1月31日(木)都内ホテルにて、3月5日(水)東京・国立代々木競技場第1体育館で開催されるワールドビクトリーロード(以下WVR)主催『戦極−SENGOKU−』の記者会見が行われ、初代PRIDEライト級チャンピオン・五味隆典(久我山ラスカルジム)の参戦が発表された。
ついに日本軽量級のエースが動いた。五味は2001年12月に修斗世界ウェルター級王座を獲得、約5年間にわたって無敗を続け、13連勝をマーク。2004年2月からはPRIDEに参戦し、2005年12月にはPRIDEライト級GPを制覇、初代PRIDEライト級チャンピオンにも認定され、10連勝を記録した(しかも、その内8試合が1RでのKO、一本勝ち)。2007年2月24日にラスベガスで開催されたPRIDEでの試合以降、リングを離れていたが今回1年3ヵ月ぶりの復帰戦を行う。
木下直哉WVR代表は「五味選手、ありがとう。私ども戦極の旗揚げ前から五味選手はぜひウチに出て欲しい選手として名前が挙がっていました。本来なら一番最初に名前を挙げたかった選手です。今さら説明するまでもなく、日本軽量級のエースであり、このクラスで右に出る者はいません。
先ほど、控え室で試合がない時にどのようにモチベーションを維持したのかを伺ったら、3月5日の大会のために凄く練習を積んでいるとのことで、最高の仕上がりにしてくると思っています。期待して下さい」と、五味の参戦を大歓迎。
戦極の國保尊弘広報も、「ファンの皆様が待ち望んでいた選手ではないかと思います。13ヵ月ぶりにファンの前に姿を見せることになりました。国内外の多くの団体から声が掛かる中、戦極を選んでくれたことを感謝します。五味選手は70Kg級を選択してくれると思いますが、この階級は世界中の強豪ひしめく階級。日本のトップ、世界のトップ、戦極のトップとして活躍していただきたい。ファンを魅了するファイトスタイルを楽しみにして欲しい。我々も期待しております」と五味に期待をかける。
黒いレザーのジャケット姿で現れた五味は、「去年1年はお休みさせていただいたので、また新しいリング、団体ということで気持ちも新たに、新鮮な気持ちでやっていきます。やるからには今まで以上の試合でインパクトを残したい。1回目なのでどういう大会になるかまだ分からないので楽しみです。新鮮な気持ちで挑めるのが自分でも楽しみです。あとはファンに楽しんでもらいたい」と挨拶した。
國保広報は「五味選手が参戦してくれたことで厚みが増しました。PRIDEのチャンピオンである三崎和雄選手、五味隆典選手、寝技世界一のADCCチャンピオンの菊田早苗選手、バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦選手、シドニー五輪金メダリストの瀧本誠選手、それに修斗世界ライトヘビー級チャンピオンのシアー・バハドゥルザダ選手が揃いました。選手たちと共に“本物の闘い”、勝敗を超越した闘いをお見せしたい。今後も各団体、各競技のチャンピオンクラスをご紹介したいと思います」と抱負を語った。
●記者との質疑応答
――いろんな選択肢がある中で、戦極のリングを選んだのはなぜですか?
五味「年末にUFCを自分の目で見たりしましたが、ブームだった10年に大晦日で一区切りがついたと感じました。そこで気持ちも新たに始めたいという気持ちと、新たに旗揚げする団体(のタイミング)が合体したところがあります。とにかく新鮮な気持ちで、新鮮な団体でやってみたいという気持ちでした」
――大晦日はどうご覧になりましたか?
五味「J.Z.(カルバン)選手が彼の方から自分とやりたいとコメントを出していたので、可能性がないわけじゃないと12月頭まで気持ちは持ち続けていました。でも、J.Z.に比べるとコンスタントに試合をこなせなかったし、玉砕するようなコンディションで試合をやるべきじゃないと思いました」
――3月に向けてどのような練習を?
五味「今年に入ってから精神的にも凄くリラックス出来て、自分のルーツを辿るかのように、一番調子が良かった頃の町田で練習している頃の練習仲間と、昔のような激しい練習をして感覚が戻りました。ようやくベース作りが整ったので、ここから実戦的な練習をやっていきたいと思います」
――どの階級でやりますか?
五味「70Kgです。昔で言う(修斗時代の)ウェルター級ですね。4年ぶりくらいの70Kgになります。今度はスピードとスタミナ重視でやっていきます」
――現在の体重は?
五味「すでに練習が終わると73Kgを切るくらいです。緊張感を常に持って…ま、要するに飲みに行かなくなっただけなんですけど(笑)。73Kgから落としていくとどれくらい体に響いてくるか、ですね」
――海外ではなく国内を選んだ理由は?
五味「自分の場合、見たいという声にも応えたいし、アメリカや海外で試合をするのもロマンがあることですが、みんなの目が届くところで試合がしたいからです。誠意の伝わる方々の中で、安心してやれる舞台で厳しい相手と素晴らしい試合をするのが一番と考えました。不安定な所より、一番実力を発揮できる舞台に自分を支えてくれる人たちが見に来れる所でやりたいと思いました」
――対戦相手にはついては?
國保広報「現在3〜4名の外国人選手が候補に挙がっています。チャンピオンクラスを検討中です。五味選手の希望で弱い選手とはやりたくない、と。強い選手とやりたいと言われています」
――旗揚げ戦ということで、戦極のリングをどんな色に染めたいですか?
五味「第1回目から出るのは初めてなので、尊敬する吉田選手とか、そういう人たちと同じリングに上がれるのは光栄に思います。僕自身もしっかり練習して、体の動くままに動けばいいと考えています。大会で一番インパクトのある試合をしたい。勝ち負けも大事ですが、1回目なので結果に拘らず自由にやってみたいと思います」
株式会社ワールドビクトリーロード
「戦極−SENGOKU−」
2008年3月5日(水)東京・国立代々木競技場第1体育館
開場17:00 開始18:00
<出場決定選手>
五味隆典(久我山ラスカルジム)
<決定対戦カード>
菊田早苗(GRABAKA)
VS
フィル・バローニ(アメリカ/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級GP2006覇者)
VS
シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデン・グローリー/第5代修斗世界ライトヘビー級王者)
瀧本 誠(吉田道場/シドニー五輪柔道81Kg級金メダリスト)
VS
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
<出場予定選手>
吉田秀彦(吉田道場)
川村 亮(パンクラスism)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付) RRS席30,000円
戦極シート(S席)17,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
S席 17,000円 A席 7,000円
※全席指定・消費税込
<チケット販売所>
イープラス=http://eplus.jp/battle/
チケットぴあ=0570-02-9999(Pコード809-927)
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:38462)
CNプレイガイド=0570-08-9999(※発売初日特電:0570-08-9922)
<問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=03-3369-2211
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