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【Dynamite!!】魔裟斗が引退試合で激勝! 石井慧は判定負け、対抗戦はDREAM勝利

2009/12/31



▼第13試合 雷電杯ヘビー級 5分3R
○吉田秀彦(吉田道場)
判定3−0
●石井 慧(アイダッシュ/北京五輪柔道100kg超級金メダリスト)

  遂に総合格闘家としてのデビュー戦を迎えた石井。対戦カード発表会見以降、公開練習や個別インタビュー、前日会見など、公式スケジュールをほぼ全て欠席。 文字通り、リングの上で総合格闘家・石井が披露されることになる。石井は刈り込みの入った短髪で登場、Tシャツ姿でリングに上がる。

 石井のデビュー戦の相手を務めることになった吉田は白い柔道衣を着てリングイン。試合前、この試合がSRCコミッションが認定した雷電杯であることが宣言された。

 1R、軽くジャブを突く石井。鋭いワンツーを見せると、吉田はインローを返す。石井はジャブを突いてワンツー、左フック。しかしそこに吉田の右フックがヒット! 距離を詰めた石井に吉田がアッパーを突き上げる。

 吉田はインロー、そしてジャブを突きながら右ストレート! これで石井がダウン! すぐに立ち上がる石井だったが、吉田はジャブから右アッパー! 右フック、右アッパー! 怒涛の連打で石井を攻め込む。

  さらに吉田は右ストレート! そしてヒザ蹴り! 右ストレートと右アッパー! 石井を一方的に打ち込んでいくが、石井は倒れない。何とか態勢を立て直した 石井は左フック。しかし吉田が右ストレート、そして左アッパーを当てる。石井は左ローを蹴るが、空振り。1Rは吉田ペースで試合が進んだ。

 2R、首相撲のような状態になると石井がクリンチアッパーとヒザ蹴り。吉田は石井を突き放す。左フックで前に出る石井。吉田はジャブで石井の前進を止める。

 石井は右ロー、右ストレートを打つが、クリーンヒットはない。逆に吉田は石井のジャブに対して左アッパーを突き上げる。石井は吉田をロープまで押し込み、片足タックルでテイクダウンを狙うが、吉田はロープに手をかけてそれを阻止する。

 距離が離れると、再び組み付く石井。しかし吉田はコーナーを背にしてテイクダウンを許さない。ブレイク後、石井はジャブを突いてそこから右ストレート! 石井のパンチも吉田の顔面を捕らえ始める。

 そして石井が左フックから右ストレート、吉田をロープに押し込んで、首相撲からヒザ蹴り。しかしこれがモロに吉田の下腹部に入り、吉田がうめき声を上げながら、その場にうずくまる。

 吉田はファールカップを外して、何とか立ち上がったものの、ロープにもたれかかったまま、試合をすぐに続けられるような状態ではない。吉田にはダメージ回復のためのインターバル、石井には減点1が与えられ、約10分間の中断の後、試合は再開された。

 再開後、吉田が左ハイキックを蹴るが、石井はそれをブロック。そのまま石井がグラウンドで上を取り、サイドポジションを奪ったところでラウンドが終わった。

  3R、すぐに組みつく両者、しかしここではどちらもテイクダウンを奪えない。左フックで前に出る石井。吉田はそれをブロックして左アッパー。石井は左フッ クから組み付いて、吉田をコーナーにまで押し込む。ここから石井はタックルや足技でテイクダウンを仕掛けるが、吉田は倒れない。

  ブレイク後、右フックから前に出る石井。吉田はジャブを突いて右ストレートを返す。石井は上体を低くして、パンチから吉田に組み付くが、そこから展開は生 まれずにブレイクとなる。左手を伸ばして右ストレートを打つ吉田。さらに右アッパーも突き上げるが、石井は右ストレートを合わせる。

  残り1分、パンチの攻防の中、吉田が片足タックル。石井はそれを潰して、こつこつと吉田の即頭部にパンチを打つが、ブレイクとなる。残り10秒、パンチで 打ち合う両者だったが、そこで勝敗はつかず。決着は判定に持ち込まれた。判定は減点の影響もあり3−0で吉田。総合格闘技の先輩として吉田が石井を下す結果となった。



▼第12試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.7 フェザー級 5分3R
○金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST/初代SRCフェザー級王者/SRC)
判定3−0
●山本“KID”徳郁(KRAZY BEE/DREAM)

 戦極(SRC)フェザー級王者・金原が対抗戦に登場! しかもそれを迎え撃つのはKID。試合前の煽りVTRで金原はKIDのことを過去の選手だと言い切り、さらに「KID選手がぶっ倒されるところを見たいでしょ?」と挑発的な言葉を続ける。これを伝え聞いたKIDは「弱い犬ほどよく吠える。負けないから」と吐き捨てた。

 SRCのベルトと共にリングに上がった金原。KIDは怒りに表情を震わせながら、危険な雰囲気をまとってリングに上がる。

 1R、いきなりパンチで突っ込んでいくKID! しかし金原もそこに右のヒザ蹴りを突き上げる! 上体を振りながらアウトローを蹴るKID。

 金原はそこに右ストレートを合わせる。左ストレートで金原を下がらせるKID。金原が右ストレートで前に出てくると、KIDも右フックを返す。そしてKIDのインローに合わせて金原が右ストレート! これでKIDが下がる! KIDのローがローブローとなり、試合が中断となる。再開後、金原がインロー。KIDもインローを返す。

 金原のテンカオにKIDが右フック。じりじりと前に出る金原は両足タックルに入るが、KIDの身体がロープの外に出てブレイクとなる。

 KIDは距離を取りながらワンツー、インローから右フック、右フックからアウトロー。しかし金原がタイミングのいいタックルでKIDからテイクダウンを奪う。金原はしっかりとKIDを寝かせてパンチを落とす。KIDも下から腕十字を狙うが極まらない。

 2R、ここもパンチで一気に距離を詰めるKID。金原もそこに右のヒザ蹴りを突き上げる。金原は飛び込んでくるKIDに右ストレート、そしてインロー。KIDは左右にステップしながらアウトロー。

 金原のタックルを切って、KIDがインサイドガードで上になる。金原は足で距離を取ってタックル、そのまま立ち上がる。

 そしてKIDのインローに金原が右ストレート! そしてタックルを狙おうとしたKIDに金原が体を沈めた右フック! これでKIDがダウン! 金原はヒザ蹴りで攻めるが、KIDもタックルで必死に立ち上がろうとする。そのKIDをマットに寝かせる金原。ハーフガードで上になった金原はブリッジで立とうとするKIDを抑え続ける。

 しがみつくKIDを金原はバスター。そして金原がパスガードに成功する。

 3R、KIDのアウトローに金原が右ストレート。KIDが飛び込むところに右ミドルを蹴る。KIDのインローに金原が右ストレート。KIDも金原の右ストレートに必殺の右フック! しかし金原の顔面には届かない。金原が飛びヒザ蹴りを出せばKIDは右フック。金原がワンツー、下がりながら前蹴りを出す。

 そこにKIDが右フックを打つが、金原はスウェーでそれをかわす。金原のジャブにKIDは右フック、そして返しの左フック! 金原もKIDを下がらせてインローを蹴る。

 そして試合残り時間1分でKIDがワンツー! これで金原がダウン! 一気に襲い掛かるKIDだが、金原はすぐにタックルでKIDに組み付いて立ち上がる。

 KIDはそれを切ってヒザ蹴りを打つが、金原はそれをキャッチしてテイクダウンを奪う。ここでKIDの体がロープの外に出たためブレイクとなる。

 再開後、KIDのインローに金原が右ストレートから左フック! さらに前蹴りからパンチをまとめたところで、試合終了となった。

 判定は3−0で金原! 判定が告げられるとKIDは金原の肩を抱き、健闘を称えるものの、リング上で腕立て伏せのパフォーマンス。一方、金原はSRC(戦極)のベルトを肩にかけ、誇らしげにベルトをファンにアピールした。




▼第11試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.6 ライト級 5分3R
○川尻達也(T-BLOOD/DREAM)
判定3−0
●横田一則(GRABAKA/SRC)

 当初は大みそかに青木真也とのDREAMライト級タイトルマッチが濃厚とされていた川尻。しかしDREAM×SRCの対抗戦により、このカードが消滅する形となった。

 その怒りをぶつけるように試合前には横田との2ショット撮影には一切応じなかった川尻。しかし横田はそんな川尻の心境を逆なでするように、記者会見で川尻を挑発。対抗戦の中でも遺恨を残す試合となった。

 1R、じりじりと圧力をかける川尻にローを蹴る横田。横田は川尻が右ストレートで飛び込むところに組み付いてテイクダウンを狙うが、川尻はブリッジを効かせて上を取る。

 立とうとする横田を寝かせてパンチを打つ川尻。立とうとする横田のバックを狙う川尻。横田はその川尻を前に落として正対する。

 スタンドに戻ると前蹴りで距離を取る横田。川尻は右ボディストレートからタックル、そのまま横田を持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う。ここでも横田は腰を切って立ち上がろうとするが、川尻は横田の下半身をコントロールして横田のバックに回り込む。

 横田は正対しようと体を反転させるが、川尻は上のポジションをキープ。マウントポジションを奪うと、顎で嫌がらせをしながら、コツコツとパンチを落とす。

 最後は川尻がバックになったところでラウンド終了となった。

 2R、横田の右ローに川尻は右ストレート。横田は軽くジャブのフェイントを入れるが、川尻は横田をロープに詰めてテイクダウンを奪う。コーナーを背にして立とうとする横田。川尻は立ち際を狙って右アッパーを連打する。距離が開いて打撃戦になると、横田が右ロー、右フックを打つ。川尻はそれを受けつつ、両足タックルで横田をテイクダウンする。

 背中を見せて立とうとする横田の後ろに回りこみ、マットに寝かせる川尻。バック、マウントとポジションを変えて横田を立たせない。そして川尻がマウントで横田を押さえ込んでパウンド! 横田も必死に体を反転させて、川尻の押さえ込みから逃げようとするが、川尻のポジションキープは強い。

 3R、距離を取りながらジャブと左フックを打つ横田。ジャブで川尻を下がらせて右アッパーを打つ。しかし川尻は横田に組み付いて、コーナー際で横田をテイクダウン! 

 手をマットについて立とうとする横田だが、川尻は横田の足を畳むようにして横田をマットに寝かせる。

 マウントポジションを奪った川尻はがっちりと横田を抑え込んでパウンド! 肩固めを織り交ぜながら、暴れる横田を押さえ込み続ける川尻。そして最後は川尻が腕十字! 横田の右肘が伸びるが、横田はタップせず! 試合はテイクダウンとグラウンドで横田を完封した川尻が勝利。試合が終わると川尻が横田に声をかけて、健闘を称えた。



▼第10試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.5 フェザー級 5分3R
○所 英男(チームZST/DREAM)
判定3−0
●キム・ジョンマン(韓国/CMA KOREA/KTT/SRC)

 今年で5年連続の大みそか出場となった“新・大みそか男”所。当初はSRCフェザー級の最強外国人マルロン・サンドロとの対戦を予定していたが、サンドロが負傷により欠場。韓国の特殊部隊出身の肩書きを持つジョンマンと対戦した。

 1R、所はパンチのフェイントから右ロー。ジョンマンはジャブを突いて右フックを見せる。所はジョンマンと距離が詰まると首相撲からヒザ蹴り、そして右アッパーを突き上げる。ここで所のインローがローブローとなり、試合が一時中断となる。再開後も右ロー、左ミドルを蹴っていく所。

 さらに飛び込むような右ストレートを放つ。パンチで距離が詰まったところで、バランスを崩した所だったが、ここはすぐに立ち上がる。

 所は右ロー、右ストレート。所が左フックを打ったところで、ジョンマンも返しの左フック。ジョンマンは低い構えからパンチを振り回す。所はここで飛びヒザ蹴り! さらにジョンマンを首相撲に捕らえてヒザ蹴り! そして飛びつき腕十字! 所のド派手な技に場内が大きく湧き上がる! しかしジョンマンも腕を伸ばさせず、自分の両足で所の体を挟んで極めさせない。

 2R、所は顔面とボディにジャブを打ち分け。そして右ローにまでつなげる。ジョンマンは体ごと飛び込むような左ジャブと左フック。所は落ち着いてそれをディフェンスして右ローを蹴る。ジョンマンをロープに下がらせて左のテンカオをボディに突き刺す所。ジョンマンは大きく肩で息をするようになる。

 ジャブを突いてジョンマンを下がらせる所。ジョンマンはそこに右フックを狙う。ジョンマンの右ストレートに所が左フック、そして右ストレート。ヒザ蹴りと右ローでジョンマンにダメージを蓄積させる。

 3R、ここも右ローから攻撃を組み立てる所。ここでも右の飛びヒザ蹴りを見せる。確実に打撃でペースを掴んでいた所だったが、ジョンマンの右ストレート、左フックでスリップ気味にダウン! ジョンマンがパンチを落としながら、所のバックに回りこみチョークスリーパーを狙う。

 所はジョンマンの頭を持って、ジョンマンの体を前に振り落とすようにしてディフェンス。そしてサイドポジションを取った所は横三角絞めの状態から腕十字を狙うが、極めることが出来ない。

 イノキ・アリ状態でのブレイク後、ジョンマンにプレッシャーをかけて下がらせる所。左フックがヒット! これで動きが止まるジョンマン! 所はすかさずヒザ蹴りを突き上げるが、ジョンマンは倒れない。最後は引き込むジョンマンのマウントポジションを取った所だったが、試合をフィニッシュすることが出来ず。

 タフなジョンマンに苦戦する場面もあった所だったが、判定は3−0できっちり勝利を収めた。試合後、所は「一言言わせてもらいます。内藤さん、もう一丁、お願いします」と、亀田興毅戦で敗れた内藤大助に現役続行を望むマイクアピールをした。(※試合後、ジョンマンは右眼か底骨折で病院に直行)



▼第9試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.4 ミドル級 5分3R
○メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム/DREAM)
TKO 1R1分49秒 ※レフェリーストップ
●三崎和雄(フリー/SRC)

 対抗戦では最後の試合として発表されたこの一戦。大会直前で猛獣マヌーフと対戦することになった三崎は「試合が決まるのが直前で対策的な練習は出来なかった。

  正直、モチベーションは切れたまま」と試合前に複雑な心境を明かしていた。「リングに上がった時の自分の感性を信じる」と語っていた三崎だが果たして…

 1R、細かくフェイントをかけて前に出る三崎。まずマヌーフは距離を取り、間合いが詰まったところで左右のフックを見せる。上体を揺らしてパンチのフェイントを入れる三崎。

 そこにマヌーフは右ストレートを放つ。三崎は飛びヒザ蹴りのフェイントから右ストレート! マヌーフは足を使って距離を取る。

 そしてマヌーフは左右のフックから前進! 三崎は下がりながらそれをディフェンスするが、そこにマヌーフの左フックがヒット!

  コーナーを背にして三崎が崩れ落ちたところで、レフェリーが試合をストップ。マヌーフがKO勝利で、DREAMに初勝利をもたらした。

 しかしレフェリーストップを宣告された三崎はすぐに立ち上がっており、レフェリーに猛抗議。憮然とした表情のまま、リングを後にした。(※試合後、三崎が正式に文書でジャッジに抗議し、2週間以内に返答されることが明かされた)


▼第8試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.3 ウェルター級 5分3R
○郷野聡寛(GRABAKA/SRC)
一本 2R3分36秒 ※腕ひしぎ十字固め
●桜井“マッハ”速人(マッハ道場/DREAM)

 試合前に豪華な入場パフォーマンスを予告していた郷野は氣志團のコスプレ&ワンナイトカーニバルで入場! しかも歌を歌うのは綾小路翔(氣志團のボーカル)! 郷野はステージと花道で見事なダンスを披露し、リングへと上がった。

 そしてマッハの友人でもある綾小路翔(氣志團のボーカル)は、そのままリングに残り「俺たちの郷野と俺たちのマッハが男をかけて戦います。皆さん、応援して下さい!」とファンにメッセージを残し、マッハの名前をコール。そのコールを受けて、マッハがリングに上がった。

 リング上で郷野はお尻に「チャンネルはそのままで」と書かれたスパッツを披露。

 1R、アップライト気味に構える両者。マッハは強烈な右ローを蹴っていく。郷野も距離を取りながら鋭いインローを返す。マッハはそれを受けて距離を詰めようとするが、郷野は前蹴りでそれをストップする。右ストレートから突っ込み、左フックを返すマッハ。しかし郷野は足を使って距離を詰めさせない。左ミドル、そして左フックを打つマッハ。郷野も右ストレートのフェイントから左ミドルを蹴る。

 郷野が右ストレートで前に出たところで、マッハも右! 郷野が横を向いて下がったところをパンチで追いかける。組みになるけど郷野倒れず、試合はスタンドへ。郷野はインロー、スイッチしてから右ロー。マッハを前蹴りで下がらせつつ、マッハの左フックを空振りさせて組み付くと、マッハを持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う。ここから郷野はマッハの上体をしっかりと固めてパスガードを狙う。

 2R、ここもアップライト気味に構えて右ローを蹴る郷野。マッハは左右のフックを振り回すが、郷野はそれを空振りさせる。

 さらに郷野は細かい左のフェイントから右ロー、左ボディで飛び込むマッハを前蹴りで突き放す。距離が開くと、郷野は左ミドル、左のインロー。マッハは構えをスイッチする郷野にインロー。郷野がそれをキャッチすると、マッハは引き込むようにマットに寝る。

 郷野はマッハの上体を固めて、すぐに足を一本抜いてパスガード。そして郷野は自分の両足でマッハの左腕を挟んで鉄槌を連打! マッハが体を起こそうとしたところで、郷野はマッハの右腕を取って腕十字! 粘るマッハだったが、郷野がマッハの腕を絞り上げると、マッハがタップ! 郷野がマッハから見事な一本勝ちを収めた。

★第14試合〜メインイベントのレポート&試合結果の詳細はこちら

★オープニングファイト〜第7試合のレポート&試合結果の詳細はこちら

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