10月8日(金)東京・大久保のDEEP OFFICIAL GYM IMPACTにて、10月24日(日)東京・JCBホールで開催されるDEEP事務局『DEEP 50 IMPACT〜10年目の奇跡』の記者会見が行われた。
最後に発表されたカードは約9年ぶりのDEEP参戦となる菊田早苗(GRABAKA)と、初来日のキム・イサク(CMA KOREA/亀尾異種格闘技)。キムは身長175cm、体重80kgの24歳。高校生時代は全韓国高校生テコンドー大会トーナメントで優勝、K-1とPRIDEを見てムエタイを始め、亀尾市ムエタイトーナメント大会で全試合1ラウンドKOで優勝。その後の15試合ほとんどでKO勝ちし、総合格闘技に転向。「自分の信念は総合の試合でもグラウンドは面白くないので、打撃でKOするのが会場のお客さんに対しての礼儀であり打撃こそが格闘技の根本」とコメントしているという。
会見に出席した佐伯繁DEEP代表は「本当はあと5試合くらい組みたかったが、PPV生中継をするスカパー!さんからクレームが来ました(笑)。前売りチケットの実売も9割を超えて、下手したらこんなに前売りで動いたことはないんじゃないかってくらい」と、50回記念大会の反響を喜んだ。「当日はサプライズ煽りVTRもあります」とし、最終カードを発表。これで今大会は14試合+エキシビションマッチ1試合となった。
佐伯代表は菊田のカードが最後になったことを以下のように説明。
「菊田選手はSRCでストライカーのYasubei選手に負けたので、最初から外国人のストライカーと決めていました。強いストライカーを何人か探したところ、最近の中国は格闘技熱があってUFC進出の話もあったりして盛んで、総合格闘技の試合もたくさんやっているとの話を聞き、中国の選手を呼びたいと。本当は先週にも発表できる段階だったんですが、最後になってトラブルが起き、もう間に合わないと判断して切り替えようと思いました。
DEEPを10年やってきて5年目以降、成長著しいのは韓国人選手。UFCで活躍するキム・ドンヒョン、WECに出るジョン・チャンソン、ハン・スーファンなどみんなDEEPから出てきた選手です。韓国人選手がDEEPではポイントかなと思い、日韓対抗戦という形でDEEPらしさを表現できると思いました。それで韓国から推薦を受け、キム・イサクに決めました。映像なんかあるわけがないので見れないし、サウスポーかオーソドックスかも分からない未知の強豪です」
会見に出席した菊田は「9年ぶりに帰ってくるということで、DEEPの10年目に花を添えられて嬉しく思います。相手は中国に凄い選手がいると聞いたので、派手な試合をやってみたかったんですが、切り替えて韓国VS日本の中に入らせてもらって頑張ろうと思いました。アジアの選手はハートが強いので、何が起こるか分からない。何がきてもやるしかないって感じです。試合は技術とかいろいろ言われますが、力が強くてスタミナがある選手が相手ならどうなるか分からない。そこの部分で負けないようにします。毎回打撃をやると言っていますが、今はランバー(・ソムデートM16=修斗世界フライ級チャンピオン)さんに指導を受けてやっているので、打撃を見せられたらいいと思います」と挨拶。
DEEPへの出場を決めたのは「去年、今年と話はあったんですが、DEEPとは凄く縁があって佐伯さんと知り合って10年になります。花を添えたかったという気持ちがありました」との理由だ。
相手のデータがほとんどないことについては、「初来日の選手と試合をしたことは多いけれど、データがない中でやってこっちはいろいろ出ていてグラップリング中心と知られている。Yasubei選手と試合をした後、いろいろ考えないといけないと思いました。怪我も順調に治ってやれるということで頑張ります」と、対策を練るという。
今回の試合は70kg台後半のキャッチウエイト(契約体重)で行われる。「前回の負け(※階級をウェルター級に落とした)が体重なのか実力なのかどうかが分からないので、まずはやってみて77kgに近いクラスの階級に決めたい。これに勝って次は年末だと思うので次に繋げたい。77kgでも84kgでも両方いけるくらいを視野に入れてやりたいと思っています。1回目の減量はなかなか落ちなかったが、今回は前回よりはスムーズに落ちています」と、対戦相手によって2階級にまたがって試合を行っていきたいと菊田。
日韓対抗戦という形になったことについては、「ひとつのチームとして一緒にやるのは見ている方も分かりやすいので良かったかなと。韓国人選手はハートが強いので、それだけは怖いというのがある。韓国人選手と闘うのは今回が初めてです」と語る。
DEEPの特色である寝技でのブレイクの早さ、ロープ際でのブレイクなどは「積極的に行こうと思っているのであまり気にしていません。今成選手の試合を見てもそれなりに寝技の選手は多少動いていれば見てくれるのかなと思っています」と問題ない。
ランバーとの練習は「9月に入ってすぐくらいから」始め、「最初はGRABAKA専属のタイ人トレーナーを紹介して欲しいと言ったところ“自分でいいか”と言われました。実際にやってみたらムエタイのミットは息上げのイメージがあったんですが、連打をすることに相当な意味があるんだと感じました。得るものが凄く大きいです。初めて拳が擦り剥けました」とその成果に満足気だ。
「前回のYasubei戦はタックルへ行った時に首を痛めたので打撃でやられたとは思っていません。長い人生なのでそういうこともあると思っています。本当はボクシングのいいトレーナーがいたらやって欲しかったんですが、ボクシングだけになると総合格闘技は難しい。ランバーさんはムエタイの実績があって総合もやっていて、ボクシングの世界チャンピオンにも教えているので、これ以上の人はいないと思いました。実戦を理解している人に教わりたかったので、非常に勉強になっています。久しぶりに楽しんで出来ていますね。ムチャクチャ厳しいですけれど(笑)。
最初は打撃への対応のためにと考えていたんですが、ムエタイをやってみたら全てに共通するんです。スタミナ、精神論……やりだして動きがスムーズになりました。自分のペースでミットをやらせてもらえないので、疲れてからやるパンチが大事だと分かりました。打撃は週2日、寝技と打撃を交互にやっている感じです。今回は相手が韓国人選手なので(成果を試すのに)ちょうどいい。パウンドの練習もかなりやっているので、実戦で出ると思います。打ってみたいですね。せっかく寝技をするんだからこんなチャンスはないので殴ってみたい。ランバーさんの独自の理論があって、パウンドを上からも下からもやっています。合計10Rくらいのミットをやっています」
DEEPはよりアグレッシブな試合を求められる場であるが、「さすがに僕も手堅い試合をやろうとは思っていません。寝技で見せるか、根性で見せるか、どちらにしてもガンガン行こうと思っています」と、アグレッシブに行く覚悟。
最後に菊田は年末での試合へ向けて「勝って弾みをつけたい。誰とでもやるつもりです。77kgでも84kgでもいけますから、皆さんが知っているような強い人とやりたいです」と意気込む。しかし、「それよりもまず今回勝たないと道は開けないので、いい試合をしたいと思います」と気を引き締めた。
また、10月17日(日)東京・阿佐ヶ谷ロフトAでは、『総合格闘技イベント「DEEP」50回記念大会直前スペシャル』が開催される。佐伯繁DEEP代表、芸人のお宮の松をMCに、シークレットゲストがロイヤルランブル形式で多数登場する予定。入場料は2,000円で、午後7時開演。
DEEP事務局
「DEEP 50 IMPACT〜10年目の奇跡」
2010年10月24日(日)東京・JCBホール
開場14:00 開始15:00
<追加決定カード>
▼日本VS韓国対抗戦
菊田早苗(GRABAKA)
VS
キム・イサク(CMA KOREA/亀尾異種格闘技)
<決定対戦カード>
▼DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
菊野克紀(ALLIANCE/王者)
VS
帯谷信弘(木口道場/挑戦者)
▼DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R 5人ジャッジ制
白井祐矢(Team M.A.D./王者)
VS
岩瀬茂俊(T-BLOOD/挑戦者)
青木真也(パラエストラ東京/第2代DREAMライト級王者)
VS
ヨックタイ・シスオー(タイ/ヨックタイジム/元ボクシングWBA世界ジュニアバンタム級王者)
▼日本VS韓国対抗戦
長南 亮(Team M.A.D.)
VS
チャ・ジョンファン(CMA KOREA/冠岳BJJ)
▼日本VS韓国対抗戦
ミノワマン(フリー)
VS
キム・チャンヒ(韓国/CMA KOREA UF)
中西良行(TeamMAD/DEEP初代ライトヘビー級王者)
VS
柴田勝頼(Laughter7)
▼スペシャルエキシビジョンマッチ
古木克明(スマッシュ)
VS
小路 晃(スマッシュ)
中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ)
VS
和田竜光(吉田道場)
▼バンタム級
今成正和(Team-ROKEN/DEEPバンタム級王者)
VS
DJ.taiki(フリー)
大塚隆史(AACC)
VS
前田吉朗(パンクラス稲垣組)
昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
VS
長倉立尚(吉田道場)
野地竜太(TEAM GARO)
VS
長尾浩志(infection.G.C)
門馬秀貴(Brightness MONMA DOJO)
VS
山本宜久(フリー)
寺田 功(ALLIANCE)
VS
中村優作(総合格闘技スタジオSTYLE)
▼フューチャーファイト
芦田崇宏(BRAVE)
VS
深沢 駿(パレストラ八王子)
▼フューチャーファイト
佐々木由大(スマッシュ小路道場)
VS
菅原ブンタ和政(マッハ道場)
<チケット料金>
アリーナA席10,000円 パノラマ席(第1バルコニー)10,000円
※VIP、SRS席、アリーナB席、S席、A席は売り切れ。
※当日券は各席500円増し。当日はドリンク代別途500円が必要。
<チケット発売場所>
DEEP事務局 052-339-0303
DEEP公式ホームページ http://www.deep2001.com
イープラス http://eplus.jp/battle/
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード594-750)
ローソンチケット (Lコード31401)
後楽園ホール 03-5800-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
<テレビ放映>
スカパー!「スカチャン」
10月24日(日)15:00〜 ch.162(生中継)
※再放送6回あり
スカパー!e2「スカチャン」
10月24日(日)15:00〜 ch.804(生中継)
※再放送2回あり
両方とも料金は3,150円(税込)。お問い合わせはスカパー!カスタマーセンター(TEL:0570−039−888)まで。
<お問い合わせ>
DEEP事務局=TEL:052−339-0303
DEEP事務局/ブルテリア
「DEEP X 06」
2010年10月10日(日)東京・新木場1stRING
開場11:00 開始11:30
<決定対戦カード>
▼80kg契約 3R(1R4分・2R4分・3R2分)
ギルバート“ドゥリーニョ”バーンズ(ブラジル/アトス柔術/2010年ワールドプロフェッショナル柔術世界選手権優勝)
VS
長谷川秀彦(SKアブソリュート/元DEEPウェルター級王者)
▼58kg契約 2R(1R4分・2R4分)
荒川ミイナ(モデル)
VS
ドルショック竹下(漫画家)
▼無差別級契約 3R(1R4分・2R4分・3R2分)
関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術/アブダビプロ100kg超級王者)
VS
ギャングコング・ヨシダ(パラエストラ古河)
▼65kg契約 3R(1R4分・2R4分・3R2分)
佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
VS
松本義彦(フリー/ブラジリアン柔術ムンジアル王者)
▼72kg契約 3R(1R4分・2R4分・3R2分)
八隅孝平(ロータスパラエストラ世田谷)
VS
クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)
▼無差別級契約 3R(1R4分・2R4分・3R2分)
KOTETSU(フリー/サンボ日本代表世界5位)
VS
荒井勇二(MAX柔術アカデミー&ヨガスタジオ/ADCC日本代表)
▼オープニングファイト 73kg契約 5分1R
チーゾム・オーロ(アメリカ/パラエストラ吉祥寺)
VS
山本龍之介(GROUND CORE)
▼オープニングファイト 88kg契約 5分1R
KIKU☆RIN(フリー/サンボ全日本王者)
VS
斎藤淳(アクシス柔術アカデミー)
▼オープニングファイト 62kg契約 5分1R
松本崇寿(パラエストラ八王子)
VS
AB(和術慧舟會駿河道場)
▼オープニングファイト 65kg契約 5分1R
猿飛流(REDIPS)
VS
高橋正典(トライフォース秋葉原)
<出場決定選手>
▽ブラジリアン柔術アジア最強決定戦8人トーナメント
※組み合わせは後日発表
ホベルト・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術/ブラジリアン柔術茶帯・アダルト茶帯レーヴィ級2010世界王者)
ヘナート・シウバ(INFIGHT JAPAN/ブラジリアン柔術黒帯・アダルト黒帯レーヴィ級2010統一全日本王者)
近藤哲也(ネイキッドマン柔術/ブラジリアン柔術黒帯・アダルト茶帯メイオぺサード級2007全日本王者)
嶌崎工次(クラブバーリアン/ブラジリアン柔術黒帯・アダルト茶帯ペナ級2008全日本王者)
関口和正(PUREBRED/ブラジリアン柔術黒帯・シニア黒帯無差別級2010全日本王者
大内 敬(パラエストラ小岩/ブラジリアン柔術黒帯・シニア黒帯レーヴィ級2010年アジア王者)
金子竜也(パラエストラ東京/ブラジリアン柔術黒帯・アダルト茶帯レーヴィ級2010年アジア準優勝)
中塚靖人(グレイシーバッハ東京/ブラジリアン柔術茶帯・アダルト茶帯ペナ級2010世界3位)
<チケット料金>
SRS席8,000円(1列目) RS席6,000円(2列目) S席5,000円(3列目)
A席4,000円(4列目以降)
<お問い合わせ>
DEEP事務局=TEL:052−339-0303
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