7月16日(月)神奈川・横浜アリーナで、TBS主催『OLYMPIA HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦』が開催され、休憩明けに前田日明スーパーバイザーがリングに登場。
「皆様に新たに紹介したい、伝説のファイターの一人を紹介したいと思います。船木誠勝選手の登場です」と、柴田勝頼のトレーナーである船木を“選手”として呼び出した。スーツ姿で現れた船木はリング上で前田とガッチリ握手を交わす。
「HERO'Sファンの皆さんこんばんわ。船木誠勝です。自分のことを知らないファンの方もいると思うので、少し説明させて欲しいんですが、7年前に『コロシアム2000』という総合格闘技のイベントでヒクソン・グレイシーに惜しくも敗れて引退しました。
ただ、負け犬のまま死んで行くのはもの凄くカッコ悪いことです。自分はこのとおりまだ生きてますし、これからも生きていかないといけないので、12月31日、復活する事に決めました。相手は誰でもいいです。とにかく強い人、待ってます」と、7年ぶりの現役復帰を宣言。
すると放送席の桜庭が映し出される。桜庭VS船木というかつての夢のカードが、時を経てHERO'Sで実現するのか? 船木は「熱い闘いをして、アメリカに持って行かれた総合格闘技の熱を日本に取り戻したいと思います」と、打倒UFCをも口にした。
「桜庭選手の試合を見ていて、彼があんなに頑張っているのに自分が放送席で解説してていいんだろうかという自問自答があった」と復帰の理由を語る船木。半月くらい前から「もう一度選手としての目線でリングを見た時に、試合をやりたくなった」という。
「引退してから7年経っているので、肉体的にはギリギリだと思う。でも、ギリギリなので少しは出来るかなとも思う」とタイムリミット一杯での決意だった。
「ヒクソン・グレイシーとやって終わっているので、ヒクソンと出来ればもう1回、彼の頭に2回目があるのならやってみたい」と引退試合となったヒクソンとの再戦を熱望した船木。38歳という年齢、7年間のブランクと不安要素は山積みだが、「レベルアップはされていると思う」と船木は自信を語った。
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