DEEP事務局
「DEEP 50 IMPACT〜10年目の奇跡」
2010年10月24日(日)東京・JCBホール
開場14:00 開始15:00
観衆=2,504人(完売・売止め=主催者発表)
▼第8試合 日本VS韓国対抗戦 77.1kg以下契約 5分3R
○長南 亮(TeamM.A.D)
TKO 3R2分57秒 ※レフェリーストップ
●ムン・ジュンヒ(韓国/パラエストラ・デグー)
DEEPで数々の激闘を繰り広げてきた元ミドル級王者の長南が約1年2カ月ぶりにDEEP凱旋! 当初、今大会では今年4月の吉田秀彦引退興行でKO負けを喫したチャ・ジョンファンとのリベンジマッチを予定していたが、ジョンファンが交通事故で今大会を欠場。同じ韓国人ファイターのジュンヒと対戦することとなった。
1R、サウスポーのジュンヒに対して長南が右ミドルを2発。コーナーを背負ったジュンヒは自ら組み付くとガードポジションに引き込む。長南は背筋を伸ばして体を起こすとボディと顔面にパンチを連打する。ジュンヒはラバーガードから展開を作ろうとするが、長南はそれを外してハーフガードへ。ジュンヒはフルガードに戻し、長南の手首をコントロールしてしつこく三角絞めを狙う。
長南はそれをディフェンスしつつ足を一本またぎ、パスガードを狙いながらジュンヒの顔面にパンチを落とす。そしてサイドポジションを取ると、自分の左膝でジュンヒの右腕を潰して鉄槌! 必死に暴れるジュンヒだったが、長南はジュンヒを押さえ込み続け、確実にパンチを当てていく。そして残り30秒をきったところで長南がマウントへ! ジュンヒが自分の両足を長南の体に絡めてラウンド終了となった。
2R、一気に前に出て行く長南が右ハイキック、そして左フック。そのまま組みの攻防になるとジュンヒは長南をコーナーまで押し込む。ブレイク後、長南は右ミドル、そして左フック! たまらず引き込むジュンヒはラバーガードからオモプラッタと三角絞め。長南はこれを外すと立った状態から強烈なパウンド。長南はジュンヒのアームロックを潰してパンチを落とし、マウントポジションへ。
ここからパンチを落とす長南だったが、ジュンヒは両足を絡めてここから脱出する。しかし長南はすぐにマウントポジションを取って鉄槌とパウンド。ジュンヒが下からヒールホールドを仕掛けるが、長南は「極まっていないよ」と手を振ってアピール。逆にジュンヒの顔面にパンチを落とす。そしてイノキ・アリ状態から飛び込むような右のパウンド! サイドポジションから鉄槌を落としたところでラウンド終了となった。
3R、長南が強烈なインロー! ここでジュンヒはローブローをアピールして、試合が一時中断となる。再開後、長南が強烈な右ミドルを連打! これでジュンヒが下がる! ジュンヒは片足タックルからテイクダウン、そして足関節を狙うが、長南がトップポジションをキープ。サイドポジション、ニーオンザベリーからパンチを落とす。
そして長南が1Rと同じように自分の左膝でジュンヒの右手を潰してパウンドを連打! ジュンヒの動きが止まったところでレフェリーが試合をストップした。
試合後、長南は「あまりいいパフォーマンスが出来なかったですけど、大みそかには完璧に仕上げますので、DREAM関係者の皆さんよろしくお願いします」と大みそか出場をアピールした。
▼スペシャルエキシビジョンマッチ 5分1R
○小路 晃(スマッシュ)
判定2-0
●古木克明(スマッシュ)
元プロ野球選手で、今大会でのプロデビュー戦を予定していた古木。しかし8月下旬、練習中に骨折のケガを負ってしまい、急遽、コーチ役である小路とのエキシビジョンマッチが組まれた。しかしエキシビジョンながら勝敗が決まった場合はそこで試合終了、時間切れの場合は判定ありというガチンコエキシビジョンとなった。
1R、左右のパンチからヒザ蹴りで前に出る古木。小路もそれをブロックして左右のフックから組み付く。右アッパーから左フックを返す小路。古木は小路をコーナーまで詰めてヒザ蹴りを放つが、小路が古木の足を払ってテイクダウンを奪う。
側転パスガード、起きあがろうとする古木の首を抱えてフロントチョークを仕掛ける小路。古木はガードポジションから三角絞めを狙うが極まらない。逆に小路は古木をパスガードしてサイドポジションから鉄槌を落とす。古木は体を起こして亀になる小路に腕十字。小路はすぐに腕を抜いて立ち上がる。
そして小路は首相撲からヒザ蹴り、テイクダウン。古木はガードポジションからヒップスローでマウントポジションを取り、残り1分で腕十字へ。しかし小路はこれを外してインサイドガードで上になる。両者が立ち上がり、試合がスタンドに戻ると古木がワンツーからヒザ蹴り。小路もパンチを返し、エキシビジョン終了となった。
判定は2−0で小路。エキシビジョンという形ながら初めて勝敗のつくリングに上がった古木は「エキシビジョンを組んでいただき、佐伯さん、ありがとうございました。そして格闘技ファンのみなさま、はじめまして、古木克明です。まだまだ覚える技術はたくさんありますけど、精一杯がんばっていきます。よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
▼第7試合 62kg以下契約 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組)
判定2-0
●大塚隆史(AACC)
元DEEPフェザー級王者の大塚がバンタム級に転向。対戦相手はDREAMフェザー級でも活躍している前田。両者にとってDEEPバンタム級の62kg以下はベストウエイトと言ってもいい体重だけに、DEEPだけに今後の国内バンタム級戦線を占う重要な一戦となった。
1R、パンチから距離を詰めていく大塚。右の前蹴りからタックルに入るが、前田もそれを切る。サウスポーの前田は左ストレートを打ちつつ左ハイキック! 右フックで大塚を下がらせて左ストレートを打ち込む! これをもらった大塚だったが、すぐに片足タックルに入り、前田をテイクダウン。前田は大塚にバックを見せるような形で立ち上がり、正対する。ここから首相撲の攻防となり、前田が大塚をテイクダウンし、インサイドガードで上になる。
前田は鉄槌を落としながら、足を一本超えてハーフガードへ。大塚が立ち上がろうとすると、サッカーボールキックを狙う。イノキ・アリ状態となり、ガードポジションで足を利かせる大塚。ここで大塚の体がロープから出てブレイクとなる。再開後、ガードを下げて距離を取る前田。大塚はそこに右ハイキックを蹴る。そして大塚は前田をコーナーまで詰めて右アッパーから連打! 前田も飛びヒザ蹴りを返し、足を止めて打ち合う! 一旦、距離が離れるとすぐにパンチで前に出る大塚。再び前田をコーナーまで詰めて左フック、そして右アッパーを突き上げる。
2R、ジャブから左ミドルを蹴る前田。大塚は右の前蹴り、左フックで前に出て行く。前田はそれを受けて左ストレート、右フック! 大塚は頭を振ってそれをかわすと、再び右の前蹴りを突き刺す。そして大塚が左フックから両足タックルに入り、前田の左足をキャッチして振り回すようにしてテイクダウンを奪う。しかし前田もすぐに大塚の体を蹴り離し、グラウンドでの展開を許さない。
試合がスタンドに戻り、右アッパーを突き上げる前田。大塚はパンチからタックルに入るが、前田がインサイドガードで上になる。こつこつとパンチを落としながら、大塚の左足をまたいだ前田。大塚が下からがっちりホールドすると、前田は掌底を大塚の顔面に入れる。大塚は前田がマウントを取ろうとしたところでブリッジを使って脱出。前田の足をキャッチしてバランスを崩し、がぶった状態から前田のボディにヒザ蹴り、そして後ろからパンチを打ち込む。
3R、プレッシャーをかけて前に出て行く大塚は右の前蹴り。前田はそこに左ストレートを飛ばす。さらに大塚の右の蹴りに対して、前田が右フックを当てる。前田は大塚の前蹴りをキャッチしてバランスを崩すが、逆に大塚がタックルから前田のバックに回り込み、スタンドで前田の足にヒザ蹴りを入れる。ブレイク後、大塚が右ストレート、そして右の前蹴り。前田も左ストレートを返し、さらに左ミドル。
大塚は前田の左ストレートをパーリングして左フック! さらに右ストレート! 前田も距離が詰まればヒザ蹴りと左アッパーを返す。ここで大塚が前に出て右アッパーから左フック! 前田も右フックを打ち返せば、両者が手を広げて「打ち合おうぜ」と言わんばかりにアピール! そしてそれに合わせるように2人は激しく打ち合う! ここで大塚がタックルでテイクダウンを狙うが、前田も倒れない。そして残り10秒で前田がテイクダウンを狙うと、ここでも大塚は倒れない。最後は激しく打ち合って試合終了となった。
判定は2−0で前田! 戦前の予想通りに試合は接戦となり、何とか前田が勝ちをもぎ取った。しかし勝利した前田はマイクを握り、「今日は大塚選手とやらせてもらいました。判定は2−0で僕の勝ちですけど、僕が試合をやった感想を素直に言います。僕は勝ったと思ってません。僕の(腫れた)顔を見たら分かりますよね。勝ち逃げしたい気持ちが大きいけど、男としてもう一回、大塚選手、勝負してください」と大塚との再戦をアピール!
思わぬ再戦要求に「俺もやりたい気持ちもあるけど、申し訳ないんで、俺はもう一度…」と口ごもる大塚だったが、前田になだめられると「じゃあもう一回やりましょう」とその再戦要求を承諾。最後は前田と大塚が肩を組んで記念撮影に応じ、再戦を約束した。
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