▼第13試合 雷電杯ヘビー級 5分3R
○吉田秀彦(吉田道場)
判定3−0
●石井 慧(アイダッシュ/北京五輪柔道100kg超級金メダリスト)
遂に総合格闘家としてのデビュー戦を迎えた石井。対戦カード発表会見以降、公開練習や個別インタビュー、前日会見など、公式スケジュールをほぼ全て欠席。文字通り、リングの上で総合格闘家・石井が披露されることになる。石井は刈り込みの入った短髪で登場、Tシャツ姿でリングに上がる。
石井のデビュー戦の相手を務めることになった吉田は白い柔道衣を着てリングイン。試合前、この試合がSRCコミッションが認定した雷電杯であることが宣言された。
1R、軽くジャブを突く石井。鋭いワンツーを見せると、吉田はインローを返す。石井はジャブを突いてワンツー、左フック。しかしそこに吉田の右フックがヒット! 距離を詰めた石井に吉田がアッパーを突き上げる。
吉田はインロー、そしてジャブを突きながら右ストレート! これで石井がダウン! すぐに立ち上がる石井だったが、吉田はジャブから右アッパー! 右フック、右アッパー! 怒涛の連打で石井を攻め込む。
さらに吉田は右ストレート! そしてヒザ蹴り! 右ストレートと右アッパー! 石井を一方的に打ち込んでいくが、石井は倒れない。何とか態勢を立て直した石井は左フック。しかし吉田が右ストレート、そして左アッパーを当てる。石井は左ローを蹴るが、空振り。1Rは吉田ペースで試合が進んだ。
2R、首相撲のような状態になると石井がクリンチアッパーとヒザ蹴り。吉田は石井を突き放す。左フックで前に出る石井。吉田はジャブで石井の前進を止める。
石井は右ロー、右ストレートを打つが、クリーンヒットはない。逆に吉田は石井のジャブに対して左アッパーを突き上げる。石井は吉田をロープまで押し込み、片足タックルでテイクダウンを狙うが、吉田はロープに手をかけてそれを阻止する。
距離が離れると、再び組み付く石井。しかし吉田はコーナーを背にしてテイクダウンを許さない。ブレイク後、石井はジャブを突いてそこから右ストレート! 石井のパンチも吉田の顔面を捕らえ始める。
そして石井が左フックから右ストレート、吉田をロープに押し込んで、首相撲からヒザ蹴り。しかしこれがモロに吉田の下腹部に入り、吉田がうめき声を上げながら、その場にうずくまる。
吉田はファールカップを外して、何とか立ち上がったものの、ロープにもたれかかったまま、試合をすぐに続けられるような状態ではない。吉田にはダメージ回復のためのインターバル、石井には減点1が与えられ、約10分間の中断の後、試合は再開された。
再開後、吉田が左ハイキックを蹴るが、石井はそれをブロック。そのまま石井がグラウンドで上を取り、サイドポジションを奪ったところでラウンドが終わった。
3R、すぐに組みつく両者、しかしここではどちらもテイクダウンを奪えない。左フックで前に出る石井。吉田はそれをブロックして左アッパー。石井は左フックから組み付いて、吉田をコーナーにまで押し込む。ここから石井はタックルや足技でテイクダウンを仕掛けるが、吉田は倒れない。
ブレイク後、右フックから前に出る石井。吉田はジャブを突いて右ストレートを返す。石井は上体を低くして、パンチから吉田に組み付くが、そこから展開は生まれずにブレイクとなる。左手を伸ばして右ストレートを打つ吉田。さらに右アッパーも突き上げるが、石井は右ストレートを合わせる。
残り1分、パンチの攻防の中、吉田が片足タックル。石井はそれを潰して、こつこつと吉田の即頭部にパンチを打つが、ブレイクとなる。残り10秒、パンチで打ち合う両者だったが、そこで勝敗はつかず。決着は判定に持ち込まれた。判定は減点の影響もあり3−0で吉田。総合格闘技の先輩として吉田が石井を下す結果となった。
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