▲鹿又と対戦する高藤(左)とトーナメント1回戦で小谷と対戦する岩見谷
4月27日(水)東京・武蔵小山にある高田道場にて、同道場所属の岩見谷智義と高藤正和が公開練習を行った。岩見谷は5月3日(火・祝)東京・ディファ有明で開催されるパンクラス『PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR』ライト級GP1回戦で小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)と、高藤は鹿又智成(パラエストラ八王子)と対戦する。
両者は2分2Rの総合スパーリングを行い、斉藤は飛びヒザ蹴りや後ろ蹴りなどトリッキーな技を連発、岩見谷は対照的にジャブとローの堅実な攻めという対照的な動きを見せた。
現在のコンディションを聞かれると、高藤は「4月3日の試合(市川ランデルマンに判定勝ち)が終わってまだ3週間くらいなので疲れが心配だったんですが、3〜4日休んで練習を再開することが出来ました。ずっと練習しているのでコンディションはいいですね」と言い、岩見谷も「10カ月ぶりの試合になりますが、怪我があって体重も増えたんですけれど順調に落ちてコンディションはいつも通りにいいです」と口を揃える。
対戦相手の印象については、それぞれ次のように答えた。
「鹿又選手はフェザー級のトップ。自分はパンクラスのランカーという素晴らしい場所に入れていただいて、いきなりトップの選手とやれるのが楽しみです。強い相手なので胸を借りるつもりで楽しみながら試合がしたいです。気持ちの部分で負けないのと、ベテランで試合運びが上手いので、自分のペースで試合をしたい」(高藤)
「小谷選手は映像で見たんですが、打・投・極が全て出来る選手。極めに来ると思うので、それを凌いで自分のペースに巻き込めればと思っています。小谷選手に何もさせない。タックルされても自分が上になって抑え込んでパスガードして……相手の光を消すような、自分がコントロールする試合をやるのが自分の持ち味だと思います」(岩見谷)
現在の練習状況は、「僕は打撃が好きなので打撃をメインにやっていますが、常にグラウンドと打撃をやっています。鹿又選手はグラップラーのイメージがあるので今回は両方練習しています」(高藤)、「スタンドに関して言えば高藤選手は小谷選手と同じサウスポーですし、コンビネーションが上手いので小谷選手を想定してやっています。グラウンドに関しては小谷選手が動く前に先手が取れるように心がけて練習しています」(岩見谷)という。
高藤がトリッキーな動きを好むのは「自分は元々、格闘技マニアで須藤元気選手に憧れて、あのトリッキーな動きを真似してやってみようと取り入れています。本当は高谷裕之選手が好きなんですが、あのガツガツ行くスタイルは上手く出来ません。トリッキーの方が相手がビックリするのでやっています」との理由。
その高藤とスパーリングを行っている岩見谷は「スピードがあるのでやりづらさがあります」と評した。
自分のペースに巻き込みたいとした岩見谷は、「小谷選手は身体つきを見てもパワーがあると思います。一本勝ちした試合を見ても上手いですが、フルラウンド使えば自分のペースに持っていけるかな、と思っています。だから最初のラウンドが勝負になりますね。出来ればアゴにいいパンチをヒットさせて1Rで倒したいですが、5分3Rを戦うことを想定してやっています」と説明。
昼間の公開練習で小谷が一本勝ち宣言したことを聞かれると、「絶対にそう来ると思っていました。凌ぎ合いの試合になることは間違いない。小谷選手は上になっても下になっても極めに来る選手。それを自分が凌いで自分のペースに持ち込めるかがポイントですね」と想定内であったと言う。
今回がトーナメントであることについては、「もちろん参加するためだけに試合をするわけではありません。誰が来ようと優勝して、来年はベルトに挑戦したい。しかし、その前に目の前の小谷選手を倒さないと話になりません。一戦一戦勝って行って優勝することを意識しています」と、岩見谷は優勝を見据えた発言。
師匠である高田延彦からは、それぞれ次のようなアドバイスをもらった。
「自由に戦え、と言われました。自分も楽しんでお客さんも楽しませたいというのがあります。僕も格闘技を見て面白いと思って始めたので、憧れていた選手たちと少しでも肩を並べられるように、自分の型を外した試合をリングで表現したいです」(高藤)
「試合で悔いを残さないように全力でやりなさい、プロなんだからお客さんが喜ぶいい試合をしなさい、この選手が出たらまた見に来たいと思わせるような試合をしなさい、といつも言われています」(岩見谷)
両選手とも普段はちびっ子レスリングを教えており、大会には教え子たちも応援に来るという。「頑張って、といつもエールをもらっている」(岩見谷)、「試合に勝つとおめでとうと言ってくれるし、試合が決まると頑張ってと言われるので力になります」(高藤)と、子供たちのためにも負けられない戦いとなる。
パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年5月3日(火・祝)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第12試合) 第4代ライト級・キング・パンクラス決定戦 5分3R
大石幸史(パンクラスism/同級1位)
vs
花澤大介(WILD SEASAR沖縄/同級2位)
▼セミファイナル(第11試合) バンタム級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン/王者)
vs
川原誠也(パンクラスTEAM FIGHT SUNS/同級1位/挑戦者)
▼第10試合 ウェルター級 5分3R
石川英司(GRABAKA/同級1位)
vs
金井一朗(パンクラスism)
▼第9試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
AB(和術慧舟會駿河道場/ライト級6位)
vs
徳留一樹(パラエストラ八王子/ライト級9位)
▼第8試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
井上克也(和術慧舟會RJW/第2代ライト級&第2代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
vs
岡澤弘太(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/ライト級10位)
▼第7試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
岩見谷智義(高田道場/ライト級5位)
vs
小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)
▼第6試合 PANCRASE ライト級GP 2011 一回戦 5分3R
ISAO(坂口道場一族/ライト級4位)
vs
田村ヒビキ(パラエストラ大阪)※初参戦
▼第5試合 ウェルター級 5分3R
URAKEN(Team ura-ken/同級2位)
vs
ストラッサー起一(フリー/同級8位)
▼第4試合 バンタム級 5分3R
赤井太志朗(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/同級2位)
vs
石渡伸太郎(フリー/修斗環太平洋ライト級3位)
▼第3試合 ウェルター級 5分3R
鳥生将大(パンクラスism/同級3位)
vs
長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/同級10位)
▼第2試合 フェザー級 5分2R
鹿又智成(パラエストラ八王子/同級1位)
vs
高藤正和 (高田道場/同級6位)
▼第1試合 ライトフライ級 5分2R
V.V Mei(フリー/VALKYRIEフェザー級王者)
vs
ベティコ(和術慧舟會RJW)
<チケット料金>
VIP(1列目のみ) 12,000円 SS席10,000円 A席8,000円 B席6,000円
※当日券は一律500円増し。
<チケット販売所>
パンクラス ストア=http://www.pancrase-store.com
パンクラス=TEL:03−5628−1984
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード 594−040)
ローソンチケット=TEL:0570−000−777(Lコード 36628)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL:03−3294−0011
レッスル池袋=TEL:03−3989−0056
ビデオショップチャンピオン=TEL:03−3221−6237
フィットネスショップ水道橋=TEL:03−3265−4646
チケット&トラベルT−1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館=TEL:03−3512−2080
バトルロイヤル=TEL:03−3556−3223
<問い合わせ>
パンクラス=TEL:03-5628-1984
●パンクラス2011年大会スケジュール(8月まで)
5月3日(火・祝)東京・ディファ有明
6月5日(日)東京・ディファ有明 ※第17回ネオブラッドトーナメント準決勝
7月10日(日)東京・ゴールドジム大森
7月23日(土)東京・新宿FACE
7月31日(日)大阪・アゼリア大正ホール
8月7日(日)東京・ディファ有明 ※第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦
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