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【DREAM】バンタム級トーナメントは所英男と今成正和が決勝へ!青木真也は一本勝ち

2011/05/29


▲ハンセンのジャーマンスープレックスが炸裂!

FEG/リアルエンターテインメント
FIGHT FOR JAPAN
「DREAM JAPAN GP〜2011 バンタム級日本トーナメント」

2011年5月29日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00

▼第5試合 フェザー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/ヘルボーイ・ハンセンMMA/元DREAMライト級王者)
判定2-1
●石田光洋(T-BLOOD/元・修斗環太平洋ウェルター級王者)

 昨年、ライト級(70kg)からフェザー級(65kg)に階級を下げ、DREAMでは2連勝を収めている石田。今大会では元DREAMライト級王者であり、フェザー級でもタイトルマッチを経験しているハンセンと対戦することが決まった。

 1R、両者サウスポースタイル。石田が右ローで先制し、左へ大きく回り込む。ハンセンはガードを高く上げてジリジリと近付き、左フックを放つが、石田の左フックでハンセンが一瞬グラつく! パンチを打ちに行き、組み付くと首投げでテイクダウンした石田だが、ハンセンにバックを奪われる。

 しかし、石田はハンセンを引っくり返して上になることに成功。下から両手両足を使って石田に揺さぶりをかけるハンセン。ラバーガード(=相手の腕に足を絡めて背中側に回る技)の体勢から石田の顔面へパンチを見舞う。さらにフットチョークを仕掛けるハンセン。一瞬ヒヤッとさせる場面だったが、石田は防ぐ。

 ブレイクでスタンドに戻り、石田のミドルキックにハンセンが組み付いてバックを奪う。そして豪快なジャーマンスープレックス! そのままバックを奪い、素早く腕十字に! これはディフェンスした石田だが、ハンセンはすぐに三角絞めへ移行。これも外した石田が上からのパウンド。ハンセンは下からの腕十字。石田は足のフックを外してパウンドを連発して行く。

 後ろに下がって立ち上がったハンセンのバックを奪う石田。今度は石田がジャーマンを狙うが、ハンセンは投げさせずにバックを奪いに行き、背後からの腕十字を仕掛ける。石田はこれもディフェンスして立ち上がった。

 石田がタックルでテイクダウンし、ハンセンは下からのオモプラッタを狙う。下になっても積極的に関節技を仕掛けて行くハンセンと、それを防ぎながらパンチを入れる石田。ハンセンが立ち上がってもバックを奪いに行く。攻防が激しく入れ替わる好試合となった。

 2R、ハイキックとストレートで前に出るハンセン。石田は下がって回り込みながらのローキック。石田がタイミングのいい片足タックルでテイクダウンに成功する。石田はパンチを繰り出すが、ハンセンは立ち上がる。

 石田はバックを奪い、背後からのヒザ蹴り。ハンセンが向かい合うと石田はタックル。ハンセンの足がリングの外に出てしまい、ブレイクとなる。

 大きく回り込む石田とパンチで前に出るハンセン。石田のタックルを潰してフロントチョークの体勢になるハンセンだが、石田はクラッチしたまま押し込んで行く。

 ブレイク後、ハンセンの右フックをかわした石田がタックルでテイクダウン。抑え込みながらパンチを打ち、ハンセンはラバーガードに固めて下からのパンチを打つ。

 一進一退の勝負は判定に持ち込まれ、1人目のジャッジはハンセン、2人目は石田、そして3人目は……ハンセン! 2−1のスプリットデシジョンでハンセンが接戦を制した。ハンセンは「石田選手、厳しい試合をありがとう。とても疲れました」と石田の健闘を称えた。




▲接戦を制し、優勝候補と呼ばれた大塚(左)を破った大沢

▼第4試合 バンタム級日本トーナメント1回戦 第4試合 1R10分・2R5分
○大沢ケンジ(和術慧舟會HEARTS)
判定2-1
●大塚隆史(AACC/元DEEPフェザー級王者)
※大沢が準決勝に進出。

 関係者が「優勝候補」にその名を挙げる大塚と、アメリカの総合格闘技大会『WEC』にレギュラー参戦していた大沢が1回戦で激突する好カード。戦前、大塚は「全局面勝負」、大沢は「真っ向勝負」を口にしている。

 1R、前に出る大塚のボディへパンチを放つ大沢。大塚は左右フックを返すが、大沢は左右に構えをスイッチしながら大塚が入ってくるところにパンチを合わせて行く。ボディを集中的に攻める大沢に、大塚は飛び込んでの右ストレート。大沢はバックステップで距離を取る。

 ジャブからタックルに行く大塚だが、大沢はロープを背にしてコーナーへ移動し、倒されるのを防ぐと離れて行く。大沢のパンチに大塚もパンチを返して組み付く。バックを奪うと寝技に引き込む大塚だが、大沢は背中を一度も着けずに脱出した。

 パンチから組み付く大塚がテイクダウンに成功。しかし、大沢はすぐに立ち上がる。離れると大沢は三日月蹴りとボディへの左右フック。

 大塚のパンチがサミングになってしまい、試合は一時中断。再開後、大沢の右フックで大塚が一瞬ヒザを折る。大塚はタックルへ行く。

 2R、大沢はロープ伝いに横へ移動し、ジャブを出す。大塚は前蹴り、ローからのタックル。パンチでの打ち合いがあり、そこで大塚のタックル。バック、サイドを奪う大塚は大沢をしっかりと抑え込む。

 接戦は2-1のスプリットデシジョンとなり、大沢が判定勝ちで準決勝に駒を進めた。



▲危ない場面もあったが、今成(上)が藤原を下した

▼第3試合 バンタム級日本トーナメント1回戦 第3試合 1R10分・2R5分
○今成正和(Team Roken/DEEPバンタム級王者)
判定3-0
●藤原敬典(秋本道場Jungle Junction/チームZST/ZSTバンタム級王者)
※今成が準決勝に進出。

 今成は記者会見で「今回が最後になってもいいくらいのつもりで戦う」と発言し、今回のトーナメントに進退を懸ける意気込み。その今成がかつて“ZST四兄弟”としてレギュラー参戦していた、総合格闘技大会『ZST』から送り込まれたのが、ZSTバンタム級王者の藤原だ。新旧ZSTの顔が1回戦で激突する。

 1R、サウスポーの今成に対して、左右に構えをスイッチして前に出る藤原。それに対抗して今成もスイッチする。

 左へ回り込んで行く今成は、体を横向きにして相手から視線を外すトリッキーな動きから、突然前へ出て蹴りを繰り出す。ジャンプしての蹴りを多用する今成に、藤原はローキックで応戦。両者とも攻めが少ないため、レフェリーから口頭注意が与えられた。

 再開後も今成がジャンプしての蹴り、藤原が左右のロー。今成は左ミドルをヒットさせると組み付き、カニバサミからの足関節技! ヒールホールドを起き上がってディフェンスする藤原。立ち上がると同時に今成をテイクダウンする。下からのフロントチョークを狙った今成だが、藤原がパウンド。今成は両足で藤原を持ち上げ、引っくり返して上を奪い返す。

 サイドポジションになった今成の顔面に、下からヒザ蹴りを入れる藤原。今成はマウントを奪い、しがみついてくる藤原を自分の胸とマットで挟み込むようにして藤原の後頭部をマットに打ち付ける。

 今成のパウンドに下からの蹴り上げで抵抗し、立ち上がった藤原はパンチを打って行ったが、今成は引き込んで下からの蹴り上げ。

 2R、今成は小走りにリングを回り、藤原が追いかける。さらに横を向いて移動しようとするが、藤原が右フック。これで今成が倒れると、藤原はすぐに離れ、今成が立ち上がる。そして、再び今成が横を向くと同じように藤原が右フック! 倒れた今成に今度は鉄槌を叩き込んで行く藤原。

 ブレイクでスタンドに戻ると、今成が前に出て組み付き、離れるとジャンプしてのミドルキック。藤原がパンチを出すと今成が自分から倒れるようにして引き込みに行くが、藤原は付き合わない。そして、残り時間30秒が過ぎたところで藤原の左フック! これで今成がグラつく! 引き込んだ今成は下から三角絞めを狙いに行ったが、タイムアップ。判定は3−0で今成が準決勝進出を決めた。

★第11試合(今成正和vs大沢ケンジ)、第10試合(所英男vs山本篤)、第9試合(青木真也vsリッチ・クレメンティ)はこちら
★第8試合(菊野克紀vs中村大介)、第7試合(宇野薫vs西浦“ウィッキー”聡生)、第6試合(リオン武vs松本晃市郎)はこちら
★第2試合(所英男vs前田吉郎)、第1試合(山本篤vs中村優作)はこちら

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