↑左から山本元気、プロモーターのアンモー氏、セーンチャイ
5月11日(金)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『REARM』に出場する全選手の公開計量が、試合前日の10日(木)都内ホテルにて行われた。(※計量の結果は下記)
ダブルメインイベント第2試合で約8ヵ月ぶりの復帰戦を行う全日本フェザー級1位“右の殺し屋”山本元気(DEION)は、げっそりと痩せて彫りの深くなった精悍なマスクで秤に乗った。58.4kgで一発パスしても表情ひとつ変えず、殺気を漲らせる。
「早く試合がしたいっすね」開口一番、元気は試合が待ちきれないとばかりにこう言った。「相手の印象? 特にない。ビデオで見たのと一緒ですね。いい試合になると思います」背が思ったより低かったのでは? との質問には、「パンチを打ち下ろせるからいいかな」とだけ答えた。
対するセーンチャイは“ムエカオ”と呼ばれるヒザ蹴りの選手。「首をとられないようにするだけです。首(相撲)の展開にはしたくない。でも、なっても別に思い切り崩されなければムエタイじゃないから、ポイント高いわけじゃないし」とあまり気にしてない様子。
「向こうも荒く来ると思うけど、俺もその倍くらい荒く行く。冷静に荒く、ですよ。荒いけど実は荒くないって感じかな」と闘いのイメージを語る元気は、「吉鷹さんから何でヒジをもらうのかアドバイスをもらったし、この8ヵ月間いろいろな強い人にアドバイスをもらったり、刺激を受けたので今までの俺とは違う。試合を見てのお楽しみですよ。いい試合をします」と、“ニュー山本元気”の披露を予告した。
やや遅れて計量会場に到着したセーンチャイは、まさにファイタータイプという顔。
「相手のことは全く分かりません。日本人がどんなタイプかも知りません」と典型的なタイ人の答えに続き、「自信がある技はヒジとヒザ。タイ以外で試合をするのは初めだから興奮しているよ。不安はない」と語った。
セーンチャイを連れて来たラジャダムナンスタジアムのプロモーターであるアンモー氏は、「セーンチャイの試合はもの凄く面白い。掴んでのヒザ蹴りが得意で、アグレッシブなファイタータイプです。きっと掴んで徹底的にヒザをやってしまう展開になるでしょうね。彼は日本のファンを失望させるようなことはしない選手ですよ」と、セーンチャイが敗れる不安は全く感じさせない強気なコメント。
「もし、山本元気がセーンチャイに勝てれば、ラジャダムナンスタジアムのランキングに入れる可能性があるだろう」とまで言うアンモー氏。最後には「二人とも絶対に勝つ。練習をいっぱいしてきたので必ず勝つ。チャンスがあればKOを狙うだろうね」とまで言い切った。
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2007
「REARM」
2007年5月11日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
オープニングファイト開始17:30
<全対戦カード>
▼ダブルメインイベント第2試合 日本VSタイ 58.5kg契約 3分5R
山本元気(DEION/前全日本フェザー級王者&現フェザー級1位)58.4kg
VS
セーンチャイ・ジラグリアングライ(タイ/元ラジャダムナンスタジアム・スーパーバンタム級5位)58.4kg
▼ダブルメインイベント第1試合 日本VSタイ 58kg契約 3分5R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)57.8kg
VS
モンコントーン・ポンソンクラーム(タイ)57.9kg
▼セミファイナル 第23代全日本ウェルター級王座決定戦 3分5R延長1R
山本優弥(青春塾/同級1位)66.5kg
VS
湟川満正(AJ/同級3位)66.5kg
▼第5試合 第10代全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ3分3R延長1R
中村高明(藤原/同級1位)72.3kg
VS
吉武龍太郎(アイアンアックス/同級5位)72.5kg
▼第4試合 ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R延長1R
金 統光(藤原/同級2位)66.4kg
VS
クリストフ・プルボー(スイス/スクランブル渋谷/同級6位) 65.8kg
▼第3試合 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R延長1R
鳥野智広(建武館/同級5位)61kg
VS
遠藤智史(AJ/同級7位)61.1kg
▼第2試合 バンタム級3分3R
菊地 慧(藤原)53.4kg
VS
柏木吾一(SVG)53kg
▼第1試合 スーパーウェルター級3分3R
横澤浩史(SVG)69.5kg
VS
武田一也(JMC横浜)69.3kg
▼オープニングファイト第3試合 ライト級3分3R
田中信二(大村道場)61.6kg→2度目の計量でパス
VS
HIROAKI (峯心会)61.23kg
▼オープニングファイト第2試合 ライト級3分3R
渡部太基(藤原)61.1kg
VS
ユウキ(AJ)61.1kg
▼オープニングファイト第1試合 ライト級3分3R
白濱卓哉(建武館)61.23kg
VS
森 直樹(峯心会)60.7kg
<チケット料金>
RS席11,000円 S席8,000円 A席6,000円 スタンディング4,000円
※当日券は16:00より会場当日券売り場にて販売。
<チケット発売場所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
チケット&トラベルT-1
<お問い合わせ>
全日本キック 03-3365-1171
●全日本キックボクシング連盟 2007年度・大会スケジュール
5月11日(金)後楽園ホール
6月9日(土)新宿FACE 『CUB☆KICK’S-6』
6月10日(日)新宿FACE 『CUB☆KICK’S-7』
6月17日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアム
7月29日(日)後楽園ホール
8月25日(土)後楽園ホール
9月29日(土)後楽園ホール
10月 代々木第二体育館(予定)
11月18日(日)後楽園ホール
12月7日(金)後楽園ホール
※新宿FACE大会、横浜赤レンガ倉庫大会(はまっこムエタイジム)、その他追加大会予定
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