▼第10試合 65-70kgトーナメントマッチ準決勝 3分2R(1ダウン)
“第4回大会MVP リアル神代ユウ”
○佐野哲也
TKO 1R2分57秒 ※レフェリーストップ
“第8回大会MVP 天下一武闘会の大目付”
●野村剛史
※佐野が決勝戦へ進出。
トーナメント準決勝の先陣を切るのは佐野と野村の一戦。野村は第8回大会MVP、佐野は第4回大会MVPでMVP獲得者同士の戦いとなった。佐野には大量の紙テープと声援が送られる。
佐野は「子供の頃から喧嘩実戦ゼロ、からまれたことしかありません」と不良だらけのアウトサイダーでは異色中の異色の存在。アマチュアシュートボクシングでは3度の優勝を果たし、アウトサイダーでも4勝全勝を誇る。
対する野村はアウトサイダー7戦全勝、優勝候補の筆頭に挙げられている選手。全勝対決の結末は?
1R、離れた間合いから野村が胴タックルに入り、持ち上げてテイクダウン。佐野はハーフガードでしっかりと抱きついてディフェンスし、脇を潜ると上になる。すかさずパンチを打ち込んでいく佐野、野村も下から足を使って応戦する。佐野のパンチが単発で叩き込まれると、野村は下から三角絞めの体勢に! 佐野はパンチを叩き込んで脱出すると、鉄槌を猛然とラッシュ!
野村が防戦一方となったためレフェリーが試合をストップ! 大の字になる佐野。健闘した野村にも大きな拍手が送られた。
「三角絞めビックリしましたよ。でも、こんなんで引退なんてないですよね? もう1回やってもいいですよね? 次、12月のあの試合の続きをやりましょう、吉永さん!」と、佐野は野村に激励のメッセージを送ると共に、この後の試合に出る吉永へ宣戦布告した。
▼第9試合 体重Limit 64kg
“18歳こぶしの主張 静岡相良の番長”
○植田雄太
TKO 1R1分32秒 ※レフェリーストップ
“アウトサイダー指定校推薦 年中無休の反抗期 名門三郷高校の若獅子”
●城戸健太
城戸は17歳、植田は18歳という若きアウトサイダー対決。「ストリートで負けなし、リングの上でもオレが最強」と言う城戸に対し、植田はバレーボールの県選抜試験にあっさり合格してしまうほどの身体能力を持っているという。
1R、パンチから植田が組み付いてねじ伏せ、グラウンドへ。マウントを奪いに行く植田だが、ガードになった城戸が下からの腕十字を仕掛ける。
腕を引き抜いた植田は上からパンチを落とす。その一発が強烈に入り、レフェリーは試合をストップ。植田が勝ち名乗りを受けた。
植田は「どうも。アウトサイダーに出れたらそれだけで嬉しいです。とりあえずまた今度機会があれば出たいんで、前田日明さん、よろしくお願いします」と息も絶え絶えにマイクアピール。
▼第8試合 体重Limit 73kg
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
△堀 鉄平
ドロー
“アブダビストライカー”
△伊澤寿人
アウトサイダーに定期的参戦を果たしている現役弁護士の堀と、1年ぶりの出場となる伊澤の対戦。堀はブラジリアン柔術紫帯を持ち、伊澤はアブダビコンバットのビギナークラスでの入賞経験を持つ、グラップラー対決だ。
1R、伊澤がローキック、堀はタックルで突っ込んでいくが伊澤が切ってヒザ蹴り。すると堀は引き込むと潜りながらのスイープで上になる。パスガードを狙う堀は伊澤の両足を担ぎ上げ、サイドへパス。ラスト1分でマウントを奪う。そこからパウンドを落としていく堀。
しかし、腕十字に行こうとしたところで伊澤がスルリと脱出した。
2R、伊澤のパンチに合わせてタックルに入った堀がテイクダウン。伊澤もリバーサルで上になるが、立ち上がろうとしたところで堀にまたも組まれる。そのまま押し倒した伊澤が上になるもブレイクに。伊澤が右の蹴り、組み付いてきた堀を投げる! 立ち上がった堀はヒザ蹴りからタックルで何とかテイクダウンしようとしたが、伊澤はロープを背に完全に寝てしまうことはなかった。
判定は1-0で決着つかず、アウトサイダーでは久しぶりのドローとなり、健闘した両者には敢闘賞が贈られた。「疲れました。最年長だと思いますが、また練習して帰ってきます。あと1年半頑張ります。」と堀。「まさか判定まで行くとは思っていなかった。今度はハッキリ白黒つける」と伊澤は再戦をアピールした。
▼第7試合 体重Limit 80kg
“宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー”
○菱沼 郷
TKO 1R1分46秒 ※レフェリーストップ
“ザ・SHOGUN”
●バイソン・マモル
初参戦のマモルは別団体で佐野哲也との対戦経験もある28歳。総合格闘技歴2年。菱田はアウトサイダーで1勝を挙げている、栃木の柔道野郎の31歳。菱田は秋山成勲と同じ入場テーマ曲で青い道衣を着ての入場。
1R、鋭いジャブを放つマモルに菱沼はブロックを固めて前へ出て行き、ロープまで詰めるとテイクダウンに成功。すかさずパウンドを連打するが、マモルは立ち上がる。スタンドになるとマモルがパンチ、首相撲からのヒザ蹴りで一方的に攻める。
それでも菱沼はブロックを固めて組み付いていき、コーナーでテイクダウン。一気にパウンドを連打すると、ここでレフェリーが試合をストップした。
菱沼は「二言だけ言わせて下さい。栃木の皆さん、ありがとうございました。次、栃木の伊澤選手、吉永選手が出るので応援お願いします」と、同じ栃木勢にエールを送ると前回に続き「柔道最高!」とやはり秋山ネタでしめた。
▼第6試合 体重Limit 61kg
“北区の鬼山賊”
○小森信綱
判定3−0
“学生プロレス元王者ジ・ウィンナー”
●五十嵐充
長州力の『パワーホール』で入場し、チョップ合戦、アイアンクロー合戦のプロレスを見せた後は、リフトアップされてリングに投げ入れられた五十嵐。元・学生プロレス王者ならではの入場だった。小森は黒石との試合でアウトサイダー史上初のノーコンテストとなった選手で、今回が事実上の初陣となる。
1R、いきなりカニバサミで小森をグラウンドに引きずり込んだ五十嵐、バックを奪おうとしたが小森が上になり、五十嵐は下からの三角絞め。
コツコツ殴り続ける小森を、五十嵐は絞め続ける。これはブレイクに。
パンチの打ち合いから今度は小森がタックルでテイクダウン、サイドを奪って五十嵐の顔面に鉄槌だ。しかし、それ以上の動きはなく初回が終了した。
2R、パンチで前に出る五十嵐に小森がタックル、ガブって切った五十嵐は立ち上がるが、小森は離れず再びテイクダウンに成功する。なおも立ち上がろうとする五十嵐を寝かせてサイドを奪う小森。
しかし、五十嵐はまたも立ち上がり、小森がすぐに寝かせてサイドへ。ボディにヒザ蹴りの連打を突き刺す小森、ラスト10秒で五十嵐が立ち上がるが、小森は離れず反撃の機会を与えなかった。
判定2-0で小森の勝利。「自分、第四陣に出たんですが、その時にまさかのノーコンテストって結果になったんです。それから一生懸命練習してきて、判定ですけれど勝ててメッチャ嬉しいです」と、小森は勝利を喜んだ。
▼第5試合 体重Limit 70kg
“軍港エリア制圧 横須賀ウォーリアー”
○梅野 dai 権吾郎
判定3−0
“ハワイからの帰還アメリカンスクール・エンペラー”
●畑田“Bully”修
初参戦の畑田は日本生まれのハワイ育ち、アメリカンスクール仕込みのナチュラルギャングで、空手、ボクシングジム、総合格闘技、レスリングなど豊富な格闘技歴を持つ。梅野も今回が初参戦、暴力沙汰で退学経験があり、「路上ファイトは数え切れない」という。格闘技歴はアマチュア修斗とパンクラスゲートに出場経験がある。
1R、両者とも積極的にパンチを放っていくが、梅野のパンチの方が正確に相手を捉える。
しかし、畑田の左ストレートがヒットすると、梅野は組み付いてグラウンドに持ち込む。サイドを奪い、顔に鉄槌を落としていく梅野は、相手の片腕を膝で抑え込むマット・ヒューズポジションからの鉄槌連打! 畑田は両足で梅野の頭を挟んで耐える。
2R、組んでいく梅野がテイクダウン、またもサイドを奪うがブレイクに。ここで梅野の鼻から出血のためドクターチェックが入る。再開後、パンチを打ち合う二人。梅野がストレートに合わせてタックルに入りテイクダウン、クロスガードになる畑田にパンチを見舞っていく。
ブレイク後、畑田がパンチで行くと梅野はタックル、ヒザを一発見舞った畑田だがテイクダウンされ、梅野がニーオンザベリーからパンチを見舞っていったところで試合終了。判定3-0で試合を優勢に進めた梅野の手が挙げられた。
「しょっぱい試合してすいませんでした。古い選手で強い人がいると嬉しいです。僕ももっともっと強くなって強い選手とやりたいと思います」と謙虚なマイクアピールをした梅野だった。
▼第4試合 体重Limit 58kg
“歓楽街の仕分け人”
○須藤和哉
一本 1R1分24秒 ※チョークスリーパー
“実録警察24時 松戸の暴走スピードキング”
●高橋宏典
警察ドキュメント番組にも登場した高橋はリングインすると額をくっつけて須藤を挑発。須藤も睨みをきかせてガン付け勝負。場内は大いに盛り上がる。
1R、ゴングと同時にコーナーを飛び出し、飛び蹴りを見舞った高橋だったが、須藤が左右パンチの連打で迎え撃ってスタンディグダウンを奪う。再開後、再び飛び蹴りで飛び込んでいく高橋、須藤はバックを奪うとグラウンドに引きずり込んでスリーパーの体勢に。
絞め上げる須藤に場内の応援団からは「落とせ!」コールが沸き起こる。しばらくその体勢が続き、レフェリーが試合をストップ。須藤が快勝した。
須藤は「いやぁ、マジ嬉しいです。自分は格闘技なんかやったことなくて、全然素人なんですけど、夢を持っている人とか諦めないでチャレンジすれば夢はかなうと思うので。諦めないで下さい。社長! 明日からまた仕事頑張ります!」と、尾崎豊ばりのメッセージを送り、リングを去っていった。
▼第3試合 体重Limit 63kg
“和製ヴァンダレイ 鋼の喧嘩術師”
○友田隆志
KO 1R30秒
“アウトローのカリスマ撃破 頑固一徹 北海のローンウルフ”
●大谷匡弘
そのファイトスタイルから和製ヴァンダレイの異名を持ちアウトサイダー3勝目を目論む友田と、単身北海道から乗り込み第2戦では新宿アウトローのカリスマを撃破した大谷が激突。
1R、手を下げた独特の構え(伝統派空手っぽい)をとる大谷に坂田の右ローからの右フックが炸裂! いきなりダウンを奪う。友田が右ローから左右のフック、そして左フックで大谷は2度目のダウン。友田が圧勝を収めた。
「今回トーナメントは腕を怪我して出られなかったんですが、来年は出たいと思います」と、友田は来年のトーナメント参戦を宣言した。
▼第2試合 体重Limit 68kg
“天下無双の18歳 ノンストップ レオパルド”
○小澤彪人
TKO 1R2分57秒 ※セコンドのタオル投入
“過剰正当防衛執行部 闇金上がりのギャングスター”
●魔王超狼
高校生とは思えない根性と気合いを見せ付けた18歳の小澤がアウトサイダーに再登場。初参戦の魔王は幼少期を養護施設で育ち、学生時代は弱い人間に暴力を振るう毎日だったという。自らの人生を“暗黒”と振り返る魔王は、このリングで人生に輝きを取り戻すことが出来るだろうか?
1R、グルグルとリングを回り続ける魔王に場内から「え〜っ?」というブーイングと笑いが巻き起こる。ようやく止まると逆に「回れ!」との声。一気にパンチでラッシュをかける小澤、ヒザ蹴りをボディに入れると魔王はスタンディングダウンを奪われる。
再びリングを大きく回り始める魔王、追っていく小澤。ついには走ってリングを回り始める魔王に場内は大ウケ! この行為に前田代表がタオルを投げ込み、試合ストップを宣告。魔王は両手を広げて不服そうだったが、相手に背中を見せてしまったため仕方がないだろう。
「なんつーか、相手意味わかんない。なんで逃げるの? 殴り合い大好きなのに。KOしたかった」と、小澤も不完全燃焼のようだった。
▼第1試合 体重Limit 58kg
“ブログ大炎上男ザ・ダイコン”
○キング・ミダラ
判定3−0
“東京最強激戦区池袋 弐双龍の龍帝”
●SHIN
アウトサイダー連戦連勝だった沼津の一撃空手王・渡辺を絞め落としたミダラ。対するは喧嘩激戦区・池袋で鍛えあげたSHIN。渡辺に敗戦しているSHINはミダラの勝利にブチ切れ「大根のくせに俺に勝ったヤツに勝ちやがった。ふざけやがって!」と今回の対戦が実現したという。
1R、いきなり飛びヒザ蹴りに行くミダラ、これはかわされると飛び付いて引き込もうとする。SHINは抱き抱えたままコーナーへ運び、まずはテイクダウン。
SHINに鼻から出血が見られたためドクターチェックが入り、同じ体勢で再開後、ミダラがすぐにリバーサルで上になる。
パンチから三角絞めの体勢を作り、上からサブミッションを狙うミダラだが、SHINはセンタクバサミで応戦。ならばとミダラはマウントを奪ってのパンチ。バックを奪ったミダラだがそのままゴングを聞いた。
2R、パンチで前に出るSHINにミダラが首相撲からのヒザ蹴り。足を取ってテイクダウンに行こうとするSHIN、ミダラはバックにつこうとする。SHINが倒しに行くとミダラは下から腕を固めに行き、腕十字! 脱出してパンチを見舞うSHIN。
しかし、この際にSHINが踏み付け行為を行ったため試合はストップ、イエローカードが提示される。殴りかかるSHINにミダラがカウンターの右フック、首相撲からのヒザ蹴り連打! さらに右ストレート。組みに行き、顔面へヒザを蹴り上げるSHIN。ヘッドロックするSHINのバックをミダラが奪ったところで試合終了。判定3-0でミダラが勝利を得たが、ガックリとうなだれて下を向き、喜びはなかった。
「何も言うことはありません。どうもすいませんでした」ミダラは泣き声だった。
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