8月4日(木)東京・大久保にあるDEEPオフィシャルジムIMPACTにて記者会見が行われ、9月24日(土)さいたまスーパーアリーナで行われる『DREAM.17』の追加対戦カードが発表された。
これまでライト級(70kg)の国内トップ選手として、世界の強豪たちと鎬を削ってきた川尻達也(T-BLOOD)が階級を変更! ライト級よりも5kg軽いフェザー級(65kg)まで体重を落とし、ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)と対戦することが決まった。川尻はフェザー級転向について以下のように説明した。
「急に決めたことではなくて、何年も前からフェザー級が自分にとって適正階級だと思っていました。それで今年4月にギルバート・メレンデスに負けて、1mmでも自分が強くなる可能性を求めて階級を下げることにしました。簡単な決断ではなかったです。でも階級を下げるのは相対的な強さではなく、70kgで試合をするために、通常体重を80kgにキープして練習するよりも、普段から節制して75kgくらいで練習していた方が体調もコンディションもよく、質の高い練習が出来るから。色々な想いがありましたけど、そういう理由もあったからです。
自分はずっとライト級でやってきて、ライト級を盛り上げて来ました。階級変更は簡単じゃないし、周りから反対もされて悩んだけど、強くなりたいという気持ちが一番で、その気持ちには勝てなかったです。DREAMにもフェザー級で試合をしている選手がたくさんいるけれど、ライト級で通用しなかった選手が活躍しているだけ。自分はライト級で実績を残して活躍してきた自負があるんで、他の選手とは格が違う。次の試合でも圧倒的にハンセンをぶっ飛ばして、格の違いを見せ付けます」
意外にもフェザー級が自分の適正階級だと感じたのは「自分は身長も低いし、格闘技を始めた頃は60kgしかなくて、骨格的にも65kgかなと思っていました。最初にそう思ったのは10年位前ですね」という川尻。
それが決定的になったのはメレンデス戦の前に「自分の血の成分を調べて、フィジカルトレーニングを考えながらやってみて、普段の体重が80kgを超えていると質の高い練習が出来ないことが分かった」からだ。また川尻はライト級時代は「普段は好きなものを食べていました。減量も食事に気をつけて、有酸素運動も直前にやるくらいでした」と本格的な減量ではなかったと振り返る。
現在は通常体重を75kg前後にキープし「練習をしていても調子がいいですね。集中力が続くし、疲労も溜まらない。いい練習が出来ていて、よりアスリート的になったと思います」と手応えを感じている川尻だが、それでもフェザー級のリミットまで10kg近い減量が必要となる。
「過酷な減量が不安ではないか?」という質問をぶつけると、川尻は「もちろん不安はありますよ。でも格闘家の道を選んだ時点で不安だったし、自分はやりたいことをやるというか、強くなりたい。後悔のない格闘家人生を送りたいんですよ。自分は(フェザー級でも)いけると踏んで、フェザー級で戦うことを決めたので」と不安を口にしながらも、問題はないとした。
ライト級でもトップ選手だった川尻がフェザー級に転向するとなれば、フェザー級の選手たちにとっては大きな脅威となる。川尻自身も「ライト級でやってきて、リーチ差を感じたことはあるけど、相手が自分より(体が)デカいと思ったことはないし、フィジカルで負けたと感じたこともない。
階級を下げたからと言って自分が強くなるわけじゃないし、例えば70kgで青木真也と戦うことも、65kgで日沖発と戦うこともどちらも大変なんです。でも僕は自分の階級で世界最強を目指して、少しでも自分が強くなる選択をしただけです」とライト級で通用する力を持って、フェザー級に転向するとアピール。
「他のフェザー級の選手とはちょっとレベルが違うと思う。それを試合で実証したいし、ここでつまずいていたら、世界なんて言える資格はない」と他のフェザー級日本人ファイターとの格の違いを宣言した。
2006年2月に修斗世界ウェルター級タイトルマッチで対戦している川尻とハンセン。しかしこの時は1Rわずか8秒、ハンセンのローブローによる反則失格という消化不良の結果・内容に終わっている。
川尻はハンセンについて「まさかお互いフェザー級に階級を落として再戦するとは思っていなかったけど、因縁のある相手。フェザー級に体が馴染んできてからはいい動きをするようになったし、いい選手なんじゃないですかね」と話し、「前回の試合で久しぶりにTKOで勝てて、周りの反応も違いました。判定じゃ面白くないし、次もKO・TKOで終わらせたい」と完全決着を誓った。
会見に同席した笹原圭一イベントプロデューサー(以下、EP)は「(階級変更は)周りからも反対されたと思いますけど、川尻選手は頑固者なので決意を固めていると思います。チャンピオンの高谷(裕之)選手を含め、フェザー級は強い日本人がいる階級で、そこと川尻選手が戦うというのがマッチメーク的には魅力を感じます。川尻選手にとってはベルトがゴールじゃなくて、もっと先を見据えていると思うのですが、刺激的なマッチメークを組んでみたい」とフェザー級での川尻のマッチメークについてコメント。
その一方で笹原EPは川尻に対し「ハンセンもフェザー級に体がフィットするまで3試合くらいかかっている。正直、川尻選手にとっては厳しいマッチメークだと思います」と、フェザー級転向初戦でハンセンと戦うことに警鐘を鳴らしている。果たして川尻はフェザー級でもこれまで通りの強さとインパクトを残し、フェザー級の中心人物となれるのか?
FEG/リアルエンターテインメント
FIGHT FOR JAPAN
「DREAM.17」
2011年9月24日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00(予定)
<追加決定カード>
▼フェザー級ワンマッチ DREAMルール 5分3R
川尻達也(T-BLOOD/第8代修斗世界ウェルター級王者)
vs
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/ヘルボーイ・ハンセンMMA/初代DREAMライト級王者)
<決定対戦カード>
▼ライト級ワンマッチ DREAMルール 5分3R
青木真也(パラエストラ東京/Evolve MMA/DREAMライト級王者)
vs
ロブ・マックロー(アメリカ/チーム・オーヤマ/第4代WECライト級王者)
▼ライト級ワンマッチ DREAMルール 5分3R
北岡 悟(LOTUS/初代戦極ライト級王者)
vs
ヴィラミー・シケリム(ブラジル/ノヴァウニオン/第10代修斗世界ウェルター級王者)
▼フェザー級ワンマッチ 5分3R
宇野 薫(UCS/第4代修斗世界ウェルター級王者)
vs
リオン武(シューティングジム横浜/第5代・第8代修斗世界ライト級王者)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席22,000円 スタンドS席10,000円 スタンドA席5,000円
<チケット発売スケジュール>
・8月7日(日)
10:00〜一斉発売
<チケット販売所>
DREAM webサイト=http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯サイト=iモード Yahoo!ケータイ EZweb
イープラス=http://eplus.jp/battle/ ※パソコン&携帯
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-790)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:33418)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
レッスル池袋店=TEL:03-3989-0056 http://www.wrestle.jp/
書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011 http://www.shosen.co.jp/
フィットネスショップ格闘技=TEL:03-3265-4646 http://www.fs-kakuto.com/
チケット&トラベルT-1=TEL:03-5275-2778 http://www.t-1.jp/tk/
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999 http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/
さいたまスーパーアリーナ=TEL:048-600-3027 http://www.saitama-arena.co.jp/
公武堂=TEL:052-241-2511 http://www.koubudo.co.jp/
バトルロイヤル=TEL:03-3556-3223 http://www.battleroyal.jp/
Laughter7=TEL:03-6807-1770 http://www.laughter7.com/
新日本プロモーション=http://www.shinnichi-pro.co.jp/
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03−5775−5065
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