるとタックルをやり直して上になる。これはブレイク。

 スタンドに戻ると森がフックのフェイントからタックル、能仁はロープを背にテイクダウンを防いだが、森は揺さぶりをかけてテイクダウンに成功する。

 コツコツと殴り、マウントを奪う森。腰に抱きつく能仁を引き剥がし、森がパンチのラッシュ! 一方的に殴られたためレフェリーが試合をストップし、森が再び前田代表の前で勝利を挙げた。

「能仁選手は今日引退試合みたいでお疲れ様でした。自分は今日がアウトサイダーデビュー戦なので、これからよろしくお願いします」と、能仁にはなむけの言葉を送ると共に自分をアピールした。




▼第18試合 体重Limit 60kg
“愛知SMクラブジムGウィルス”
○G
判定3−0
“忠義”
●戸塚俊介

 ジム「SMクラブ」を自力で用意して師匠なし、先生なしで独自のスパーを行ってきたというG。対する戸塚は格闘技歴はほぼなしという23歳。

 1R、構えることもなく普通に歩く戸塚。そこへGがパンチを見舞う。パンチを繰り出す戸塚はスウェーで返しのパンチを避けようとするが、連打の何発かをもらう。Gはタックル、戸塚がフロントチョークの体勢に。これはGが脱出する。

 Gが左右フックでラッシュを仕掛けると、ノーガードの戸塚はもらってしまい後退。スタンディグダウンを奪われる。Gが追撃をかけると戸塚は抱きつき、追撃を逃れた。

 2R、左右のフックを放って前に出るGに戸塚は組んでのヒザ蹴り。ようやく構えた戸塚がパンチで前に出ると、Gの左フックがクリーンヒット。下がる戸塚。一気に飛び込むGが左フックでダウンを奪う。

 思い切った左フックを繰り出していくG、戸塚も右アッパー。組み付いたGを突き放す。Gがパンチでラッシュをかけると、戸塚は組んで転がるようにグラウンドへ。上になったのはG。再びフロントチョークを仕掛けたがこれも極まらず、判定3-0でGが勝利を収めた。

「お疲れ様です。勝ちました。判定だけどめでたい。実は……おかあさん死んじゃったけど、メダルを持って帰ります」と、Gは声を詰まらせながら語った。




▼第17試合 体重Limit 65kg
“リアル刃牙”
△渋谷莉孔
ドロー
“ヨコハマ・メタルシティ陵辱のバッドチューニング”
△土橋政春

 土橋はなんとTバック&Tフロントで登場、さすがにそのまま試合するのはまずく、リング上でコンバットショーツを履いた。走って花道に現れた渋谷は何事かを叫び続けながら、超ハイテンションでリングイン。カメラ目線でニコリと笑う。今回はお互いの名指しにより試合が実現した。

 1R、両手をダラリと下げる渋谷はローとパンチ、土橋もフックで応戦する。左ローを連発する渋谷は土橋がパンチを打って来るとパンチで迎え撃ち、左右のフック。左ローが何度も決まる。

 ガードを全く上げず、ダラリと下げたままの渋谷、左ローで土橋のパンチを誘うが、土橋も乗ってはこない。土橋のタックルはしっかりと切る渋谷。

 2R、左ローを連打し、土橋がパンチを打って来るとカウンターを狙う渋谷。渋谷の左ローから右フック、土橋はバックブローを繰り出すが空振り。初めてパンチで前に出た渋谷に土橋がタックル! テイクダウンするが、渋谷はフロントチョークの体勢に。そのままの体勢で立ち上がると、土橋が押し倒して上になり、すぐにバックへ。

 スリーパーを狙う土橋に対し、亀になって防戦する渋谷。土橋は背中にヒジを見舞い、渋谷が起き上がろうとしたところでゴング。両者は肩を抱き合って健闘を称えあった。

 判定は1-0でドロー。健闘した両者には前田代表より敢闘賞が贈られた。珍しくマイクを持った渋谷だったが、「まかせま〜す」とすぐに土橋へマイクを渡し、土橋は大きなゲップ。よく分からないやりとりで両者は同時にリングを降りていった。




▼第16試合 体重Limit 63kg
“薩摩極悪暴走族 寿護割第十二代総長”
○草野勇公
TKO 2R2分59秒 ※2ノックダウン
“千葉の不良掃除屋”
●松元仁志

 鹿児島の暴走族の第十二代総長・草野はアウトサイダーのDVDを見て出場を決意。地元ではラッパーとして活躍する異色の音楽ファイターである。対する松元はアウトサイダーの観客席にいたが、病気の父を元気付けるべくリングに上がるという。

 1R、草野はパンチの打ち合いを仕掛けていき、秋元も打ち合う。草野の左フックでグラつく秋元に、草野は猛然とラッシュを仕掛けていく。

 秋元も負けじと打ち返し、両者はロープ際で打ち合い、草野がテイクダウンで上になる。

 バックを奪う草野は首を絞めるがこれは極まらずブレイクに。再び足を止めて殴り合う両者。

 2R。やはりパンチを打ち合うと、草野が組んでヘッドロックからねじ伏せるようにしてテイクダウン。アームロックを狙った草野だが、これもブレイクに。

 草野の右ストレートがヒットし、続く連打で防戦一方となってしまった秋元。スタンディングダウンを宣告される。グラウンドになるとフロントチョークの体勢になる草野だが、これもブレイク。両者スタンドに戻り、秋元が飛び蹴りを仕掛けたところで草野がパンチで迎え撃つ! 倒れた秋元には明らかなダメージがあり、草野のTKO勝ちとなった。

 草野は「ヤンチャな気持ちを忘れずに、また挑戦しに上がって来たいと思います」と、アウトサイダー再挑戦を誓った。




▼第15試合 体重Limit 72kg
“北九州ストリートの元帥”
○曽根修平
TKO 2R1分37秒 ※2ノックダウン
“横濱地獄族第二十四代総長”
●統好

 少年院2回の経歴を持ち、神奈川県警が徹底マーク、横浜を恐怖に陥れた地獄族の第二十四代総長・統好(むねたか)がついにアウトサイダー初参戦。「横浜は黒石じゃなくて俺でしょ?」と不敵なコメントも残している。曽根は虎視眈々と出場の機会を狙っていた、九州天下一のファイター。

 1R、サウスポーの統好とジャブの突き合いをする曽根。統好がタックルに来ると受け止めてパンチ、ヒザ。積極的に打撃で攻めていく統好。曽根は組むと統好は大きく投げてテイクダウン。

 これはブレイクになった。ワンツーからパンチの連打に行く統好、それに合わせて曽根がタックルでテイクダウンしたところでゴングが鳴った。

 2R、曽根が左右フックからロー、パンチをヒットさせて行く。統好が打ち返してくると組み付いてテイクダウン。

 腕を取りに来た統好を殴って立ち上がる。ワンツーからパンチで攻めて行く曽根の右ストレートがクリーンヒットし、統好はスタンディグダウンをとられる。

 さらにパンチで前に出る曽根は強烈な右ストレートで統好をダウンさせ、TKO勝ちを飾った。

「初参戦で勝てて嬉しかったです。ありがとうございます。また練習していい試合をしますのでアウッ、アウッ……またリングに上げてください」と、曽根は嬉しさで舞い上がってしまったのかアウトサイダーの名前が言えず噛みまくってしまった。




▼第14試合 体重Limit 62kg
“理由なき反抗 名門三郷高校の蒼い稲妻”
○島根 豊
一本 1R46秒 ※フロントネックロック
“駿河の拳龍”
●増田良平

 第2戦で秒殺KOデビューを果たした増田と、18歳の現役高校生・島根が対戦。島根はなんと『K-1甲子園』予選で3回戦に進出したこともあるという。

 1R、両者同時に飛び込んでのフックの応酬から、島根がフロントチョークの体勢になってのヒザ蹴り。増田は持ち上げて投げ捨て、上になったが、島根が起き上がりながらの締め。これがフロントネックロックになり、島根が快勝した。

「嬉しいです。フェザー級トーナメント開いて欲しいです」と、島根は前田代表に要望した。




▼第13試合 体重Limit 62kg
“ヤンキー聖地 木更津ブラジリアン”
○池田博視
判定3−0
“佐野哲也同門アウトロースナイパー”
●青木朋哉

 ブラジリアン柔術青帯を持つ池田は、年齢リミットいっぱいの35歳で出場を決意。対する青木は佐野哲也との同門である19歳。年の差対決となった。

 1R、サウスポーの池田が組み付いていくと、青木はコーナーに詰まる。まずは池田がテイクダウンしたが、青木は立ち上がってパンチの打ち合いに。ここで池田がテイクダウンを奪う。離れても再びタックルに行く池田がテイクダウンしたが、ブレイクに。スタンドに戻るとすぐ池田がテイクダウン、そのままマウントを奪いバックへ回る。

 スリーパーの体勢を作った池田だが、ラウンド終了。

 2R、青木のローに合わせてタックルに入った池田が組み付く。コーナーへ押し込み、ヒザを見舞ったが青木が上になって倒れる。すかさずパンチを落としていく青木。池田は足を取りに行く。パンチで防ごうとした青木だが、池田は足首固めの体勢に。これはブレイク。

 ハイキックを繰り出して前に出る青木、池田のタックルは切る。引き込んた池田にパウンドを連打していく青木。そこで試合終了のゴングが鳴った。

 判定は3-0で池田の勝利に。

「今日は極めるつもりだったんですが、青木選手が強くて極められなかったです。もう少しだなって感じがします。アウトサイダー最高! アンダーグラウンド最高! ヴォルク・ハン最高!」と楽しそうに絶叫した。





▼第12試合 体重Limit 67kg
“陸の王者からの刺客 若き血 慶応義塾最強ボーイ”
○鯉沼衆斉
TKO 1R1分55秒 ※2ノックダウン
“日本海福井 最強格オタ”
●北中秀一

「自分は引きこもり気味の単なる格闘オタク」と自嘲気味に語る北中は、自己トレーニング歴5年というバックボーン。その異色選手と戦うのは、現役慶応ボーイで英検準1級&TOEIC700点の鯉沼。北中30歳、鯉沼19歳の対戦である。

 1R、猛然と殴りかかる北中、これは空振りに終わったが、突っ込んできた鯉沼から右ストレートのカウンターでダウンを奪う。立ち上がると鯉沼は猛然と殴りかかり、下がる北中がタックル。

 これを突き放して殴り続ける鯉沼、北中が組むとヒザ蹴りを見舞うが、今度は北中が立った状態でスピニングチョークの体勢に。

 これは解かれ、殴り続ける鯉沼が右フックでダウンを奪い返す。再開後、勢いのある鯉沼がワンツー! 北中が倒れ、逆転のTKO勝ちとなった。

「嬉しいです。ありがとうございました。(いい試合だったぞとの声が飛び)ありがとうございます! シュアーッ!」と鯉沼は笑顔で勝利の雄叫びを挙げた。




▼第11試合 65-70kgトーナメントマッチ準決勝 3分2R(1ダウン)
“北関東最強暴走族 魔璃闇薔薇元総長 格闘彫師 ”
○吉永啓之輔
KO 1R37秒
“川口連合第十代総長”
●武井勇輝
※吉永が決勝戦へ進出。

 吉永と武井による全身タトゥー対決。両者には大量の紙テープが飛ぶ。トーナメント準決勝は暴走族の元総長同士の対戦となった。

 1R、フットワークを使って左右に動く武井は、顔を突き出して挑発する。しばらくその展開が続いたが、吉永のワンツーでロープへ詰まった武井に吉永が左の飛びヒザ蹴り! これが見事に決まり、武井は完全に失神KO。

「みなさん、ご来場ありがとうございます。今日は仲良くてやりづらかったんですけれど、試合だったのでやりました。一番を目指して頑張ります」と、吉永は優勝宣言。


 

★第21試合から第24試合まではこちら
★第10試合から第1試合まではこちら

 

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