OPBFライトフライ級王者の菊地奈々子(白井・具志堅=現WBC同級6位)が9月13日(月)東京・後楽園ホールでWBC世界ミニ・フライ級王者アナベル・オルティス(メキシコ)に挑戦することが12日発表された。
菊地はJBC公認以前の05年11月、タイでノンマイ・ソーシリポンを7回TKOに破って空位のこの王座を獲得。タイでV1も成功させ、世界王座の海外奪取、海外防衛を果たした女子界のパイオニアだ。
07年5月に米カリフォルニアでカリーナ・モレノ(米)に王座を明け渡した。「この試合は完敗。モレノさんは女子ナンバーワンだと憧れさえ感じた相手」と菊地。再戦を願ってモレノとトレーニングをしたこともあったという。そのモレノから王座を奪ったのがこのアナベルとあって、「モレノさんが負けたというのが信じられなかった。その相手に挑む、これも何かの運命だと思う」と菊地。
アナベル(24歳)はアマ127勝(52KO・RSC)3敗、プロ12勝(4KO)1敗のレコードを持つ右のボクサーファイター。2児の母でもある。ビデオを見た菊地は「アウトボクシングがうまく、接近してもボディー打ちなど突進力もある。反応がよく、普通に打ってはまず当たらない」と高い評価を与えている。しかし「そういう選手と戦えるのはワクワクする。勝つのには手ごわい相手ですが、終始アグレッシッブに攻め、タイルトを何が何でも獲る。人生をかけて戦います」
野木丈司トレーナーは「5月の防衛戦後、日を置かずにフィジカルトレーニングを開始して、ずっと臨戦態勢でやってきた。準備は問題ない。菊地は本物志向だからこのチャンピオンと戦う事を望んだのでしょう。一流の王者、相当難しい試合になることは覚悟していますが、菊地もしっかり成長しています」と語っている。王座返り咲きとモレノの敵討ちに打って出る菊地は12勝(5KO)3敗1分。
この試合は具志堅ジムが主宰する『ザ・カンムリワシファイトvol36』のメインイベント。セミでは同僚の山口直子がエディ・スミス(豪)を迎えてOPBFスーパーフライ級王座の防衛戦を行う。 |