▼第7試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.2 フェザー級 5分3R
○小見川道大(吉田道場/SRC)
TKO 3R3分29秒 ※レフェリーストップ
●高谷裕之(高谷軍団/DREAM)
今回の対抗戦の中で組まれた注目のフェザー級日本人対決。小見川は今年の戦極フェザー級GPでLC.デイビス、ナム・ファン、マルロン・サンドロという強豪外国人を撃破、SRCを代表するフェザー級ファイターとなった。
対する高谷もDREAMフェザー級GPで準優勝。決勝では優勝したビビアーノ・フェルナンデスを後一歩のところまで追い詰めている。互いにアグレッシブなファイトスタイルを信条としている両者、激しい試合が期待される。
1R、ガードを高く上げて前に出て行く小見川。高谷はそこに右ローを蹴っていく。しかし小見川は高谷をコーナーまで押し込んで、ヒザ蹴りを打ちながら内股! 高谷のバランスを崩して膝を蹴り上げる。試合がスタンドに戻ると高谷は距離を取りながら左右のロー。
小見川は細かくジャブを突いて、右ストレートから左フック! 高谷も左フックを返す。小見川の右ストレートを受けて左フックを返す高谷。小見川は左フック、高谷がインローを蹴ると小見川はジャブを返す。高谷は左右のロー、そして右ストレートから左フックにつなげる。
構えを小刻みに変えて、上体を振りながらパンチを繰り出す小見川。高谷は小見川の右ストレートに右のクロスを狙う。しかし小見川が高谷の左フックに右ストレート! さらに小見川が右ストレートで追撃! 高谷が前のめりに倒れたところで、小見川がパウンドを連打。ここでレフェリーが試合をストップ! 小見川が打撃を得意とする高谷をKOで下し、SRCに2勝目をもたらした。(※試合後、高谷は右眼か底骨折で病院に直行)
▼第6試合 DREAM×SRC対抗戦 Round.1 ライトヘビー級 5分3R
○泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト/SRC)
判定3−0
●柴田勝頼(Laughter7/DREAM)
大みそかに実現したDREAM×SRC(戦極)の初戦で行われるのは“狂犬レスラー”柴田VSアテネ五輪柔道銀メダリスト泉の一戦。柴田が総合のキャリアの差を見せるか。それとも泉が総合初勝利を挙げるか。
1R、軽くジャブを突いて距離を測る柴田。泉は右フックのフェイントを入れて前に出る。じりじりと前に出て行く柴田に泉は右フック。柴田はバックステップでそれをかわす。手数が少ない両者に対して、レフェリーは口頭注意を与える。再開後、ジャブとローを蹴る柴田。泉は右のパンチで飛び込むが、柴田はしっかりとそれをブロック。
そして柴田が右ストレートを当てて、右アッパー! 柴田が一気にパンチをまとめて泉を後退させる。
泉も細かくパンチを突いて前に出て行こうとするが、柴田はジャブで距離を詰めさせない。そして柴田は泉を首相撲に捉えてヒザ蹴り。
泉が柴田をロープまで下がらせると、柴田は構えをサウスポーにスイッチ。泉は組みついてテイクダウンを狙うが、柴田は首相撲でそれを許さない。
2R、ここもジャブと右ストレートで打撃を組み立てる柴田。泉は右のパンチを出して、右の足払いを仕掛ける。そして泉が右フックのカウンターから前進! 柴田はコーナーを背負って首相撲からヒザ蹴りを放つが、泉もクリンチしてアッパーを突き上げる。
距離が離れるとジャブで間合いを測る柴田。泉は右フックからタックル! そのまま柴田をコーナーまで押し込んでテイクダウンを奪う。柴田がコーナーにもたれかかった状態で、マウントポジションになった泉。
コツコツとパンチを打つが、柴田は泉の体を突き放して立ち上がる。柴田は下がりながら右ストレート! 泉もそれをブロックして、大きく踏み込んで右フック! 泉はここも右のパンチから右の足払いで柴田のバランスを崩すが、柴田もすぐに正対する。
3R、ジャブで距離を取る柴田。泉もそこに右フックのカウンターを狙う。しかし柴田が左右のストレートで一気に前進! 泉をコーナーに詰めて右フックを当てる。泉は必死に組み付いてテイクダウンを狙うが、柴田は倒れない。柴田は構えをスイッチしながら、左右のストレート。
泉も右フックで前進するが、柴田の顔面には届かない。しかし泉は柴田の右ローに右フックを合わせてパンチで突進し、ロープ際で左右のフック! これで柴田の動きが止まる!
たまらずタックルに入る柴田だったが、泉はそれを切ってパウンド! マウントポジションを奪った泉は体を起こしてパンチを落とす。必死にガードを固める柴田だったが、泉は左右のフックと鉄槌を連打。この状態のまま、試合終了のゴングを聞いた。
判定は3−0で泉! 泉がプロ初勝利を挙げると共にSRCに初勝利をもたらした。
▼第5試合 K-1甲子園62kg級FINAL決勝 K-1甲子園ルール 2分3R延長1R
○野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)
判定3−0 ※30−27、30−28、30−28
●嶋田翔太(主催者推薦/昨年第3位/私立西武台高校/3年)
※野杁がK-1甲子園62kg級優勝
今年のK-1甲子園決勝は、今回がK-1甲子園ラストとなる嶋田と怪物高校1年生の野杁。嶋田が有終の美を飾るか。それとも野杁が怪物ぶりを見せ付けるか? 歌手のmisonoが国歌斉唱を行い、決勝戦のゴングが鳴らされた。
1R、ガードを上げて前に出て行く野杁。嶋田は飛び跳ねるようなステップで距離を取ってローを蹴る。野杁はそれを受けてすぐに右ロー、さらに右ストレートを当てる。右ストレートから右ローを蹴る嶋田。野杁はパンチで距離を詰めて右ロー。
野杁はジャブを突いて前に出て行くが、そこに嶋田が右アッパー。野杁は伸びのある右ストレートで前進。しかし嶋田の右ストレートが野杁を捉える。
2R、ジャブを伸ばす野杁に嶋田が右アッパー。野杁の蹴り足をとってこかす。野杁は右ストレートからロー。嶋田は飛びヒザ蹴り。野杁はパンチの手数を増やして前に出て行くが、嶋田はそれをバックステップでかわして左ミドルを蹴る。野杁は左フック、右ストレート。そして嶋田をロープに詰めたところで、野杁が右ストレート!
ここから連打をまとめると、レフェリーはダウンを宣告。嶋田もパンチを打ち返していたため、ダメージはほとんどないが、野杁がポイントをリードして最終ラウンドを迎える。
3R、嶋田が前蹴りで距離を取り、右ストレートからパンチをまとめる。しかし野杁はそれをしっかりとブロックして右ストレートを打ち返す。ジャブから右ローの嶋田。野杁は飛び込むような右ストレート。嶋田は積極的に手数を出してハイキックまで繋げるが、野杁には当たらない。
逆に野杁は右ストレート、さらに左フックを当てて、嶋田の鼻から出血させる。判定は文句なしの3−0で野いり。魔裟斗がリングを降りるこの日、K-1の未来を担うであろう新星が現れた!
試合後、マイクを握った野いりは「ありがとうございました。ジムの先生、先輩たちとの練習したことが結果となって優勝できたと思います。恩返し出来たことがうれしいです」と挨拶。「これからK-1MAXで活躍していきたいんで、よろしくお願いします」と今後の飛躍を誓った。
▼第4試合 K-1ヘビー級ワンマッチ 3分3R延長1R
○レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー ファイト アカデミー)
判定3−0 ※3者とも30−27
●西島洋介(AK)
8月のピーター・アーツ戦に続き、K-1ルールに挑戦する西島。西島はこの試合でもボクシングシューズを履いて試合に挑み、西島は蹴りが禁止される。小比類巻太信が熱唱するオリジナルの入場曲でリングに上がった西島はセフォーから勝利を奪えるか?
1R、西島が軽くジャブを打つと、セフォーもすぐにジャブを返す。西島がジャブから飛び込もうとすると、セフォーはそこに右ローを蹴る。
右ローのセフォーに対して、西島は右ストレート。セフォーもそこに右フックを返す。セフォーはそのまま西島をロープにつめると左右のフック!
しかし西島は上体を振って、そのパンチを空振りさせる。距離が開くとセフォーは強烈な右ロー。西島が左フックを放つが、逆にセフォーが左フックで西島をぐらつかせる。セフォーは右アッパー、右のヒザ蹴り。セフォーがジャブを突くと、そこに西島は左フックで飛び込む。ジャッジは3者とも10−9でセフォーを支持する。
2R、右ストレートで前に出る西島。セフォーはクリンチでパンチを防いで、ブレイク後に右ロー。バックキックをボディに突き刺して、西島をロープまで詰める。
セフォーはジャブと右ロー。ロープ際でセフォーがノーガードで西島のパンチをかわす。互いにノーガードでパンチを打ち合う。西島の右ストレート、セフォーが右アッパー。このラウンドは3者ともに10−10のイーブンになる。
3R、セフォーが右ロー。西島が左フックで飛び込むがそこにセフォーが右フック! これで西島がダウン。再開後、ジャブを突いて右ローを蹴るセフォー。西島もジャブを受けて左フック、右ストレートを返すがクリーンヒットはない。
ジャブ、右アッパー、右ローを出すセフォー。終盤、一気に間合いを詰めてパンチで打ち合おうとする西島だったが、セフォーは西島の体を突き放してジャブ、そして右フック。
セフォーがダウンのポイントを守ったまま、試合終了。西島はセフォーの前に為す術なく敗れた。
▼第3試合 スーパーハルクトーナメント決勝戦 5分3R
○ミノワマン(フリー)
KO 3R3分29秒 ※左フック
●ソクジュ(カメルーン/チームクエスト)
※ミノワマンがスーパーハルクトーナメントで優勝
これまで無差別級路線を突き進んできたミノワマンがスーパーハルクトーナメント決勝を迎えた。ミノワマンはボブ・サップ、チェ・ホンマンというスーパーヘビー級ファイターを撃破して決勝に進出。
対するソクジュもヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ、繰り上がり出場となったサップを下している。いつも以上に気合いが入った表情でリングを睨みつけるミノワマン。ソクジュは右膝を大きく覆うようなテーピングを巻いている。
1R、じりじりと圧力をかけて前に出るソクジュ。ソクジュの周りを回るようにして、間合いを探るミノワマン。ソクジュはそこに強烈な右ロー!
ミノワマンはそれをキャッチしてテイクダウンを狙うが、ソクジュは倒れない。一度、グラウンドに引き込んだミノワマンはすぐに立ち上がる。ソクジュは左フックから右ローの対角線コンビネーション。
ミノワマンは片足タックルから足関節! ソクジュは立ち上がってそれをディフェンスし、タックルに入るミノワマンにパンチを落とす。再び引き込むミノワマン。ソクジュは立ち際に首相撲からヒザ蹴り! これをくらったミノワマンは自らガードに引き込む。マウントからバックとポジションを取るソクジュ。
この状態のまま、ラウンド修了となる。
2R、1R序盤と同じように互いに距離を探る両者。右ストレートから前に出て行くミノワマンに対してソクジュも右アッパー。ミノワマンは右ストレートからタックルに入り、そこから引き込んで足関節。
しかしソクジュもそれにすぐ反応して強烈なパウンド。ミノワマンは下からタックルに入るが、ソクジュをテイクダウンできずに引き込む。ミノワマンはハーフガードからソクジュの足を担ぐようにしてスイープを狙うが、ソクジュはしっかりとミノワマンを抑え込む。
ラウンド終盤、ミノワマンはソクジュの右足に膝十字! しかし極まりは浅いようで、ソクジュはそのままラウンド終了のゴングを聞く。
3R、ここもなかなか手数が出ず、膠着状態が続く両者。レフェリーから両者にイエローカードが提示され、観客からはブーイングも起こる。それでも試合に展開は生まれず、レフェリーは両者に2枚目のイエローカード。ブーイングがより一層、大きくなる。ここでようやくソクジュがバックキック。
それでも手数が増えない両者だったが、ミノワマンが意を決したように右ストレートで突進! ソクジュもそこに右アッパーを合わせようとするが、ミノワマンが右ストレートから左フック!
この左フックがソクジュの顔面を打ち抜いて、ソクジュがダウン! レフェリーがすぐに両者の間に割って入り、ミノワマンが衝撃的なKO勝利を収めた。
▼第2試合 K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 2分3R
○嶋田翔太(主催者推薦/昨年第3位/私立西武台高校/3年)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●石田勝希(主催者推薦/2009年全日本新空手道選手権大会軽中量級優勝/初芝立命高等学校/2年)
※嶋田が決勝戦に進出
今年が最後のK-1甲子園となる嶋田。前日会見では「最後なので優勝したい」と意気込みを語る。一方の石田は野いりと並び今大会の台風の目として、前評判通りの強さを見せ付けた。
1R、飛び跳ねるようなステップで距離を取る嶋田。ここからインロー、左ミドルを蹴り、右ストレートで飛び込む。石田はそれを受けて、すぐに右ストレート。嶋田は足を使って距離を取り、左ミドルで石田に距離を詰めさせない。左フックから飛び込んでパンチをまとめる嶋田。
石田もすぐにパンチを返してミドルまでつなげるが、嶋田は近い距離でヒザ蹴り、バックキックも見せる。
2R、インローを蹴る嶋田に石田は右ストレートを合わせる。嶋田はすぐに態勢を立て直して左ミドルを蹴り返す。石田は距離を取る嶋田に左フック→右ストレートで思い切り飛び込む。嶋田は左ミドル、左のヒザ蹴り。しかしそこに石田が右ストレート。ミドルで距離を取る嶋田に対して、パンチで飛び込む石田。このラウンドも一進一退の攻防が続いた。
3R、前蹴りと左ミドルで距離を取る嶋田。石田は右ストレートからパンチで飛び込む。アグレッシブにパンチで攻める石田に、ミドルとローを当てる嶋田。しかし石田が左フックから右ストレートを当てる。下がりながら左ミドルと左のヒザ蹴りを出す嶋田。石田は果敢に右ストレートで飛び込むが、嶋田は蹴りで距離を詰めさせない。
判定は2−0で嶋田。嶋田が石田を振りきり、決勝進出を決めた。
▼第1試合 K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 2分3R
○野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)
判定3−0 ※30−29、29−28、30−28
●HIROYA(主催者推薦/2008年優勝/セントジョーンズインターナショナルハイスクール/2年)
※野杁が決勝戦に進出
昨年のK-1甲子園覇者のHIROYAが連覇を目指して準決勝に登場。対する野杁は怪物高校1年生として驚異的な強さを見せて、ここまで勝ち進んだ。
1R、インローを蹴って前に出る野杁。HIROYAはジャブを突いてワンツーを返す。野杁がワンツーから左フック、そこにHIROYAは左フックを返す。前に出るHIROYAに対し、下がりながら右ローを蹴るHIROYA。野杁は前蹴りとインローで距離を作る。お互いにミドルを蹴り合い、HIROYAの左ボディに野いりは左フック。
そして野杁はワンツー、右アッパー、左のヒザ蹴り! これがHIROYAの顔面を捉え、HIROYAがマットに膝を突く! すぐに立ち上がり、ダウンは免れたHIROYAだったが、後半は右ストレーで前に出る。
2R、右ミドルを蹴るHIROYA。インローから左ミドルにつなげる。野杁はそこに右ストレート、HIROYAのジャブに体をもぐらせてアッパーからフックを返す。HIROYAは左手で野杁をプッシュして、左ミドルにつなげる。野杁は左のテンカオで前進。
HIROYAはそれを押し返して左ミドル。野杁はHIROYAのパンチをしっかりとブロックして右ストレート。左フックから距離を詰めてワンツーを打つ。左ミドル、右アッパーから左フックの野杁。HIROYAも下がりながら右ストレートを返す。
3R、ワンツーから左フックで前に出るHIROYA。しかし野杁はHIROYAをロープまで詰めてパンチの連打、そして左ヒザ蹴り! 1Rに続き、これでバランスをHIROYAだったが、何とか持ちこたえてダウンは許さない。
厳しい展開が続くHIROYAは右フックを当てて前進! 野杁のパンチをブロックして右ボディストレートを打つHIROYA。野杁は前蹴りで距離を取ろうとするが、HIROYAは左ボディを突き刺す。野杁は距離を潰してヒザ蹴り。拍子木が鳴るとHIROYAが右フックから前に出る。
判定は3−0で野杁。怪物高校1年生が昨年の王者HIROYAを撃破した!
▼オープニングファイト K-1甲子園リザーブファイト K-1甲子園ルール 2分3R
○藤鬥嘩裟(関東地区Aブロック優勝/元J-NETWORKフライ級王者/勇志国際高等学校/2年)
判定2−0
●日下部竜也(主催者推薦/2008年第3位/愛知県立豊田高校/2年)
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